2006年03月13日

憶測を呼んだ特別放送

 昨日20時に、各局一斉に1992年5月20日に行われた当時首相だったスヂンダー・クラープラッユン大将と当時の市民運動リーダーだったヂャムローン・シームゥアン少将との歴史的拝謁のシーンが放映されたことを受け、この放送は国家国民の事を念頭に置き両者が和解に努めるべきであるとの国王陛下のメッセージだと受け止める声がある一方で、これは国王陛下から言われない限りは首相を辞めないと言っていたタクシン首相への国王陛下からのメッセージであると受け止める声も上がっていたようです。

 放送は、「異なった考や様々な考えが国内に存在している中で、あらゆる階層の国民が国内が不穏な状況に至ることを懸念している。いまこそ全ての階層に(この時の事を)思い起こして欲しい」とのコメントの後で、両者が国王陛下に拝謁しているシーンが映し出されていたもので、一部報道によると、放送は王室からの要請に基づき陸軍系のch5の呼びかけで急遽昨日放送される事が決まり、読み上げられたコメントは法務省副次官のトントーン・ヂャンタラーンス氏が書いたものだったとされているようです。

 尚、民主主義市民連合側は、当時の国王陛下のお言葉を胸に抱き非暴力を旨に3月14日の官邸前でのデモ行動を完遂する方針を明らかにしていました。

 一方、今回の放送に関して、同連合幹部のソンティ・リムトーングン氏は、この放送は危機的状況に向かいつつある国家の為に当時のスヂンダー大将のようにタクシン首相に辞職するよう勧告する国王陛下のメッセージであるとの認識を示していました。

 また、当事者の一人であるスヂンダー大将は、いまこそ(枢密院評議員等の)最も信頼できる仲介者を介して両者が解決に向けた話し合いを行うべきであるとの国王陛下からのメッセージであるとの認識を示しました。

 因みにスヂンダー大将は、歴史的な拝謁の後に流血事件に関与した関係者に対する恩赦令を布告して首相を辞任し、暫定内閣を経て成立した第一次チュワン政権によって、この恩赦令が無効であると一端は判断されたのですが、その後特別委員会の審議により恩赦令は依然有効で関係者に対する訴追は不可能であるとの判断が下され議論を呼ぶなんてこともありました。
posted by Jean T. at 02:15| 市民集会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小政党候補者、買収の事実を認める

 民主党は昨日、トラン県内の選挙区から出馬した小政党の民主主義前進党所属候補者3人を伴い記者会見を開き、3人の候補者が買収されて立候補していた事を明らかにしました。

 テレビ報道等で大政党が小政党を買収して候補者資格の要件を満たしているいないに関係なく候補者を所定の選挙区で出馬させるよう促していた疑惑が指摘されているのを知り、処罰を受けるのが怖くなって、民主党のステープ幹事長の所に相談に現れたと語る3人によると、全員がトラン県フワイヨート郡ターウィウ地区内の住民で、それぞれが村内の仲介者を介して紹介された芸人のヂェーン・ドークヂックことプラムワン・スーグローム氏からバンコク都内のホテルで3万バーツで選挙出馬の話を持ちかけられ、所属政党が何を党是として掲げているのかすら知らないまま3月8日に立候補手続きを行ってしまったと語っているようですが、プラムワン氏が大政党の指示の元で動いていたのかについては判らないと語っているようです。(尚、プラムワン氏がタイ・ラック・タイ党の党員であることは確認されているようです)

 もし買収され出馬していたことが発覚した場合は、1年から10年の禁固及び2万バーツから20万バーツの罰金の両方または何れかが科せられ、また公民権が10年間に渡って剥奪される処分が科せられる事になるようです。

 尚、3人は民主党のステープ幹事長のアドバイスに従い、民主主義前進党に離党届を提出すると共に選挙委員会に対して候補者資格の適格性の再審査を請求しており、3月14日に選挙委員会から適格性に関する審査結果が明らかにされる予定になっているようです。
posted by Jean T. at 02:10| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

固執する地位が高い程、背負う業も深くなる

 タイ・ラック・タイ党を離党し出家したプレームサック・ピヤルラ氏ことプレームサック・ペーマサッゴー師は昨日昼過ぎに行われた記者会見の中で、タクシン首相に対して己の為に高い地位に固執する事は、それだけ深い業を背負うことになると説いた上で、権力に執着せず、世俗的な欲望を捨て心の平静を保つ事が本当の幸せに繋がると指摘しました。

 一方、出家した理由に関しては、互いに相手を認めず対立するのみで、一向に出口が見えない混乱状態に国内が置かれている中で、社会に対して国内安定を訴えるため自ら犠牲を負う決心をしたとした上で、民主主義市民連合、野党及び政府に対して歩み寄りに向けた努力をするべきであると訴えました。

 尚、プレームサック・ペーマサッゴー師によると、出家期間は無期限で、今後は政治的な話とは一切関係しないとのこと。
posted by Jean T. at 02:07| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

警察報道官、支持派と反対派の衝突を懸念

 国家警察本部報道官のアチラウィット・スパンナペーサット警察中将は昨日、定例閣議の開催に会わせ3月14日に首相官邸前で大規模なデモ行動を計画している民主主義市民連合と、北部や東北部から大規模なキャラバンを組んでバンコクに向かっているタクシン首相支持派の住民との間で衝突が発生するおそれがあるとして、最悪の事態に至ることがないよう情勢掌握に努め警戒に当たるよう関係者に指示した事を明らかにしました。

 尚、当日開催される定例閣議に関してはウボン・ラーチャターニー県内にいるタクシン首相と官邸とをビデオ会議システムで繋いで行われる公算が高いと見られているようです。

 一方、キャラバンに関しては、ロット・イーテンと呼ばれる農作物運搬車等でチァン・ラーイやチァン・マイ等からゆっくり移動を開始し、既に300台、約3,000人にまで膨らんている北部地区のキャラバンと約2,000人にまで膨らんでいる東北地方のキャラバンがバンコク手前で合流し、連合側の大規模なデモ行動に会わせバンコク入りするものと見られており、またキャラバンの中には当局により訓練を受けた村自警組織に所属する者や森林警備関係者も含まれていると見られているようです。
posted by Jean T. at 02:05| 市民集会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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