2006年05月31日

チューウィット氏、「ボクはみんなを愛しているよー」宣言

 先にチャート・タイ党に復党したチューウィト氏は、30日に開かれたチャート・タイ党の執行部会議参加後に記者会見を開き、やり直し総選挙では「ボクはみんなを愛しているよー」をスローガンに掲げ全国的に遊説活動を行っていく意向を明らかにしました。

 記者会見の際にチューウィット氏は、再度政界入りするチャンスを与えてくれたバンハーン党首に対して謝意と最大限の賛辞を表明した上で、政界から一時遠ざかっていた期間中に修士課程で学び、また各地の国民と交流を持つ機会を得た事により政治を巡った喧嘩を仕掛けることは正道ではないと理解するに至ったとし、今後は他人への仕返しや挑戦、非難を仕掛ける事を止め「ボクはみんなを愛しているよー」をスローガンに新しい自分の個性を選挙期間中に売り込んでいくと発言していましたが、いずれにしても国家の発展を阻害する不正行為に対する追求の手を緩めるという訳ではないようです。

 尚、やり直し総選挙ですが、昨日の閣議で選挙委員会からの提案通り10月15日に実施する事が決定されています。

 この決定に伴い8月24日に国王陛下の勅令に基づき総選挙の告示を行い、9月5日から7日にかけて比例代表区の、また9月8日から12日にかけて小選挙区の候補者受付を開始する事が確認されています。

 仮に今回の決定が確定した場合、90日ルールの関係で立候補予定者は比例代表区の場合6月4日までに、小選挙区の場合は6月8日までに政党の移籍を済ませなければいけなくなるわけですが、とりあえずタイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は「うちには党を移籍しようなんて考えている人は一人もいないわ」と発言していました。

 一方、現在の党の陣容では総選挙で当選者を出すことは不可能であると指摘されているマハーチョン党がチャート・タイ党と合併するのではないかとの噂がありますが、今のところサナン党首は合併の可能性を否定しているようです。

 また、マハーチョン党に関しては、サナン党首曰く下院議員時代から党を裏切り続けてきたティン・ヂンタウェート氏がチャート・タイ党に移籍した他、マハーチョン党に入党すると噂されていたサナン党首に極めて近い人物だったことでも知られる元民主党幹事長のプラディット・パトラウィシット氏もチャート・タイ党に入党するのでは無いかとの噂が広がっているようです。

posted by Jean T. at 02:32| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タンマラック暫定防衛大臣、6月2日に記者会見

 民主党のステープ幹事長が、タイ・ラック・タイ党による小政党買収疑惑を裏付ける証拠の一つとして防衛省内に設置された監視カメラの映像を公開した事に関してタンマラック暫定防衛大臣は30日、側近を通じて6月2日に記者会見を開き真相について説明する方針を明らかにしました。

 側近筋によると、タンマラック暫定防衛大臣は大臣執務室に通じる通路に監視カメラが設置されている事に関しては認めているものの、映像に映し出されているタンマラック暫定防衛大臣とされる人物に関しては別人であるとし、また小政党の党首と会っていたとされることに関しても否定しているようです。(タイ・ラック・タイ党のヂャトゥポン報道官は、写真の人物は本物である。しかし後から加工して貼り付けられたものであると主張)

 また、今回の監視カメラ映像の流出に関して、防衛省の警備担当責任者の責任を追及する動きも確認されているようです。

 尚、公開された映像に映っているとされる国家開発党党首のチャワガーン・トーサワット氏は、映像は本物であると発言しているようです。

 一方、民主党のアピシット党首は30日、タイ・ラック・タイ党に対して事実を歪曲する為に政治的なゲームを仕掛けのを止め、早急に公開された映像に関する真相を明らかにするべきであると指摘していました。

参考: 問題の監視カメラ映像

posted by Jean T. at 02:26| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タクシン暫定首相、プーヂャッガーン紙を相手取り新たな訴訟を提訴


 タクシン暫定首相の顧問弁護士であるタナー・ベーンヂャティグン氏は30日、民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏が社主を勤めるプーヂャッガーン紙のコラムニストであるプラモート・ナーコンサップ氏及び同紙を発行するマネージャー・メディア・グループ社等を相手取り事実に基づかない報道により名誉を毀損されたとして新たな訴訟を提訴しました。

 今回の提訴に関してタナー氏側は、プーヂャッガーン紙等に掲載された"タイの政治体制の変革を目指すフィンランド宣言"に関する事実に基づかない記述により、あたかもタクシン暫定首相及びタイ・ラック・タイ党が非民主主義的な体制を築き上げようとしているとの誤解が社会に植え付けられ多大な損害を被ったと説明していました。

 尚、刑事裁判所側は8月7日に第一回公判を開く方針を明らかにしているようです。

 そう言えば、タナー君は、先の上院選にコッソリとバンコク選挙区から出馬していたのですが、結局落選しちゃったみたいですね。

posted by Jean T. at 02:23| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

身元不明遺体の調査を行うための専門委員会を結成

 チットチャイ暫定副首相は30日、パッターニー県内で発見された141体の身元不明遺体の調査を行うために、自らを委員長とする専門調査委員会を結成した事を明らかにしました。

 同暫定副首相によると、専門委員会の委員は国家警察本部、検事総局及び法務省の関係者で構成されるとのこと。

posted by Jean T. at 02:21| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

会計監査院、新国際空港建設に絡む新たな汚職疑惑が浮上

 会計監査院院長のヂャルワン・メーンタガー女史は30日、現職復帰後に新形態の汚職が蔓延り始めてる事が確認された事を明らかにした上で、特にスワンナプーム新国際空港建設に絡んで、不正逃れの為に小規模の会社を設立し建設の一部を受注し、その後同様に設立された複数の小規模会社と合併し新会社を設立するというケースが確認されている事を明らかにしました。

 尚、不正の詳細に関しては明らかにされていません。

 また、ヂャルワン女史は学生団体を初めとする市民団体からの告発を受け進めている選挙委員会に対する会計監査で、これまでに地方委員会及び幹部向けの車に対して異常に高額なレンタル費用が支出されていた疑惑が高まった事を明らかにしていました。

posted by Jean T. at 02:19| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドイツへ売春目的で女性を送り込んでいた容疑者を逮捕

 警察は29日、57歳の男と47歳の女、及び30歳のフィリピン人の女を旅行代理店を隠れ蓑にタイ人女性を売春させる目的でドイツ国内に送り込んでいた容疑で逮捕しました。

 今回の逮捕は、昨年11月に在バンコクのドイツ大使館からの通報に基づき行われた内偵により実現したもので、逮捕された3人はシティー・グループ・アンド・ツアー社なる旅行代理店を隠れ蓑にして、47歳の女が勧誘したタイ人女性を会社の従業員と偽って査証を申請し、57歳の男とフィリピン人の女がドイツへ連れて行く役割を担っていた見られ、これまでに少なくとも60人以上のタイ人女性を平均80万バーツの手数料でドイツに送っていたと見られているようです。

 また、ドイツ国内で2-3ヶ月間売春に従事した女性の多くが、その後EU諸国の査証の取得実績があるタイ人女性に対する査証の発行条件が比較的揺るやかな日本へ売春目的で送り込まれていたようです。

posted by Jean T. at 01:02| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

北部方面鉄道、6月15日に全面復旧する見通し

 タイ国鉄は30日、ウタラディット県内を通る鉄道の全面復旧が6月15日までずれ込む見通しであることを明らかにしました。
posted by Jean T. at 00:59| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

民主党、身元不明遺体に関する明確な説明を要求

 民主党のアピシット党首は29日、ナラーティワート県やヤッラー県内で300-500体の身元不明の遺体が埋葬されているのが発見された事に関して、既に下院の専門委員会で真相解明に着手していたものの明確な回答が得られていなかった案件であった事を明らかにした上で、あらためて政府・当局に対して発見された遺体について明確に説明をするよう要求しました。

 更にアピシット党首は、発見された遺体に関する当局側の見解が、殺害された外国人労働者の遺体であるとか、身元不明の遺体であるとか部局によって異なっていると指摘し、当局側の対応に不信感を滲ませた上で、政府は南部の住民と理解を共有し、また国民からの信頼を確実にする為にも最重要案件として遺体の身元に関して明確にするべきであると指摘していました。

 この件に関しては、300体以上が埋葬されていたとされるナラーティワート県のプラチャー県知事が、外国人労働者や身元不明の遺体が埋葬されていたという話はおろか、遺体300体が埋葬されていたという話自体が事実無根で、地域に混乱をもたらすだけであると不快感を示していました。

 更にプラチャー県知事は、発見された遺体がターク・バイ暴動の犠牲者であるとの指摘があることに関しては、暴動がからむ身元不明の遺体は僅かに19体のみで、全てがイスラム教の聖職者の立ち会いの下で適切に埋葬されているとして、指摘を否定していました。

 また、プラチャー県知事の発言に呼応するかのようにチットチャイ暫定首相もナラーティワート県内で300体の遺体が埋葬されていたとのグライサック・チュンハワン氏の指摘を否定した上で、法務省科学捜査研究所臨時所長代行のポンティップ女史の発言は、昔全国で発見された身元不明の遺体を埋葬したという古いデータに基づいたものであると発言していました。

posted by Jean T. at 02:08| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

水害警報システム設置の為に3億バーツの予算を申請

 天然災害警報委員会のスミット・タンマサロー氏は29日、全国144ヶ所の水害危険地域に警報システムの設置を進めるために30日に開かれる閣議の席上で3億バーツの予算を申請する方針を明らかにしました。

 今回の予算申請に関してスミット委員長側は、計画されている警報システムは各村と関係当局とをネットワークで繋ぎ迅速な警報体制を確保することを目指しており、また、更なる水害被害をもたらし、また鳥インフルエンザ感染拡大の再発を引き起こす恐れがあるラニーニャ現象が観測されている折であることから、設置が急務であると説明しているようです。

 一方、先にインドネシアのジャワ島で発生した地震に関しては、スミット委員長はタイ国内の於ける地震を誘発する可能性に関しては現状では明確ではないとしたものの、インドネシア国内で度重なって発生している地震により誘発された火山爆発により、タイ国内、特に南部地区に煙害や酸性雨をもたらす恐れがあるとして緊密に監視している事を明らかにしていました。

posted by Jean T. at 02:07| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

違法伐採問題に関する真相解明を要求

 国家経済社会諮問委員会天然資源・環境関連担当技術者のハーンナロン・ヤオワルゥト氏は29日、タクシン暫定首相やヨンユット暫定天然資源・開発大臣がプレー県内の北部大水害被災地で違法伐採行為は確認されなかったと発言している事に関して、極めて事実と乖離した発言であると批判した上で、マスコミ監視の下で真相解明を行い真実を国民に明らかにするよう政府に要求しました。

 発言の中でハーンナロン氏は、既にマスコミに公開された写真やビデオで疑惑が指摘されているにもかかわらず、タクシン暫定首相やヨンユット暫定大臣の発言は具体性を欠き奇妙な印象を禁じ得ず、水害被災者たる地域の住民の多くの不信感を煽るだけであると指摘していました。

 一方、民主党のアピシット党首は、具体的な調査をせずに心証だけで違法伐採は認められなかったと発言するだけでは地域住民の不信感を煽るだけであると指摘した上で、地域住民の安心を保障し、また同様な深刻な水害を防ぐためにも政府は本腰を入れて調査を行うべきであると指摘していました。

posted by Jean T. at 02:04| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小政党買収疑惑の渦中にあるタンマラック防衛大臣、大臣官房関係者を緊急召集

 小政党買収疑惑に関与したとされるタンマラック暫定防衛大臣は29日夜、大臣官房に所属する防衛省付き将校クラスの人物を召集し、今後の善後策について協議を行ったようです。

 これは、民主党のステープ幹事長がタイ・ラック・タイ党による小政党買収疑惑を裏付ける証拠として、防衛省内にある大臣の執務室に通じる通路に設置されていた監視カメラ映像を刑事裁判所に提出すると共にマスコミに公開した事を受けたもので、問題の監視カメラ映像には国家開発党の党首が大臣の部屋に入る模様や、その後にタンマラック暫定防衛大臣が入室する模様等が収められていたようです。

 尚、タンマラック暫定防衛大臣側は、そもそも大臣室に通じる通路には監視カメラなど設置されていなかったはずなのに何故監視カメラ映像が流出したのか疑問である。また、映像に映っている人物が誰だかもさっぱり解らないとの立場を取っているようです。

posted by Jean T. at 01:26| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

財務省、経済成長見通しを4%-5%に下方修正

 財務省経済政策局は29日、今期の国内総生産成長見通しを4.5%-5.5%だった前回予測に対して4%-5%に下方修正したことを明らかにしました。

 今回の下方修正について同局側は、原油高傾向や政治不安定の影響を受けた投資の冷え込みが今回の下方修正の主要要因になったとした上で、最終的に輸出動向の如何によって左右されるものの前年実績である4.5%の水準を中心に推移するとの見通しであると説明していました。

 また、同局は、輸出は依然成長基調にある一方で、国内投資の冷え込みの影響で輸入が減速傾向にあるものの、依然原油高の影響で貿易赤字基調が続くとし、また経常収支に関しては国内総生産比2%の黒字を経常する見通しであるとしていました。

 因みに、タノン財務大臣は先日日本の谷垣財務大臣に対して今期は4.25%-5.25%の経済成長が見込まれると発言していたようです。

posted by Jean T. at 01:22| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

元上院議員、元下院議員襲撃殺人の首謀者説を否定

 ラーチャブリー県選出元上院議員のナピノット・シーサンパン氏は29日記者会見を開き、同県第一選挙区選出タイ・ラック・タイ党所属元下院議員のゴープグン・ナポームロップディー女史襲撃殺人事件には一切関与していないとして、首謀者説を否定しました。

 同県県都内の野菜・青果市場に利権を持つナピノット氏は、報道されているようなビジネス上の対立は無かったとして首謀者説を否定した上で、あたかも自身が首謀者であるかのように報じた新聞を名誉毀損で告訴する意向を明らかにしていました。

posted by Jean T. at 01:19| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

スンガイ・ゴーロックで当局者をおびき出し爆破

 29日朝、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡中心部にある屋台前付近で爆発が発生しましたが幸い人的な被害は確認されていない模様。

 報道によると、爆発に先立って同日4時頃発生したバイクに乗った二人組が屋台に向け火炎瓶を投げ込む事件の現場検証の為に5人の当局関係者が現場に現れたところで、付近に仕掛けてあった携帯電話を使用した遠隔起爆式の爆発物を爆破させたようです。

(タイ時間 9:15 掲載)

posted by Jean T. at 11:10| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

グライサック氏、南部で500体以上の身元不明遺体が隠されていた事を明らかに

 元上院議員のグライサック・チュンハワン氏(ナコン・ラーチャシーマー県、元上院外事委員会委員長)は27日、国内に於ける人権侵害の最たる例の一つとして、4月に法務省科学捜査研究所臨時所長代行のポンティップ・ローヂャナスナン女史や人権委員会関係者等で構成されたチームがナラーティワート県を初めとする南部国境地帯で300体以上の比較的新しい身元不明の遺体が埋められているのが発見されていた事を明らかにしました。

 これは、27日夜都内ルムピニー公園内で開催された民主主義市民連合の定例集会の場で語られたもので、グライサック氏は国連を初めとする国際社会からの批判に晒されている国内の人権状況に懸念を表明した上で、政府に対して当局側による違法連行なりで行方不明になっている3千人前後の南部住民と遺体との関連の調査を要求すると共に、次期国連事務総長の座を目指すスラギアット・サティヤンラタイ氏(暫定副首相)に対して、本気で国連事務総長のポストを目指すのであれば自ら現職を辞し、タイ国内に於ける人権侵害を非難する立場に回るべきであると指摘していました。

 また、グライサック氏によると、これまでにナラーティワート県内だけで300から400の遺体が、またヤッラー県内で約200の遺体が発掘された他、主に国境地帯を中心に埋められた遺体の発見が相次いでいるとのこと。

 尚、当局側は28日、南部国境域で発見された身元不明の遺体の多くが、3月にパッターニー県内で発見されたカンボジアやミャンマーからの外国人労働者の他殺体であると釈然としない説明をしているようです。

 一方、ポンティップ女史は28日、身元不明の遺体が発見されたのは4月では無く昨年の7月だったと断った上で、グライサック氏の指摘通りナラーティワート県で数百体、ヤッラー及びパッターニー県内で数十体の身元不明の遺体が発見されていたことは事実であると認めましたが、身元に関しては恐らくミャンマーやカンボジアの漁船乗組員の遺体がタイの海岸に流れ着いたものであろうとの考えを示しましていました。しかし、当局側の見解との相違に関しては今後の職務遂行に影響を与える恐れがあるとしてコメントを拒否していました。

posted by Jean T. at 02:31| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暫定首相、水害対策について閣議で協議

 北部大水害の被害状況視察の為プレー県を訪問したタクシン暫定首相は28日、30日の閣議の席上で水害対策について協議を行う方針を明らかにしました。

 タクシン暫定首相によると、今回の閣議では大水害で被害を被った水を一時待避させるための簡易貯水施設の建設を初めとする短期・長期的対策や被災者支援に関して協議を行う方針であるとのこと。

 一方、今回の大水害で違法伐採されたと見られる材木が貯水施設に流れ込んでいると指摘されている事に関しては、これまでの調査では材木とされる物に根の部分がついていることから、土砂崩れ等によって流されたものと思われるとしたものの、今後も詳細な調査を行う予定であるとしていました。

 尚、水害と共に流れ着いた違法に伐採されたと見られる材木問題に関しては、既にヨンユット天然資源・環境大臣が指摘しているのを初め、民主党副報道官のトゥアンテムドゥアン・ナ・チァン・マイ大尉(女性)が違法伐採問題が存在しているのは事実であるとして政府に対して専門委員会を設置し真相を解明し、違反者を厳格に処罰するべきであると指摘していました。(ワッタナー・アサワヘーム氏が絡む違法伐採問題に対して積極姿勢を見せていたタクシン暫定首相が、今回の違法伐採問題に対しては妙に消極的なのがちょっと気になります。)

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 国務省が28日午前に発表した公式集計によると、北部水害によりこれまでに73人の死亡(ウタラディット63人、スコータイ6人、プレー4人)が確認され、また41人が依然行方不明になっているようです。

 また、今回の大水害により15万6千人以上が被災した他、道路311路線、橋46ヶ所が損壊し、農業用地33万5千ライ以上が被害を被ったようです。

posted by Jean T. at 02:27| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国民の多くが暫定政府は国家問題を充分に解決できないと考える

 スワン・ドゥシット・ポールが国内16県内在住の3,617人を対象に行った調査で、回答者の62.68%がやり直し選挙を前にした党員の移動や内部対立等に足を引っ張られ暫定政府は国家問題を解決する為に充分に機能する事ができないと回答していた事が明らかになっています。

 また、回答者の33.18%が麻薬問題が更に深刻化すると回答し、一方で61.96%の回答者が国王陛下の思し召しを旨に職務を遂行すれば現在の政治情勢を解決する事ができるとと回答していたようです。

posted by Jean T. at 02:24| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

民主党、大物及び銃器類の取り締まり強化を要請

 民主党のアロンゴン副党首は28日、27日夜半に元ラーチャブリー県第一選挙区選出タイ・ラック・タイ党所属下院議員のゴープグン・ナポームロップディー女史が襲撃され殺害される事件が発生した事を受け、政府に対して大物の摘発及び武器類の一斉押収摘発を強化するよう要請しました。
 
 発言の中でアロンゴン氏は、同じラーチャブリー県を地盤とする下院議員として度々仕事を一緒にさせてもらってきたゴープグン女史に対して哀悼の意を表明した上で、今回の事件が武器を使用した政争を地域にもたらす恐れがあるとして、政府及び警察に対して首謀者の逮捕を急ぐことはもとより、地域内で影響力を持っている大物や銃器類の摘発を強化するよう要請しました。
posted by Jean T. at 02:23| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人質教師暴行事件発生現場付近でM16を発見

 28日早朝、当局側は人質教師暴行事件が発生したナラーティワート県ランゲ郡内で集中捜索を行い、事件が発生した学校から約700メート離れた場所で使用可能なM16型ライフル1丁がゴムの木の下に隠されているのを発見しました。

 当局側によると、ライフルが隠されていたゴムの木には、一味側が目印にする為にアルファベットでパッタニー・マレー国民改革戦線の略称であるBRNと書かれていたようです。

 今回発見されたライフルに関して当局側は、教師人質暴行事件の発生を受け地域の警戒が強化された事を受け、一味側が摘発を逃れるために一時的に隠していたとの見方を示しているようです。

posted by Jean T. at 02:21| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夫婦を銃撃し、バイクを盗み逃走

 28日6時過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内でバイクに乗った二人組が、ゴム液の採取作業に向かうためにバイクの二人乗りで路上を走行中だった37歳と34歳のイスラム系住民夫婦を銃撃し、夫を死亡させ、妻に重傷を負わせた上で、二人が乗っていたバイクを盗み逃走するという事件が発生しました。

 また、同じく28日6時過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内のモスク前の路上でナラーティワート県ルーソ郡内在住の29歳のイスラム系住民男性がゴム液の採取作業に向かうためにバイクで走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負うという事件も発生しています。

 更に、同日ヤッラー県ラーマン郡内で長年に渡りイスラム系住民を殺害したり誘拐してきた当局側を非難するビラが張り出されているのが確認されているようです。

 一方、28日8時過ぎにはヤッラー県ベートン郡内にある生ゴムの燻煙場から火災が発生し全焼させる事件が発生しているようですが、こちらの方に関しては警察側は従業員の不注意による出火の可能性が高く、一連の不穏な動きとは無関係との見方を示しているようです。

posted by Jean T. at 02:19| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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