先にチャート・タイ党に復党したチューウィト氏は、30日に開かれたチャート・タイ党の執行部会議参加後に記者会見を開き、やり直し総選挙では「ボクはみんなを愛しているよー」をスローガンに掲げ全国的に遊説活動を行っていく意向を明らかにしました。
記者会見の際にチューウィット氏は、再度政界入りするチャンスを与えてくれたバンハーン党首に対して謝意と最大限の賛辞を表明した上で、政界から一時遠ざかっていた期間中に修士課程で学び、また各地の国民と交流を持つ機会を得た事により政治を巡った喧嘩を仕掛けることは正道ではないと理解するに至ったとし、今後は他人への仕返しや挑戦、非難を仕掛ける事を止め「ボクはみんなを愛しているよー」をスローガンに新しい自分の個性を選挙期間中に売り込んでいくと発言していましたが、いずれにしても国家の発展を阻害する不正行為に対する追求の手を緩めるという訳ではないようです。
尚、やり直し総選挙ですが、昨日の閣議で選挙委員会からの提案通り10月15日に実施する事が決定されています。
この決定に伴い8月24日に国王陛下の勅令に基づき総選挙の告示を行い、9月5日から7日にかけて比例代表区の、また9月8日から12日にかけて小選挙区の候補者受付を開始する事が確認されています。
仮に今回の決定が確定した場合、90日ルールの関係で立候補予定者は比例代表区の場合6月4日までに、小選挙区の場合は6月8日までに政党の移籍を済ませなければいけなくなるわけですが、とりあえずタイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は「うちには党を移籍しようなんて考えている人は一人もいないわ」と発言していました。
一方、現在の党の陣容では総選挙で当選者を出すことは不可能であると指摘されているマハーチョン党がチャート・タイ党と合併するのではないかとの噂がありますが、今のところサナン党首は合併の可能性を否定しているようです。
また、マハーチョン党に関しては、サナン党首曰く下院議員時代から党を裏切り続けてきたティン・ヂンタウェート氏がチャート・タイ党に移籍した他、マハーチョン党に入党すると噂されていたサナン党首に極めて近い人物だったことでも知られる元民主党幹事長のプラディット・パトラウィシット氏もチャート・タイ党に入党するのでは無いかとの噂が広がっているようです。