民主党のサーティット副報道官は30日、暫定政府は道議道徳に欠け、政治を利用して私腹を肥やす様な輩を国民は支持するべきではないとするプレーム枢密院評議会議長の発言を率直かつ厳粛に受け入れるべきであると指摘しました。
この発言は、28日にプレーム枢密院評議会議長が海軍士官学校の学生等を前にして行った講演の中で、国家の為に奉仕する立場にある者、特に指揮官や国家の指導者は道義道徳を旨に職務に邁進するべきであるとし、道義道徳を重んじる良き人物に敬意を称し、道義道徳にかけ違法に私服を肥やす指導者は支持するべきではないと指摘した事を受けたもので、サーティット副報道官は、同議長の発言は、国家の指導者が道議道徳面で問題があることを反映したものであると指摘した上で、暫定政府は発言に反論することなく、厳粛に発言を受け入れ施政に生かすべきであると指摘しました。
一方、サーティット副報道官は、公正な選挙を実現させる上でも、政権党側の一方的な発言の場に終始しがちなタクシン暫定首相が行っている定例政見放送を即刻中止するべきであると指摘した上で、仮に中止にする方針が無いのであれば、他の政党にも同様に国民に情報を提供する場を提供するべきであると訴えていました。
尚、タクシン暫定首相は、定例政見放送を再開させる際に、やり直し総選挙の告示(8月24日を予定)を持って放送を中断させる方針を明らかにしていました。