2006年07月15日

枢密院評議会議長、軍は国家・国王の為に働く立場にある

 枢密院評議会議長のプレーム・ティンスーラーノン大将は14日、バンコク近県のナコン・ナーヨック県内にあるヂュラヂョームグラオ士官学校で行われた特別講演で、出席した士官学校生に向かって軍とは国家・国王陛下の為に働く義務を負い、政府は単に(プレーム大将はピヤン・テーという単語を使用)政策を施行する為に存在しているとした上で、全ての軍関係者は軍人の本分と政府の本分とを明確に認識し、常に政治の世界や政治家と距離を置き国家・王室の為に働くべきであると訴えました。

 更にプレーム大将は、軍は国民・国王陛下が所有する厩舎に所属する競争馬で、政府は厩舎の所有者たる国民・国王陛下から雇われて競走馬たる軍の面倒を見るジョッキーをやっているが、良い政府もあれば悪い政府もあることと同様に、競走馬の操縦に長けた者もいれば、長けていない者もいるジョッキーは決して競走馬たる軍の所有者には為り得ず、あくまで国会に報告した内容に基づいて政策を施行する立場にあるに過ぎないと指摘しました。

 尚、プレーム大将は特別講演終了後に記者団に対して、講演での一連の発言はあくまで軍人としての本分を理解して欲しいとの気持ちから為されたもので、反政府感情を煽る目的で為されたものではないと説明していました。

posted by Jean T. at 02:31| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暫定政府による軍幹部の異動は軍内部に混乱をもたらすだけ

 暫定上院議員のセーリー・スワンナパーノン氏は14日、暫定政府が8月末までに軍幹部の定期人事異動の概略を決定する方向で動いていると伝えられている事に関して、暫定政府はこれまで選挙委員会の事前承認を得た上で官僚の人事異動を行うべきであるとする憲法の規定を無視して高級官僚の人事異動を断行してきたと指摘した上で、仮に憲法の規定に反し、更に知識、経験、実力、文化的背景を無視して軍幹部の人事異動を断行すれば、取り返しの付かない混乱を軍内部に引き起こす事になると警告しました。

 一方、タクシン暫定首相は14日、10月に定年を迎える軍幹部の後任を決める上でも人事異動を行う方針である事は認めましたが、タクシン暫定首相の意思に反して王室側の意向で陸軍最高司令官に据えられたとも言われているソンティ・ブンヤラッグリン大将を名誉職の国軍最高指令長官に異動させ、後任に士官学校時代に同期だったポンチャイ・グラーンルゥト大将(現陸軍副司令官)を据える方向で動いていると伝えられていることに関しては、自分が関知する話ではなく、あくまで軍側の体制に基づいて決められるべき話であると語っていました。

posted by Jean T. at 02:30| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

首都圏住民の多くが米大統領宛の信書に反対

 スワン・ドゥシット・ポールが首都圏在住の1,225人を対象に行った調査で、タクシン暫定首相がアメリカ大統領宛に信書を送った事に対して、54.51%の回答者が国内問題を国外に持ち出す行為に等しく反対であると回答し、一方で信書を送る行為は正しいと回答したのが17.12%だった事が明らかになっています。

 また、この信書がタイの政治に与える影響に関しては、54.64%の回答者が政界内抗争の激化をもたらすと回答し、33.08%の回答者が変化をもたらさないと回答していたようです。

 更に今回の調査で、75.37%の回答者が今回の信書送付がタクシン暫定首相の支持率に影響すると回答し、また44.77%の回答者が、政治家は今回の一件を教訓に今後は常に起こりえる結果を考えた上で行動するよう心掛けるべきであると回答していたことが明らかになっています。

posted by Jean T. at 02:28| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南部三県内で連続爆破

 14日6時過ぎ頃、パッターニー県県都内で、教師宅脇付近に仕掛けられていた爆発物が、托鉢僧及び警護作業にあたっていた当局関係者が近くを通りかかったところで爆発するという事件が発生しましたが、幸い人的な被害は確認されませんでした。

 また、7時過ぎ頃にはナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で、学校付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、生徒2人及び警戒作業にあたっていた当局関係者1人が負傷を負うという事件が、更に9時頃には同郡パスルー地区内にある市場付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、住民男性1人が負傷を負うという事件が発生しています。

 使用された爆発物は、何れも携帯電話を使用した遠隔起爆式のものだったと見られているようです。

 一方、ナラーティワート県インゴー郡内の路上では7時頃に路上で、首筋等を切られた上で頭部に銃弾を撃ち込まれ殺害されたと見られる30歳くらいの身元不明の男性の遺体が発見されています。

 警察側では、男性が地元では超高級品のリーバイス製のジーンズやジャケットを着ていたことなどから、何らかの違法行為に関与している組織に所属していた男性が口封じの為、若しくは内部抗争が原因で殺害された可能性があると見て捜査を展開しているとしているようです。

 また、ヤッラー県県都内では16:30過ぎ頃、移動検問所付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、検問作業開始の準備にあたっていた当局関係者1人が重傷を負うという事件が発生し、また先立つ12:30頃には同じくヤッラー県県都内で、息子が運転するバイクの後部座席に乗っていた51歳の村長が、バイクに乗った二人組の銃撃を受け死亡するという事件が発生しています。

posted by Jean T. at 02:26| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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