31日11時20分過ぎ頃、ヤラー県県都内中心部内で少なくとも10ヶ所の銀行で同時に爆発が発生した他、県内5郡内で少なくとも合計20ヶ所の銀行で同時に爆発が発生するという事件が発生しました。
31日15時までの報道によると、これまでに県都内で11ヶ所、ベートン郡内で6ヶ所、ヤッハー郡内で2ヶ所、バンナンサター郡内で2ヶ所、ラーマン郡内で2ヶ所の合計5郡23ヶ所で爆破されたのが確認されており、その多くが銀行前にあるATM装置に仕掛けられていた時限発火式の爆発物だったと見られているようす。
また、これまでに銀行員1人の死亡及び20人以上の負傷者が確認されており、負傷者の多くがATM装置を使用中だった住民だったようです。また、この事件に絡んでベートン郡内で2人の容疑者が現行犯逮捕されたとの報道もあります。
この爆破事件を受け、タイ銀行協会が南部国境三県内に於ける銀行の一時営業休止を視野に協議に入っているほか、これまでにバンコク銀行とサイアム商業銀行が9月1日の営業を休止する方針を明らかにしているようです。
また、一部報道によると、ヘリコプターで国会ビル移転候補地の視察中に事件の発生を聞いたタクシン暫定首相は、事前に大規模な破壊活動が計画されている事を当局側が掌握していた事を明らかにしていたようです。(他人に厳しく自分に甘いタクシン暫定首相の場合は、国家の指導者としての自分の責任を顧みることなく、政府との関係が悪化している軍幹部に責任転嫁する口実に利用するおそれがあるかもしれません)
31日は、非公然分離主義組織の統轄団体とされるブゥーサートゥーの設立記念日とされ、記念日にあわせた大規模な破壊活動が計画されているとの情報に基づき、兼ねてから当局側が警戒を強化していたと伝えられていました。
参考
http://thaina.seesaa.net/article/22549889.html
http://thaina.seesaa.net/article/22644700.html
http://thaina.seesaa.net/article/22952788.html
(タイ時間 11:55掲載 15:15最終更新)