2006年08月08日

環境保護活動家暗殺事件の実行犯2人が未決拘置中に"病死"

 2004年6月にプラヂュアップキーリーカン県内で環境保護活動家が殺害された事件に絡んで、殺害の実行犯として逮捕された40歳と42歳の容疑者2人が、未決拘置中だったバンコク中央刑務所内で"病死"していた事が明らかになり、口封じの為に殺害されたのでは無いかとの疑惑が取り沙汰されています。

 暗殺事件は、同県県都内ボー・ノック地区内で計画されていた石炭火力発電所の建設に反対していたヂャルゥン・ワットアクソン氏(当時38)が、上院専門委員会で建設計画に絡む国有地の不正収容疑惑に関する証言を終え、自宅に帰るために乗っていたバンコクからの長距離バスから降りたところで銃撃されたというもので、事件発生当初から不正収容疑惑に関与しているとされる地元の大物政治家の関与が取り沙汰されていました。

posted by Jean T. at 10:56| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暫定首相、来年中に心臓手術を30バーツ一律診察料政策でカバーする方針

 タクシン暫定首相は7日、公務視察訪問先のコーン・ゲーン県内で、”国王陛下が80歳のお誕生日を迎えられる”2007年中に、心臓疾患を患っている患者に対する心臓手術を30バーツ一律診察料政策の適用範囲に含める方針を明らかにしました。

 タクシン首相によると、この措置により国内8,000人の心臓疾患患者を救済することができるとのこと。

 また、30バーツ一律診察両政策の範囲内で新たに心臓疾患患者のケアーを委ねられ、新たな負荷を負うことになる医師や看護士、医療関係者の福利の向上を目指すと共に、心臓疾患患者が待つことなく、直ぐに手術を受けることが出来るようにする為に各地域ににエクセレント・センターを設立する方針を明らかにしていました。

posted by Jean T. at 02:29| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暫定首相、コーン・ゲーン県を域内の中核都市にする 他

 公務視察の一環でコーン・ゲーン県を訪問中のタクシン暫定首相は7日、コーン・ゲーン県を域内の中核都市として整備する方針を明らかにしました。

 タクシン首相によると、この構想は既にチァン・マイやソンクラー、プーケット、ウボン・ラーチャターニー、ナコン・ラーチャシマー、ピッサヌロークの各県内で取り組んでいる中核都市化計画の一環として取り組むもので、都市化に向けた整備だけでなく生活や医療、教育レベルの向上を目指すというもの。

 一方、7日朝コーン・ゲーンに到着したタクシン暫定首相は、訪問予定先だったシーナッカリン病院が反タクシン派の地元総本山であるコーン・ゲーン大学内にある事を嫌って急遽訪問先を中央病院に変更した為、シーナッカリン前に集まっていた、地元政治家に動員されたと思われる約2,000人の"地元住民"が隊列をなして大急ぎで中央病院に移動するというエキセントリックな光景が見られたようです。

 当然、タクシン暫定首相を待ちかまえている"地元住民"達は、皆口を揃えて”ターーークシン・スー・スー(タクシン・ファイト!)”と叫びなからタクシン暫定首相を迎えるわけですが、この間乗ったローイ・エット県から出稼ぎで来ている反タクシン派のタクシー運転手さんは、タクシンが首相でいるだけでも体に悪いのに、更にタクシン・スー・スーなんて息継ぎ無しで強く息を吐いたら体に毒だと、なかなか上手いことを言ってました。

 因みに、この運転手さんによると、住民の殆どがタクシン支持だと思われているローイ・エットの住民は、特に昼間に村外に仕事で出る等で都心での動向に関する情報に接する機会がある者を中心にタクシンに対する不信感が募っており、村内の井戸端会議でもタクシンに対する批判的な話題が多い状況だそうです。(多少誇張があると思いますが。。。)

 また、この運転手さんによると、一つソイを隔てた隣村では村長やタムボン行政機構評議会議長のかけ声で住民が貧困者キャラバンの人員として動員されていたそうです。

 一方、同県ノーン・ルゥア郡内の郡庁舎で開かれた昼食会では、地元料理であるウナギを利用したゲーンの一種であるクワ・ヂン・リートが、タクシン暫定首相が食べられないとの理由でメニューから外されていたそうです。

posted by Jean T. at 02:28| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

選挙委員会、暫定首相の"公務視察"を緊密に監視

 選挙委員会のピーラポン副報道官は7日、現在行われているタクシン暫定首相の"公務視察"に於ける言動が選挙法に違反するか否かの判断に関しては、現在選考作業中の新委員メンバーに委ねられるとの認識を示した上で、既に職員がタクシン暫定首相の公務視察を緊密に監視している事を明らかにしました。

 尚、票の買収行為であるとの批判に晒されていた雌牛や土地証書等の住民への提供は、本当の意味での"中立"な選挙委員会委員が選任され、選挙違反と指摘されるのを嫌ったのか、結局土壇場で中止になったようです。

 因みに、タクシン暫定首相は、雌牛頭の提供を中止した代わりに、過去に住民に提供された雌牛100頭を演説会場前に連れてきて、これまでの貧困対策政策の成果を強調すると共に、近い将来状況が変わったら雌牛や土地権利証書を住民に提供するよと語っていました。

posted by Jean T. at 02:25| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

農民団体、農業協同組合省の前で政府の借金対策の遅れに抗議

 7日朝、全国から集まった負債農民ネットワークの関係者約1,000人が農業・協同組合省前に集まり、出入り口を塞ぎ職員が出入り出来ない状況に置いた上で、農民が抱える負債問題に対する政府側の取り組みの遅れに対して抗議活動を展開しました。

 今回の抗議行動に関してネットワークの代表者は、3月16日に行われた抗議行動を受けスダーラット農業・協同組合大臣(当時、現在は暫定職)が農民が抱える負債の返済期限を先延ばしにすると共に、農民が農業・協同組合銀行に負った負債の50%の軽減措置を講じると約束したにもかかわらず、その後、閣議の承認にかけていないばかりか農民が抱える負債問題の根本解決に取り組む姿勢を一切見せていないと指摘していました。

 因みにこの団体は、以前都内にあるクルンタイ銀行の本店やバンコク銀行の本店等を封鎖し、それぞれの銀行から返済期限の先延ばしの約束を引き出した団体としても知られています。

posted by Jean T. at 02:23| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

29県内で鳥インフルエンザの家禽への感染を確認

 コンサック暫定国務大臣は7日、同日現在南部を除く29県内で家禽類への鳥インフルエンザの感染が確認されている事を明らかにしました。

 また、ピニット暫定公共保健大臣は、今年最初の鳥インフルエンザのヒトへの感染例として確認されたピニット県在住の死亡した17歳の男性が、鳥インフルエンザと同時にデング出血熱に感染していたと伝えられていた事に関して、これまでの検査によりデング出血熱には感染していなかった事が確認された事を明らかにしていました。

 一方、タクシン暫定首相は7日、ピニット暫定公共保健大臣に対してタミフルのジェネリック薬の独自製造を公共保健省が計画しているとされている事を公共の場で語る事を当面止めるよう命じました。

 この発言は、コーン・ゲーン中央病院内で、ピニット暫定公共保健大臣からタミフルのジェネリック薬の製造により、鳥インフルエンザのヒトへの感染を抑え込むことが出来るとの説明を受けた際に為されたもので、未だ特許関係が明確になっていない状況でジェネリック薬の製造について語ることは、警察に逮捕されかねない話であると語っていたようです。

posted by Jean T. at 02:22| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国軍最高指令長官、一味側が殺し屋を配置との報道を否定

 ルゥアンロート国軍最高指令長官は7日、南部国境三県内に於ける一連の不穏な動きに関係している一味側が、県知事を初めとする域内の重要人物を暗殺する為に、各県に5人ずつ殺し屋を配置していると報じられていることに関しては、単なるデマに過ぎず事実ではないと否定した上で、この噂をいたずらにファクルッディン暫定上院議員襲撃事件と結びつける事が無いようマスコミに要請しました。

 しかし、ルゥアンロート長官によると、いずれにしても起こりえるあらゆる可能性を想定して、警戒の引き締め強化を図る方針には変更はないようです。

 一方、前後してコンサック暫定国務大臣は、ファクルッディン暫定上院議員の襲撃が、一味側の計画の一環として為されたものである可能性があるとして当局側に関連性を調べるよう命じたことを明らかにしていました。

 尚、ファクルッディン暫定上院議員襲撃事件に関しては、7日までに氏の息子及びタンマラック防衛大臣何れも、経営する学校で大量放校処分が下された事と襲撃は無関係であるとの認識を示していました。

posted by Jean T. at 02:21| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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