8日7時前、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で、50歳の食堂経営者の女性が、店の前で発生した若者同士の喧嘩に巻き込まれ軽傷を負うという事件が発生しました。
負傷を負った女性は、タイ・ラック・タイ党所属元下院議員のアーリペン・ウタラシン氏(比例代表区、元教育副大臣)の実妹で、初期報道段階では経営する食堂内でバイクに乗った二人組に銃撃され負傷を負ったと報じられていましたが、その後当局側が病院に運び込まれた女性に対して行われた事情聴取等から、食堂の前にある市場内で発生した喧嘩の最中に発砲された銃弾が縁石に命中し、その破片が右腕にあたり負傷を負っていたことが判明していました。(一部報道では流れ弾が命中と報道)
尚、報道によっては、ゴム液の採取作業に向かうためにバイクで付近を走行中だった31歳のイスラム系男性を狙った襲撃事件で発砲された銃弾があたったと報じるものもありましたが、ナラーティワート県の県知事は、襲撃事件の可能性を否定した上で、市場内で発生した若者2人同士の喧嘩の際に発砲された銃弾が命中した縁石の破片があたり負傷を負ったことを確認する発言をしていました。
女性の実兄であるアーリペン氏は、旧新希望党出身のイスラム系議員で構成されるワーダ会派の主要メンバーとして知られ、また一時は同会派の創設者であるデーン・トーミーナー氏(現暫定上院議員)と共に南部に於ける一連の不穏な動きとの関係が取り沙汰された事がありました。尚、現在のワーダ会派のリーダーはワンムーハマッドノー・マター氏(元下院議長、元国務大臣等)。
一方、8日9時頃、ヤッラー県ヤッハー郡内で、ゴム液の採取作業中だった43歳のイスラム系住民男性が、人数不明の一味に銃撃され死亡するという事件が発生しています。
posted by Jean T. at 02:24|
南部情勢
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