2006年08月11日

最高裁、10人の選挙委員会委員候補者を選出

 最高裁判所は10日、資格要件を満たしていた43人の候補者から女性1人を含む以下記載の10人を次期選挙委員会委員候補として選出しました。

 尚、選挙委員会委員5人の選出は15日に開かれる見通しになっている暫定上院議会にて選出が行われる予定になっています。

 1. ウイチャー・マハークン氏 最高裁家庭・児童関連担当判事長
 2. ウドム・フゥアフン氏 バンコク南刑事裁判所上級判事
 3. ワサン・ソーイピスット氏 最高裁労働関連担当判事長
 4. ソムチャイ・ヂュンプラスゥト氏 最高裁判事団長
 5. アピチャート・スカッカーノン氏 最高裁環境関連担当判事長
 6. ゲーオサン・アティポーティ氏 法学者、元バンコク選出上院議員
 7. ナーム・イムイェーム氏 元最高裁判事団長
 8. スメート・ウパニサーゴン氏 バンコク南刑事裁判所上級判事
 9. ソットシリー・スタヤタム女史 最高裁判事団長
10. プラパン・ナイゴーウィット氏 副検事総長

 上記候補者の内、ゲーオサン・アティポーティ氏は上院議員時代からタクシン政権に批判的だったことで知られ、また暫定上院議員期間中には民主主義市民連合の演台に立ったこともありました。また、ナーム・イムイェーム氏は、タイ・ラック・タイ党による小政党の買収疑惑の真相を解明する為に選挙委員会内に設けられた専門調査委員会の委員長を務め、タイ・ラック・タイ党幹部等による小政党買収があったと結論づける報告書を提出した事で知られています。

 一方、党に対して好意的な人物が中立・公正な人物であるという変わった基準を持っているタイ・ラック・タイ党のヂャトゥポン副報道官は、常に選挙委員会に対して干渉せずの姿勢を貫き通してきた党として今回の選出に特に異議を挟むような事はないと強調したものの、明確に反タイ・ラック・タイ党の姿勢を示していたゲーオサン氏に対しては、自ら委員選出を辞退するか、委員に選出された場合はワット・プラゲーオに行って中立・公正を旨に職務に邁進すると誓うべきであると語っていました。

posted by Jean T. at 02:49| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暫定国務副大臣、暫定首相の公務視察は選挙違反に該当しない

 スゥムサック暫定国務副大臣は10日、先に行われたタクシン暫定首相による東北地方への公務視察訪問は選挙違反に該当しないと断言した上で、いつでも選挙違反に関する警察側の事情聴取に応じる準備があると発言しました。

 これは、選挙告示直前に行われたタクシン暫定首相の公務視察が選挙違反に該当するとの指摘が各界からなされ、更に東北地方の救国団体がタクシン暫定首相及びスゥムサック暫定国務副大臣を選挙違反で告発した事を受けた発言で、同暫定国務副大臣は、救国団体側の動きは単なる売名行為であると指摘した上で、仮に当局側が選挙違反に該当しないと判断した場合は、救国団体側を逆告発する方針を明らかにしていました。

 一方、コンサック暫定国務大臣は10日、全国の地区長や村長に対して、あらためて政治と距離を置き、与えられた任務に邁進するよう通達を発していました。

posted by Jean T. at 02:47| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイ・カンボジア首脳会談、国境線問題解決の為に専門調査委員会を設立

 10日、日帰りでカンボジアを訪問したタクシン首相等一行は現地でフンセン首相や関係閣僚等と懸案事項に関する協議を行い、海上の国境線の線引きの為に、タイとマレーシア間で行われたケースをモデルにして両国の専門家で構成された共同調査委員会を設立する方針が確認されました。

 また、今回の合意の一環として13日に両国の首脳がヘリコプターで問題となっている海上の視察を行う予定になっているようです。

 因みに、タクシン暫定首相訪問前の報道によると、両国間の海上には天然ガスや石油等の埋蔵資源があると見られているようです。

posted by Jean T. at 02:46| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

消費者信頼度指数、51ヶ月来の最低値を記録

 商業会議所大学がこの程行った7月度の消費者信頼度調査で、81ポイントだった前月に対して1ポイントさげ80ポイントという51ヶ月来最低の数値を記録していた事が明らかになっています。

 また、今回の調査により25ヶ月間に渡って消費者が悲観傾向にある事を表す100ポイント以下の数値を記録していた事も明らかになっています。

 今回の結果について同大学側は、政治情勢が不明確なこと、及び原油高による物価上昇傾向に対する消費者の嫌気が反映したとの見方を示した上で、今後政治情勢が解決する等の明るい材料が無い限り第三、第四四半期に於ける消費の減速は必至であると指摘していました。

 一方、スワン・ドゥシット・ポールが行った7月度の政治信頼度調査では、10月15日の総選挙後の政治情勢に対する国民の不安が反映し政治信頼度指数が減少傾向にある一方で、野党の職務遂行に対する信頼度指数が上昇するという結果になっていたようです。

posted by Jean T. at 02:44| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自宅でテレビ鑑賞中だった女性が子供4人の目の前で銃撃される

 10日昼前、ナラーティワート県ランゲ郡内で、自宅内で4人の子供と一緒にテレビを見ていた32歳の女性が、バイク二台に分乗して家の前に現れた四人組の男の内の一人に銃撃され重傷を負うという事件が発生しました。(報道によっては女性が死亡したとするものもあります)

 この事件に関して当局側は、男が脚部に銃弾を受け逃げ惑う女性を執拗に追いかけ、更に確実に殺害する為に女性の胸部に足を乗せ至近距離から額に銃弾を撃ち込んでいることから、顔見知りによる口封じの為の犯行の可能性も指摘できるとしているようです。

 尚、女性の夫(イスラム教徒)は、7月26日に今回襲撃を受けた女性を後部座席に乗せ同郡内の路上を走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡していました。

 また、この事件に先立って10日11時過ぎ頃には、同じくランゲ郡内で自警組織の補助要員のイスラム教徒の男性(27)が、村内の路上を歩行中に付近に潜んでいた1人と思われる者に銃撃され、幸い弾が外れたところで所持していた拳銃で応戦し難を逃れるという事件が発生していました。

posted by Jean T. at 02:43| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

8歳少女、学校の教師2人に猥褻な行為をされたと訴え出る

 10日、女性・児童の権利保護財団を主催するパウィーナー・ホンサグン女史が記者会見を開き、同席した8歳の少女と39歳の母親の告発に基づき、仏教教師1人を含む2人の学校教師に対して13歳未満者への猥褻容疑で逮捕状が発効された事を明らかにしました。

 パウィーナー女史によると、この逮捕状は7月22日に都内サーイ・マイ区内にある小学校に通う8歳の少女が学校の教師2人に猥褻な行為をされたと訴え出た事により実現したもので、少女及びその母親の証言によると、少女は昼休み時等に、それぞれの教師から騙され学校の裏手にある教師の宿舎に連れ込まれ、そこで猥褻な行為をされた上で、教師側から鞭を見せられたり金銭100バーツを渡される等の方法で口外しないよう脅かされていたようですが、少女の下着が無くなっていたり、無くなっていた片方の靴が教師の宿舎から発見された事に不審を抱いた母親が、少女の局部が赤く腫れ上がっているのに気づき少女に詰問した結果、2人の教師に別々の機会に猥褻な行為をされていたことを母親が知るに至っていたようです。

 13歳未満者への猥褻行為に関しては、被害者の同意が有る無しに関係なく最高で終身刑または7-20年の刑及び14,000バーツから40,000バーツの罰金の両方まはた何れかが科せられる事になっているようです。

posted by Jean T. at 02:41| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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