最高裁判所は10日、資格要件を満たしていた43人の候補者から女性1人を含む以下記載の10人を次期選挙委員会委員候補として選出しました。
尚、選挙委員会委員5人の選出は15日に開かれる見通しになっている暫定上院議会にて選出が行われる予定になっています。
1. ウイチャー・マハークン氏 最高裁家庭・児童関連担当判事長
2. ウドム・フゥアフン氏 バンコク南刑事裁判所上級判事
3. ワサン・ソーイピスット氏 最高裁労働関連担当判事長
4. ソムチャイ・ヂュンプラスゥト氏 最高裁判事団長
5. アピチャート・スカッカーノン氏 最高裁環境関連担当判事長
6. ゲーオサン・アティポーティ氏 法学者、元バンコク選出上院議員
7. ナーム・イムイェーム氏 元最高裁判事団長
8. スメート・ウパニサーゴン氏 バンコク南刑事裁判所上級判事
9. ソットシリー・スタヤタム女史 最高裁判事団長
10. プラパン・ナイゴーウィット氏 副検事総長
上記候補者の内、ゲーオサン・アティポーティ氏は上院議員時代からタクシン政権に批判的だったことで知られ、また暫定上院議員期間中には民主主義市民連合の演台に立ったこともありました。また、ナーム・イムイェーム氏は、タイ・ラック・タイ党による小政党の買収疑惑の真相を解明する為に選挙委員会内に設けられた専門調査委員会の委員長を務め、タイ・ラック・タイ党幹部等による小政党買収があったと結論づける報告書を提出した事で知られています。
一方、党に対して好意的な人物が中立・公正な人物であるという変わった基準を持っているタイ・ラック・タイ党のヂャトゥポン副報道官は、常に選挙委員会に対して干渉せずの姿勢を貫き通してきた党として今回の選出に特に異議を挟むような事はないと強調したものの、明確に反タイ・ラック・タイ党の姿勢を示していたゲーオサン氏に対しては、自ら委員選出を辞退するか、委員に選出された場合はワット・プラゲーオに行って中立・公正を旨に職務に邁進すると誓うべきであると語っていました。