情報通信技術省次官のマニーラット・パリパット女史は14日、タイがポルノサイト国内開設数で世界のベスト5に入っていた事を明らかにした上で、国家電気通信委員会と共同でポルノサイトの規制やハッキング、チャットライン等を使用した詐欺や誘拐、人身売買等のネット犯罪の抑止に取り組む方針を明らかにしました。
情報通信技術省はこれまで、分離主義組織のページ等の国内安全保障を脅かす恐れがあるサイトに対するアクセス遮断措置や国内に開設されたポルノサイトの閉鎖措置を講じてきましたが、国内に於ける取り締まり強化を嫌ったポルノサイト開設者の多くが摘発逃れの為に国外のサーバーに開設するケースが増えているため、依然決定的な対抗措置がとれない状況が続いていたようです。
一方、TOT社(旧タイ電話公社)は14日、1900で始まる番号で開設されている有料チャットサービスを利用した犯罪を抑止する為に、全てのチャットラインをTOT社の交換手を経由して接続する方向で規制を強化する方針を明らかにしています。
これは、一時行方不明になっていた10代の少女10人全員が不特定の者と会話が出来るチャットサービスを利用していた事が明らかになり、行方不明者捜索を専門とする民間団体が規制強化の必要性を訴えていた事を受けた措置。