プレーム枢密院評議会議長は18日、ヂュラーロンコン大学政治学部で行われた特別講演の中で、国の指導者は誠実に国から受けた恩義に応える事を旨に単一基準に基づき行政を進めるべきであると指摘しました。
発言の中でプレーム枢密院評議会議長は、国の指導者は、これまでに己が如何に国から受けた恩義に応え、また如何に国を裏切ってきたかを自問し、あらためて国から受けた恩義への恩返しの為に国を守り抜くことを自ら誓い、法に従って単一基準に則って職務に邁進するべきであると指摘しました。
更にプレーム枢密院議長は、二重基準以上の基準若しくは基準すら持たずに行政を進めることは、正義そのものが行政に存在しない国に損害をもたらす行為であと指摘した上で、あらゆる階層の指導者は、常に全てに最善を尽くし、タイ人の誇りを忘れず、公正・誠実を心掛け、犠牲の精神を持ち、愛情と犠牲の精神を持ち、国から受けた恩義に応えることを忘れず、更に国王の思し召しを旨にする事を基本に置いて与えたれた職務に邁進する事が重要で、特に国の頂点に立つ指導者は必ずこれらの事項を旨に職務に邁進するべきであると指摘しました。
また、南部問題や貧困対策等の国が抱える問題に関しては、愛情と同情心及び問題に対する正しい認識を基本に置き単一基準で取り組むことが重要であるとの認識を示していました。
タクシン政権下に潜在的に存在している二重基準(ソーン・マートラターン/Double Standard)問題に関しては、過去に国王が第一次タクシン政権が誕生した最初の年に行われた誕生日スピーチで深刻な懸念を表明していました。