19日午後、国王在位60周年を記念した書籍やVCD販売開始関係のイベントに出席する為に都内にあるサイアム・パラゴンを訪れたタクシン暫定首相は、居合わせた反タクシン派の市民等から「悪者は去れ」、「お前の様な奴が国王関係のイベントに出席する資格は無い」、「国を食い物にする奴」等々と罵声を浴びせられさんざんな目にあったようです。
以前、シーロム通りのトリニティーで市民等から罵声を浴びせられた際には努めて余裕の表情を見せていたタクシン暫定首相ですが、今回は虫の居所が悪かったのか、マスコミに対して「あいつ等は民主主義とは何かを理解していない愚かな奴らだ。言いたいことがあれば選挙で意思表示するればいい。それが民主主義というものだ」と不快感を顔に浮かばせながら語っていたようです。
その後パラゴン内では、反タクシン派の市民とタクシン支持派の市民との間で衝突が発生し、反タクシン派の大学生1人が「この様な非礼な奴らに対しては厳格に法を執行するべきである」とのタクシン暫定首相の意向を受けたボディーガードにより警察に連行されたようです。
因みに4月にチァン・マイで発生した民主党の立会演説会妨害事件に関与した「民主主義を理解しない、非礼な(タクシン支持派)住民」に対して厳格に法を実行しろとのお言葉はタクシン暫定首相の口からは聞かれていないですね。
それにしても、最近やたらと民主主義という言葉を口にするタクシン暫定首相ですが、それだけ自分を超える権威側の動きが気になっているということなんでしょうかね?