2006年08月23日

タクシン暫定首相、名簿順位一位で総選挙に出馬する意向を表明

 タクシン暫定首相は22日開かれた党会議の席上で、やり直し総選挙では比例代表名簿順位一位で出馬すると共に、今後も党首として留まる意向を表明した模様。

 またその際に、自分が党首を続けることに納得できない者は党を去って構わないとまで発言していたようです。

  スリヤ幹事長は、出席した幹部全員が"党の為ではなく国益の為に"タクシン暫定首相の首相継続を望んでいる事を明らかにした上で、同暫定首相の次期首相指名辞退または政界引退の可能性に関しては、まだ考え中であるものの総選挙前までに意思を明らかにする意向を同暫定首相が語っていたことを明らかにしていました。

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連合、7日間の期限を設け反タクシン派市民に対する暴行に対する説明を要求

 民主主義市民連合は22日、国家警察本部長に対して7日間の期限を設け、セントラル・ワールド・プラザ内で発生したタクシン支持派と反タクシン派の市民の衝突の際に警察側がタクシン支持派と共謀して反タクシン派の市民に対して暴行を振るったとされる問題に対する明確な説明を要求する方針を明らかにすると共に、総責任者であるチットチャイ暫定副首相に対して起きたことに対して責任を取る姿勢を見せるよう要求しました。

 方針発表の中で民主主義市民連合は、首都圏警察本部第六分署に所属する警察大佐クラスの人物が暴行に関与していたと指摘した上で、25日に国家警察本部長宛てに今回の暴行事件に関与した警察関係者の逮捕及び今後の警察側の対応方針について明確な説明を要求し、7日以内に警察側から説明が得られなかった場合は、直ちに全国レベルで抗議活動を展開する方針を明らかにしていました。

 民主主義市民連合側の見解によると、先の衝突の際に集まったタクシン支持派の市民は、ペー・クローントゥーイに率いられたクローン・トゥーイの住民、貧困者キャラバンの活動に関係した者及び中央選挙委員会本部ビル前で度々選挙委員会委員の辞任を要求する活動をしていた市民グループと衝突を起こしていた者に大別されるとの事。

 尚、問題となっている黒い服を着た男及び一緒になって反タクシン派市民に暴行を振るい、更に高齢の市民の逮捕に関与していた薄桃色のシャツを着た人物が22日夕方過ぎまでに首都圏警察本部第六分署に"出頭"している事が確認されているようですが、警察側は出頭の事実のみ認め、素性に関しては明らかにしていないようです。尚、二人は何れもタクシン暫定首相を攻撃する発言を繰り返していた反タクシン派市民に対する怒りを抑えることが出来ずに、暴行を振るったと証言している事になっいるようです。 

 警察側は、一貫して問題の二人は警察とは無関係であると主張していますが、各テレビ局の報道は問題の二人と首都圏警察本部第六分署の指揮官と見られる人物が事件発生前に話し合っている場面を放送し警察側の主張に疑問を呈していました。

  参考までに、ネーションチャンネルのこちらの映像の3分20秒から3分40秒の間のシーンで、クローン・トゥーイ・スラム周辺から集められたと見られる、見るからに学問とは縁がなさそうな若者達が暴行を振るう場面が見られます。尚、この映像の中でパトゥムワン署と公安警察の関係者に対する質疑が行われているのですが、警察と無関係なのに何故薄桃色のシャツを着た人物が通信機を持っていたのかとか、警察側が警戒に当たっていたのに何故タクシン支持派の暴走を許したのかとのガノック氏の突っ込みに対して警察側がしどろもどろに受け答えをしているところが笑えます。

 また、プーヂャッガーン紙のサイトに掲載されたこちらの記事の下に掲載されている写真の一番上の段の左から二枚目と三枚目、及び一つ下の段の左から二枚目と三枚目に私服警察官疑惑が指摘されている黒い服の男と薄桃色のシャツを着た男が、首都圏警察本部第六分署の指揮官と見られる人物と会話を交わしているシーンが掲載されています。因みに映像では、指揮官クラスの人物が途中でカメラに気づき、胸にぶら下げていた警察官証をポケットに隠す場面も映し出されていました。

 一方、タクシン暫定首相は22日朝開かれた閣議の席上で、タクシン支持派、反タクシン派関係なく衝突に関与した者に対して法的な措置を講じるよう関係当局に指示した事を明らかにしました。

  スラポン暫定政府報道官によると、タクシン暫定首相は当局関係者に指示を飛ばした際に、仮に衝突に関係した者に法的な措置を講じる事を躊躇する様な事があれば、容赦なく責任者を閑職に更迭すると申しつけたとのこと。

* その後の報道によると、警察側は私服警察官と見られる二人の男は、43歳のゴム農園労働者と42歳のバイクタクシー運転手で、何れも罪が軽い暴行罪での立件を急ぐ方針を明らかにしているようです。また、記者会見の際に警察と無関係である事を証明する為に記者団に二人の身分証明書を公開した際に、何故か住居表示の所を隠して公開するという不審な点も見られたようです。(人権やプライバシーに対する意識が希薄なタイでは容疑者であろうと被害者であろうと住所や時には電話番号まで警察により公開されるのが普通となっています)どうやら、警察側は二人は警察とは一切無関係という形で疑惑をうやむやにしようとしているようです。

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民主党党首、立会演説会を妨害したチァン・マイ住民に対する法的措置は講じられず

 アピシット民主党党首は22日、3月にチァン・マイ県県都内で発生したタクシン支持派を標榜する住民が立会演説会の会場に乱入し、物を投げる等の過激な行為を働き演説会を中止に追い込んだ事件に関与した住民に対する法的な措置が一切講じられていない事を明らかにしました。

 発言の中でアピシット民主党党首は、警察側が事件に関与した者に対する公正な捜査及び法的責任の追及を約束していたにも関わらず、これまで一切法的な措置が講じられたという話が伝えられていない事を明らかにした上で、テレビ等で映像が公開され事件の一部始終を明確に見極める事ができる状況にあるにもかかわらず、当局側がかかる行為を見逃し放置することは、社会に対して特定のグループだけは如何なる違法行為を犯しても罪には問われないという誤った認識を植え付ける事に繋がる恐れがあると指摘していました。

 一方、タイ・ラック・タイ党のシター報道官が、反タクシン派市民は特定の政党が背後で糸を引いていると発言した事に関しては、特定のグループの活動を政治的な話に結びつけることは社会に混乱をもたらすだけのものであると指摘した上で、むしろタクシン暫定首相が情勢を解決する為に自らがとるべき道を模索し、それを公にすると共に、全ての階層が一致団結して解決に向け取り組むよう呼びかける事が本筋ではないかと指摘していました。

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世渡り上手? チューウィット氏が嘗ての天敵を激励訪問

 チャート・タイ党暫定副党首のチューウィット・ガモンウィシット氏は22日、児童・女性の権利保護財団を主催するパウィーナー・ホンサグン女史の事務所を訪問し、先に同女史が告発した教師二人による教え子少女五人の強姦疑惑に対して、周囲からの政治的な圧力に屈せず、被害者救済の為に正義を貫き通して欲しいと激励しました。

 問題となっている事件に関しては、これまでに教師二人が逮捕されたものの、教師の同僚等が総選挙を意識したパウィーナー女史によるでっち上げだと訴え、事件そのものが迷走する気配を見せていました。

 因みに、パウィーナー女史は、過去にチューウィット氏が経営していたマッサージパラーに未成年女性を雇用していたと告発するなど、チューウィット氏を女性の女性の的であると非難してきた経緯があり、また前回の都知事選挙の際には両者間で非難合戦が激しく展開されていました。尚、パウィーナー女史が訴えた未成年者雇用疑惑に関しては、最終的に裁判所側が被害者とされる未成年女性が偽造身分証明書を使用し年齢を偽って応募していたなど、自主的経営側を騙してにマッサージパーラーに応募していたと指摘できるとして、チューウィット氏に対して無罪の判決が下されていました。

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暫定首相、マスコミは中立ではないとして取材を拒否

 タクシン暫定首相は22日、「現在のマスコミは中立ではない」との言葉と共に当面マスコミの取材を受けない方針を明らかにしました。

 この発言は、タイ・ラック・タイ党本部前で待ちかまえていた記者団に対して発せられたもの。

 また、この発言に先立って同日朝に開かれた定例閣議前に「セントラル・ワールド・プラザで発生した衝突事件」や「ナーン県を中心に襲っている水害」に関する記者団からの質問をしかとする場面も見られていたようです。

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ヤッラーで夫婦が襲撃、夫が死亡

 22日13時前、ヤッラー県バンナンサター郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった夫婦が、バイクに乗った二人組に銃撃され36歳の夫が死亡し、23歳の夫人が重傷を負うという事件が発生しました。

 銃撃を受けた夫婦は何れも仏教徒で、夫婦で市場へ買い物に行き、自宅に帰るために路上を走行中に事件にあったようです。

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ルムピニー公園近くの歩道橋で連続殺傷事件

 22日2時過ぎ、都内パトゥムワン区ルムピニー地区サーラシン通りに架かる歩道橋上で、22歳の男性が首元等を刺され死亡しているのが発見されました。

 男性が発見された歩道橋上では、同日0:30頃に28歳の男性が何者かに棍棒のような者で頭や首筋を殴られ重傷を負わされた上で、現金1,000バーツが入った財布等を強奪されるという事件が発生し、殺害事件が発生した当時は警察側がルムピニー署内で最初の被害男性に対して事情聴取を行っている最中でした。

 尚、警察側は22歳の男性が刺殺された事件に関しては、最初に発生した傷害強盗事件と同一犯による犯行の可能性が高いものの、使用された凶器が異なる事、また被害男性が所有していた財産類が強奪されていないことから、何らかの喧嘩絡みの殺人の可能性も否めないとしているようです。

posted by Jean T. at 02:00| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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