26日86歳の誕生日を迎えるプレーム枢密院評議会議長は25日、祝福に訪れた軍や警察関係者に対して、国家を盤石なものにするためにも軍関係者は一致団結を旨にし、また警察はより国民の側に立って公正と道義を旨に職務に邁進するべきであると訴えました。
これは祝福の為に訪問したタンマラック暫定防衛大臣及や三軍の長及び国家警察本部長と面会した際に語られたもので、プレーム議長は、全ての階層の指導者は国民全員が一人の父(国王)の子供であることを自覚し一致団結の精神をおざなりにするべきではないとし、更に警察関係者に対しては、権力者や重要人物である事にとらわれる事無く、公正と道議を旨に国民と国家の為に働いているとい意識を持って職務に邁進するべきであると語りました。
また、南部国境三県問題に関しては、地域が平穏安泰になることが最大の誕生日プレゼントになるとした上で、関係者に対してあらためて住民全員がタイ人であること及び公正を旨に対策に取り組むことが重要であると訴えると共に、今後も可能な限り同地を訪問し住民と接していきたいと語っていました。
一方、プレーム議長公邸前では24日早朝、"草の根グループ"(グルム・ラークヤー)と名乗る謎の団体が現れ、早期の正常化と”タクシン暫定首相の命を守って欲しい”と訴える公開書簡を秘書官経由で同議長に提出するという場面が見られました。因みにこの団体は一切背後関係やメンバーの素性を明かさないまま現場を静かに去っていたようですが、ヂャムローン・シームゥアン少将は24日夜放映されたムゥアン・タイ・ラーイ・サプダーの公開放送の中で、政府関係者がプレーム議長に無言の圧力をかけるためにアレンジした"やらせ草の根団体"だと指摘していました。もしかすると、今度の総選挙では、タクシン支持派は「命を守れ」をスローガンに掲げて活動するつもりなのでしょうか?