2006年08月26日

プレーム枢密院議長、軍は一致団結を警察は公正を旨に職務に邁進するべき

 26日86歳の誕生日を迎えるプレーム枢密院評議会議長は25日、祝福に訪れた軍や警察関係者に対して、国家を盤石なものにするためにも軍関係者は一致団結を旨にし、また警察はより国民の側に立って公正と道義を旨に職務に邁進するべきであると訴えました。

 これは祝福の為に訪問したタンマラック暫定防衛大臣及や三軍の長及び国家警察本部長と面会した際に語られたもので、プレーム議長は、全ての階層の指導者は国民全員が一人の父(国王)の子供であることを自覚し一致団結の精神をおざなりにするべきではないとし、更に警察関係者に対しては、権力者や重要人物である事にとらわれる事無く、公正と道議を旨に国民と国家の為に働いているとい意識を持って職務に邁進するべきであると語りました。

 また、南部国境三県問題に関しては、地域が平穏安泰になることが最大の誕生日プレゼントになるとした上で、関係者に対してあらためて住民全員がタイ人であること及び公正を旨に対策に取り組むことが重要であると訴えると共に、今後も可能な限り同地を訪問し住民と接していきたいと語っていました。

 一方、プレーム議長公邸前では24日早朝、"草の根グループ"(グルム・ラークヤー)と名乗る謎の団体が現れ、早期の正常化と”タクシン暫定首相の命を守って欲しい”と訴える公開書簡を秘書官経由で同議長に提出するという場面が見られました。因みにこの団体は一切背後関係やメンバーの素性を明かさないまま現場を静かに去っていたようですが、ヂャムローン・シームゥアン少将は24日夜放映されたムゥアン・タイ・ラーイ・サプダーの公開放送の中で、政府関係者がプレーム議長に無言の圧力をかけるためにアレンジした"やらせ草の根団体"だと指摘していました。もしかすると、今度の総選挙では、タクシン支持派は「命を守れ」をスローガンに掲げて活動するつもりなのでしょうか?

posted by Jean T. at 02:53| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

軍情報筋、暗殺計画は暫定首相に近い警察幹部が仕掛けた自作自演

 南部方面に展開する軍情報筋は25日、24日に発覚した暫定首相暗殺計画はタクシン暫定首相に極めて近い警察関係者が仕掛けた自作自演であると断定した上で、背景にタクシン暫定首相に対する圧力を緩和したいとの認識を示しました。

 同情報筋は、暗殺計画及びその存在を裏付ける発言の全てが警察のフィルターを通して伝えられており、更に軍の爆発物専門家が既に発見された爆発物は未完成のものであると結論づけているにもかかわらず、警察側が爆発させることが出来る状態にあったとフレームアップしてマスコミに伝えているなど不審点があると指摘した上で、ソンティ陸軍指令長官のラインに属さない権力側に近い陸軍幹部が自作自演劇に関与したとの見方を示していました。

 一方、一部報道によると、今回の暗殺計画発覚を受け、各地の行政当局に対して反タクシン派の動向を監視するよう通達が回っている模様。

* 全然関係ありませんが、今回の事件のおかげで各マスコミでタイ語で"やらせ"を意味する「ヂャット・チャーク」という単語が頻繁に登場しておりますです。

posted by Jean T. at 02:51| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一回20-50バーツで売春していた小六少女等を保護

 国立行政開発大学院校(NIDA)のスパンニー教授は25日開かれたセミナーの席上で、ウタラディット県内の複数のコミュニティー内で一回20バーツから50バーツで売春をしていた小六から中一くらいの年齢の少女達が保護されていた事を明らかにした上で、その少女達の多くが家庭内不和や両親の離婚、更には母親も同じく売春をしていたという問題を抱え、また中にはエージェントが学校にまで迎えに行き中心部で売春をさせていたケースがあったことを明らかにしました。

 これは、社会開発及び人間の安全保障関連のセミナーの場でコミュニティー内に存在する病根の一つの例として明らかにされたもので、スパンニー教授は、参加した関係者や各コミュニティーの福祉ボランティアに対してあらためて効率性と常識を旨にするだけでなく、自分が生まれ育ったコミュニティーに対する愛情の気持ちを持って各コミュニティーに存在する病根を認識し、警戒監視と問題の根絶に注力するべきであると指摘しました。

posted by Jean T. at 02:49| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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