2006年08月29日

チァン・マイの住民がタクシン暫定首相の為に命乞いの儀式

 28日朝。チァン・マイ県第一選挙区選出タイ・ラック・タイ党所属元下院議員のパゴン・ブーラナパゴン氏に率いられた同県及びラムプーン県内の住民約1,000人がドーイ・ステープの麓にあるクルー・バーヂャオシーウィチャイ像の前でタクシン暫定首相の命乞いの儀式を行いました。

 総選挙の公示後にこのような行いに出たことについてパゴン氏は、あくまでチァン・マイ県の住民の一人として、同じチァン・マイ県の住民であるタクシン暫定首相の身の安全を懸念した上での事であると強調していました。

 一方、バンコクでは28日午後に、南部14県から集まった民主主義市民連合の傘下団体に所属する住民約100人がプレーム枢密院評議会議長の公邸前に集まり、あたかも同議長がタクシン暫定首相の暗殺計画に背後から関与していることを訴えるような活動にでた"草の根グループ"の行動を非難すると共に、日頃から国民の一致団結に向け腐心している同議長に指示を表明しました。

 因みに、同じ日にコンサック暫定国務大臣が、総選挙の公示後に民主主義市民連合が反タクシンの集会を開いたら容赦なく選挙関連法を適用して厳しく取り締まる可能性があることを強く示唆する発言をしていましたが、こういうタクシン暫定首相の支持集会に類似する行為はタクシン体制下に於いては選挙法に違反しないという事なんでしょうかね?

 尚、民主主義市民連合側はコンサック暫定国務大臣の"脅迫"にめげず、仮に9月1日の期限までにサイアム・パラゴン及びセントラル・ワールド・プラザで発生したタクシン支持派による反タクシン派市民への暴行事件に関する明確な説明が国家警察本部側から為されなかった場合は、憲法で保障された国民の権利を行使して同日に大規模な市民集会を開催する可能性があることを明らかにしていました。(いずれにしても毎週金曜日はルムピニー公園で行われるソンティ・リムトーングン氏の公開放送にあわせ、小規模な市民集会が開催されています)

posted by Jean T. at 02:22| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナラーティワートで射殺後首を切断し耳を切り取る

 28日5:30頃、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内の路上で村内の警備作業を終え帰宅の為にバイクで走行中だった56歳のイスラム系住民男性が、何者かにより射殺された上で首をほぼ切断状態にされ、更に両耳を切り取られるという事件が発生しました。

 当局側は、スンガイ・パーディー郡内で活動が確認されている新興分離主義組織のRKKが事件に関与していると見て捜査を展開しているとしています。

  また、ソンクラー県バーングラム郡内では28日8時頃、35歳のドッグフード販売店の経営者男性がバイクで路上を走行中にバイクに乗った男に銃撃され死亡するという事件が発生していますが、当局側は商売若しくは個人的な係争が事件の背景にあり、一連の南部国境三県内に於ける不穏な動きとの関連は低いとの見方を示しているようです。

 一方、安全保障関連当局の情報当局筋は28日、非公然分離主義組織の統轄団体と目されるブゥーサートゥーがヤッラー県内の若者約20人を雇い同県内及びパッターニー県内で自動車爆弾やバイク爆弾、携帯電話を使用した遠隔起爆式の爆弾等による破壊行動を計画していると警告しています。

 情報によると、ヤッラー県内の主にバンナンサター郡やグロンピナン郡、ターントー郡内で雇い入れられた10人から20人の若者男女に約30個の爆発物が引き渡され破壊行動が指示されていると共に、成功報酬として一件につき1万バーツが支払われる事が約束されているようです。

 また、雇い入れられた男女の多くが、破壊行動に関する訓練を受けたプゥームードーと呼ばれる集団に属する者で、ヤッラー県内のバンナンサター郡やグロンピナン郡、ターントー郡内に約120人いるプゥームードーの構成員が20人のグループに分かれて各村内に入り込み活動を行っていると見られているようです。

posted by Jean T. at 02:21| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タワッチャイ容疑者、暫定首相の自宅前を車で通過した事を認める

 警察犯罪抑制局のウィナイ局長は28日夕方、まだ暗殺計画の存在を断定する段階には至っていないと断った上で、爆発物を積載した容疑で逮捕されたタワッチャイ・グリンチャナ容疑者が、警察のこれまでの取り調べに対して逮捕される1日前と2日前に来るまでタクシン暫定首相の自宅前を通過していたこと、及び暫定首相がミャンマーへ電撃訪問した当日に空港近くを車で通過していた事を認める証言をしている事を明らかにしました。

 尚、タクシン暫定首相は先に、ミャンマーではなくカンボジアへ日帰り訪問した際に問題車両が空港近くのヂエー・レーン・プラザ前で目撃されていた事を明らかにしていました。

 尚、今回の発表に先立ってアチラウィット報道官は、タワッチャイ容疑者が警察の取り調べに対して、車に爆発物が積載している事については知らなかったと証言した上で、そのような破壊力のある爆発物を積んでいた車を運転していたことに対する自責の念と国民やタクシン暫定首相に迷惑をかけたことを謝罪する言葉を語っている模様を撮影したビデオをマスコミに公開した上で、既に積載されていた爆発物に関与した首謀者クラスの人物4人を突き止め10日以内に逮捕できる見通しであることを明らかにしていました。

 尚、一部報道によると、爆発物の積載を認知していたのかとの警察側の問いに対して答え場面だけ意図的に音声が切られていたようです。

posted by Jean T. at 02:18| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

約束を守らない男性を刺殺した隠し妻を逮捕

 27日夜半、都内バーンコーレーム区内のスラム内の家屋内で30歳の女が40歳の男性を果物ナイフで刺殺するという事件が発生しました。

 自らを死亡した男性の隠し妻であると語る女は警察対して、男性はいつも会う約束をすっぽかす為、今度会う約束をすっぽかしたら何をやってもいいとの約束を男性と交わしていたにもかかわらず、当日も約束をすっぽかしたため、何をやってもいいとの男性との約束を守って貰うために家まで行き果物ナイフで刺したと証言しているようです。

posted by Jean T. at 02:17| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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