2006年08月31日

ヤッラー県内全域で銀行を狙った同時爆破

 31日11時20分過ぎ頃、ヤラー県県都内中心部内で少なくとも10ヶ所の銀行で同時に爆発が発生した他、県内5郡内で少なくとも合計20ヶ所の銀行で同時に爆発が発生するという事件が発生しました。

 31日15時までの報道によると、これまでに県都内で11ヶ所、ベートン郡内で6ヶ所、ヤッハー郡内で2ヶ所、バンナンサター郡内で2ヶ所、ラーマン郡内で2ヶ所の合計5郡23ヶ所で爆破されたのが確認されており、その多くが銀行前にあるATM装置に仕掛けられていた時限発火式の爆発物だったと見られているようす。

 また、これまでに銀行員1人の死亡及び20人以上の負傷者が確認されており、負傷者の多くがATM装置を使用中だった住民だったようです。また、この事件に絡んでベートン郡内で2人の容疑者が現行犯逮捕されたとの報道もあります。

 この爆破事件を受け、タイ銀行協会が南部国境三県内に於ける銀行の一時営業休止を視野に協議に入っているほか、これまでにバンコク銀行とサイアム商業銀行が9月1日の営業を休止する方針を明らかにしているようです。
 
 また、一部報道によると、ヘリコプターで国会ビル移転候補地の視察中に事件の発生を聞いたタクシン暫定首相は、事前に大規模な破壊活動が計画されている事を当局側が掌握していた事を明らかにしていたようです。(他人に厳しく自分に甘いタクシン暫定首相の場合は、国家の指導者としての自分の責任を顧みることなく、政府との関係が悪化している軍幹部に責任転嫁する口実に利用するおそれがあるかもしれません)

 31日は、非公然分離主義組織の統轄団体とされるブゥーサートゥーの設立記念日とされ、記念日にあわせた大規模な破壊活動が計画されているとの情報に基づき、兼ねてから当局側が警戒を強化していたと伝えられていました。

参考
http://thaina.seesaa.net/article/22549889.html
http://thaina.seesaa.net/article/22644700.html
http://thaina.seesaa.net/article/22952788.html

(タイ時間 11:55掲載 15:15最終更新)

posted by Jean T. at 17:12| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイ・ラック・タイ党、自ら模範を示した上で連合の取締を要求?

 タイ・ラック・タイ党法務担当のウィチット・パランシーサグン氏は30日、選挙関連法に違反するとして、仮に民主主義市民連合側が予定通り9月3日にプラチュアップキリーカン県プラーナブリー郡内で集会を開催した場合は、容赦なく選挙関連法で摘発し法的責任を追及するよう中央、県及び郡の選挙委員会及び県警察に対して要求しました。

 この発言に先立って、自分に甘く他人に厳しいと非難されるのを嫌ったのか、同日朝にタイ・ラック・タイ党本部前で、タクシン暫定首相を声援する為に奉納の舞を踊る踊り子を引き連れた約20人のタクシン支持派団体関係者が、選挙関連法で規定された催事の挙行に該当する恐れがあるとして敷地内への入場を拒否される場面が見られていました。

 一方、元々タクシン体制の熱烈な支持層だったナコン・ラーチャシーマー県とブリラム県内の芋生産農家団体が、タクシン暫定首相自らが価格低迷状況にある芋の価格問題に取り組むと約束しておきながら、一切対策を講じていない事に抗議する為に首都圏内で大規模なデモ行動を行う方針を明らかにしています。

 要は総選挙期間中に暫定政府側に圧力をかけようとの腹づもりのようですが、自ら選挙関連法を厳格に遵守すると宣言しているタイ・ラック・タイ党政府側が、どの様な対応を取るか気になるところです。

posted by Jean T. at 02:34| 市民集会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

民主党、アピシットの文字が書かれた広告は党や総選挙とは無関係

 民主党のオンアート報道官は30日、28日ころから都内各所に掲示されている青地に白抜きで「アピシット体制は国民を最重視する」と言った文言が記されている広告と民主党とは一切無関係である事を明らかにしました。

 オンアート報道官によると、当該広告を掲示したクレジットカード会社に広告刑事の糸を確認した結果、マーケティング戦略の一つとして選挙運動が開始される時期に合わせて、選挙キャンペーン用のポスターに見立てて、「privilege」を意味するアピシットと民主党党首の名前をもじって使用した物だったことが明らかになっているようです。

 要は「○○クレジットカードはお客様の事を第一に考えた特別なベネフィットを提供します」という様な事を広告内で訴えたかったみたいです。

 因みに問題の広告は、ラクシーの交差点やラムサーリーの交差点、バーンガピの交差点等の主要な交差点に掲示されているようです。

posted by Jean T. at 02:32| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コンサック暫定国務大臣、連合に誤解をもたらしたことを謝罪

 先に南部地区の各県知事に対して、民主主義市民連合の監視・取締を指示したと伝えられていたコンサック暫定国務大臣は30日、指示は地域内の一体性の創成及び過激な事態を避けたいとの思惑からなされたもので、憲法の条項や選挙関連法を盾にして自由に意見を表明する権利を弾圧する意向は一切無かった事を強調した上で、民主主義市民連合に対して自身の発言が誤解を与えた事に謝罪の意を表明すると共に、あらためて全ての階層が一丸となって正常化に取り組もうと訴えました。

 この発言に先立って、南部地区の民主主義市民連合傘下団体が、総選挙公示後に行われる政治的な活動の徹底的取締を命じたコンサック国務大臣の指示を非難する声明を発表していました。

posted by Jean T. at 02:29| 市民集会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイ・エアー・アジア社、9月25日に全てのフライトを新国際空港に移転

 AFP等の国外通信社の報道によると、シン社とマレーシアのエアー・アジア社との合弁企業であるタイ・エアー・アジア社が、9月25日に国際線を含む全てのフライトを新国際空港に移転させる方針を明らかにしているようです。

 政府側が目指す正式開業日の3日前に全てのフライトを新国際空港に移転させる事に関して同社側は、正式開業日前日に予想される輻輳を避けるために、敢えて前倒しで移転させる事にしたと説明しているようです。

 また、まだ完成状態になっていない新国際空港内の同社関連施設に関しても、移転日までに全て使用可能な状態になるとの認識を示しているようです。

 一方、一部報道によるとタイ国際航空系のノック・エアーは、正式開業日の1日前の9月27日に全ての路線を、またオリエント・タイ航空系のOne-Two-Goは、9月26日に全ての路線を新国際空港に移転させる方針を明らかにしている他、シンガポールベースのジョットスターは、9月15日に一日三便あるフライトの全てを新国際空港に移転させる方針を明らかにしているようです。

posted by Jean T. at 02:28| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジェームス、TG機墜落当時の状況を証言

 1998年12月11日にスラーッターニー県内で発生したタイ国際航空機(エアバス310-204)墜落事故で重傷を負った歌手兼俳優のジェームスことルゥアンサック・ローイスーサック氏が30日朝、当時墜落機内にいた生存者の一人として裁判所の証言台に立ち、墜落発生直前に機長側から悪天候の影響で着陸が出来ない場合はバンコクへ引き返すことになるとのアナウンスがあった直後に、携帯電話を所持していた乗客が一斉に空港で到着を待っていた家族等に電話をかけ初め、そうこうしている内に三回目の旋回中に墜落した事を明らかにしました。

 この証言は、墜落機を操縦していた機長の夫人や子息等が、航空機を操縦していたパイロット側の操縦ミスが墜落原因であると結論づけた当時のタイ国際航空経営陣7人を相手取り提訴した130,550,137.01バーツの損害賠償の支払いをを求める名誉毀損訴訟の中で、原告側の証人として行われたもので、当時の経営陣が操縦ミスと結論づけた直後に、当該機材の操縦システムに不具合があり、また整備状況も良好でなかった事が明らかになっていました。

 尚、101人が死亡し45人が重軽傷を負ったこの事故に関しては、当時バンコクでアジア大会バンコク大会が開催され多くのマスコミ関係者が来タイしていたこと、また日本人の方が犠牲になったことから日本でも大きく報じられていました。

 また、ジェームスが事故機から救出された事は日本でも大きく報じられていましたが、タイ国内ではジェームスと同様に、真っ先に墜落機から脱出し、真っ暗な沼地を走って救助隊に墜落機の場所を知らせ、更に救助作業を手伝った、腸癌の末期療養の為に自宅に戻る為に航空機に乗っていた当時7歳のアピチャート君の活躍がヒーローとして大きく取り上げられていました。

 その活躍を聞きつけたドイツ政府からの招待で、事故から約1-2ヶ月後にアピチャート君はドイツへ癌治療の為に向かったと思いましたが、その後のアピチャート君の消息については不明です。

posted by Jean T. at 02:25| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイ国内で犬の鳥インフルエンザを確認

 ヂュラーロンゴン大学薬学部の教授は30日、スパンブリー県内で鳥インフルエンザに感染したアヒルを食べた犬が鳥インフルエンザ感染していた事が確認されていた事を明らかにしました。

 教授によると、犬の感染はガセーッサート大学ガムペーンサーン校で確認されたもので、詳細に関しては国外で発行される学術誌に掲載される予定になっているとのこと。

posted by Jean T. at 02:24| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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