法務省特別捜査局局長のソムバット・アモンラウィワット警察大将は24日、チァン・マイ県メーテーン郡の元郡長及び郡庁の高官や職員9人が職権を乱用して、主に山岳少数民族を含むミャンマー人を始めとする外国人の住民登録を同郡内で行いタイ国民である証となる身分証明書を発行していた事実を掴み、既に資金洗浄取締委員会に対して調査を依頼している事を明らかにすると共に、同様な不正行為がミャンマーやラオスと接する北部の国境地帯で行われている疑いがあるとして範囲を広げて捜査を行っている事を明らかにしました。
ソムバット局長によると、元郡長等はタイ国内で職を得たい等の理由でタイの身分証明書を必要としていた外国人から一人あたり5,000バーツから8,000バーツを徴収して、同郡内のガムナンや村長等の地方政治家や住民の協力の元で住民登録を行い、タイの身分証明書を発行し、少なくとも3,500万バーツの利益を不正に取得していたようです。
また、ソムバット局長によると、これまでの調査で2004年3月から2005年9月までに同郡内で住民登録が行われた5,014人の内、実に5,008人分が不正に住民登録が行われていた事が明らかになっているようです。
尚、不正行為に関与したとされる元メーテーン郡郡長のプラスット・インディー氏は、今後の調査の為に既に国務省行政局付きの閑職に異動されているのを始め、同様に関与した疑いがある同郡の高官数人も既にチァン・マイ県県知事の指示で別の行政関連施設付きの閑職に異動されているようです。
また、県警察及び郡警察は、既に公文書偽造の容疑で不正行為に協力した村長及び住民の2人を逮捕し事情聴取を始めているようです。
posted by Jean T. at 01:27|
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