法務省特別捜査局(DSI)のグライソン暫定局長は6日、イスラム教弁護士失踪事件に絡む容疑者に対する逮捕状の請求時期を遅らせる方針を明らかにしました。
この方針決定は、誘拐された後に殺害されたとされる、イスラム教弁護士協会会長(当時)のソムチャーイ・ニーラパイヂット氏の夫人からの要請を受け入れたもので、夫人側は証拠が完全に揃っていない状況で逮捕状の発行を急ぐことは、容疑者側に無罪判決が下され二度と罪を問うことが出来なくなる恐れがあるだけでなく、実行グループ側に証拠隠滅工作を図る等の有利な機会を与え事件の解明そのものが出来なくなる恐れがあるとして、立件できると確信できるまで証拠を揃えた上で逮捕状を請求するべきであると指摘していました。
この事件に関しては、被疑者等の通話記録からソムチャーイ氏の遺体がラーチャブリー県内にあるゴミ集積・焼却場で焼却された可能性が高い事が判明していますが、これまでに殺害された事を決定的に裏付ける遺体の一部が発見されていない為、タイ国内初の死体無き殺人容疑で起訴される可能性が非常に高いと指摘されていました。尚、現在法務省科学捜査研究所のポンティップ所長代行が、ゴミ集積・焼却場で採取された骨片と見られる物質の分析作業を進めているようです。

