2006年12月18日

タクシン前首相、首相指名辞退宣言の撤回を一度も表明していない

 現在北京に滞在中らしいタクシン前首相は、法律顧問のノパドン・パッタマ氏に対して、4月2日に行われた総選挙後に行われた首相指名辞退宣言及び一時休養後に再度暫定首相としての職務に復帰したのは、憲法裁判所によって総選挙が無効であると判断された為に直近に迫っていた国王戴冠60周年記念式典や国際花博等の重要な催事が控えていたからで、自らは一度も首相指名辞退宣言を撤回すると発言しておらず、また撤回する意思もなかったと語っていたらしいです。

 職務復帰後のタクシン前首相の思わせぶりな行動や発言を見れば、この発言自体が詭弁であるとも受け止められそうですが、どうも首相指名辞退宣言を撤回していないのに自らが陸軍司令長官に据えたソンティ大将に追われる身となった事に対する不満が募っていたみたいですね。

 一方、政党解党審理に絡んでタイ・ラック・タイ党側がタクシン前首相を第一の証人として憲法裁判所に召喚するように要請する動きを見せている事に関しては、「情勢悪化の責任をなすりつけられる」恐れがあるとして、充分に検討を重ねた上で帰国の是非に関する結論を出すと語っていたらしいです。

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ソンティ議長、憲法起草に向けた論点を提示

 国家安全保障評議会のソンティ議長は16日、17日予定されている同評議会によって選抜された憲法起草国民総会メンバーの第一回目の招集に先だって、憲法改正に向けた以下の論点を提示しました。

・首相の任期を最高で二期までに限定するべきか。
・議会が解散した場合は政府の行政権も消滅し、替わって各省庁の次官が選挙期間中の行政権を掌握するべきか。
・首相の罷免審査請求に必要な署名数を、従来の200議席から100議席に減じるべきか。
・上院議員は全員選挙によって選出されるべきか、それとも任命制にするべきか。
・改選前最低90日間同一政党に所属する事を義務づけた、所謂90日ルールが今後も必要か。
(以上17日付けネーション紙を参照)

 今回の提示に対して民主党のオンアート報道官は17日、憲法の起草は憲法起草会議の良心に則り進められるべきで、ソンティ議長が同会議の判断に介入するべきでは無いと注文をつけていました。

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住民20人避難報道の背後に地域政治的な思惑

 国家安全保障評議会のソンティ議長は17日、タイ当局による脅迫や嫌がらせから逃れる為にマレーシアに避難し亡命を申請したと伝えられる20人の住民に関してマレーシア当局側に確認した結果、住民が亡命を申請したという事実は無いとの回答が得られていた事を明らかにした上で、住民避難に関する報道はタイ当局の信用失墜を招くために意図的にながされたデマであると指摘した上で、背後に地方政治的な思惑があるとの認識を示しました。

 尚、地方政治的な思惑に関する詳細に関しては明らかにされませんでしたが、これまでに無い特別のケースであるとして最大限の関心を持って背後関係に関して調査を進めている事を明らかにしていました。

 また、住民20人が違法に越境したとされるマレーシア、クランタン州の警察署長は同国の新聞のインタビューに対して、亡命目的での避難では無く、マスコミから注目して貰うための違法越境だった疑いが強いと発言していたようです。

 本件に関しては、先に情報当局筋が、分離主義組織のシンパ系住民が組織側の手引きでマレーシア領内に越境し、市場内でタイ当局による脅迫や嫌がらせの実態を吹聴して回った後に自主的にタイ領内に引き返していた事を明らかにしていました。

posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南部情勢 (17日)

・16日20:30頃(報道により19:30頃)、パッターニー県サーイブリー郡内で、小型トラックに乗った4人組(報道により人数不明)が、養殖場付近で酒を飲んでいた(報道により養殖池の世話)仏教系住民に向け銃を乱射し、住民1人が死亡3人が負傷させた上で、付近に爆発物を仕掛け逃走。更に現場に駆けつけた当局関係者の到着に会わせ爆発物を起爆するも、爆破による人的被害は無し。

・16日21時頃、ナラーティワート県バーヂョ郡内にある学校が放火されるもボヤで消し止められる。

・16日夜半、パッターニー県コークポー郡内で、10人前後と見られる一味が村長(イスラム教徒)宅に向け銃を乱射し、応戦した村長との間で銃撃戦を展開した後に逃走。銃撃戦により一味側二人が死亡。村長は無事。調べによると、一味側は村長宅を銃撃し一家を屋内に閉じこめた上でガソリンをまいて放火する計画だった。また、死亡した一味の内の一人は郡内に於ける一連の不穏な動きに関与していた容疑で逮捕状が発行されていた。

・17日未明、ナラーティワート県バーヂョ郡内で、15人以上と見られる一味が三手に別れて海軍関係者の駐留施設に向け迫撃弾を撃ち込むと共に銃を乱射し、約20分間に渡り銃撃戦を展開した後に逃走。海軍関係者に人的な被害は無し。

・17日11時過ぎ、パッターニー県ヤッラン郡内で、主に女性・子供約50人が道路を封鎖し同日朝に逮捕された容疑者の釈放を要求する抗議活動を展開。

・17日15時前、パッターニー県ヤッラン郡内にある学校が放火されるもボヤで消し止められる。同日昼前に容疑者の釈放を求める抗議活動を展開した住民が放火に関与との疑いも。

・17日15:30過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった33歳と70歳の住民男性(信仰宗教不明)が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。

・17日18時頃、ナラーティワート県ヂャネ郡内で、小型トラックで路上を走行中だった37歳のタムボン行政機構副評議会議長が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。

・17日までにナラーティワート県内の村や茶店等に、「仏教徒と仕事を共にするイスラム系住民は毎月500バーツの税金を近くのモスクに支払え。寄付した住民には組織が命を保障する印として緑色の旗が配布される。」と記された用心棒代の支払いを強要するビラが撒かれているのが確認される。

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ちょっとだけ年末モード

 本業の関係で18日から暫くの間更新が出来なかったり遅れたりするかもしれません。予めご了解の程お願い申し上げます。
posted by Jean T. at 02:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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