2007年01月31日

デイリーニュース社、ラマガーデンH連続爆破事件、その後の報道

・警察の科学捜査班は使用された爆発物は、軍仕様のM79榴弾発射機を使用して撃ち込まれた小型榴弾であるとほぼ断定。(初期報道段階では軍の演習用に使用されていた小型榴弾と報じるものも)

・警察側は、デイリーニュース社とラマガーデン・ホテルの関係者に何らかの係争等の心当たりが無いか聞き込み調査を行うと共に、両所に設置されていた監視カメラ映像、小型榴弾が発射されたと見られるトールウェーの料金所に設置された監視カメラ映像、ラマガーデン・ホテル付近のトールウェー上に設置された監視カメラ映像等の解析を急ぐ。但し、ラマガーデン・ホテル付近のトールウエー上に設置された監視カメラは現場から300メートルと離れており、良好な結果を得られる見込みはかなり薄い。また、警察側は付近にある人気の無い小高い地点が発射地点として利用された可能性もあるとして、実行犯が立ち寄った痕跡が無いか並行して捜査を展開。

・民主党のステープ幹事長は、デイリーニュース社を狙った犯行との見方を示す。一方、同党のアピシット党首は政府及び国家安全保障評議会に対して、国民の生命・財産を脅かす自らが全責任を負うべき重大な犯罪であると認識するべきであると指摘した上で、警察への責任の擦り付けに終始するべきではないと指摘。

・国家警察本部のヂョンラック本部長補は、ゴーウィット本部長の信用失墜を狙った犯行との見方を否定。

posted by Jean T. at 01:54| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タ党解党審理、タンマラック前防相と面会したことを認める証言

 29日行われたタイ・ラック・タイ党の解党審理で、原告側証人として出廷した元タイ開発党所属下院議員候補のチャワガーン・ソーサワット氏は、タイ・ラック・タイ党党本部内で当時同党の副党首だったタンマラック・イサラーングーン・ナ・アユッタヤー大将(当時防衛大臣)及び当時党副幹事長だったポンサック・ラクタナパイサーン氏(当時運輸大臣)に面会し、4月2日に行われる総選挙への出馬を促され、更に防衛省内でタンマラック大将から下院選出馬に必要な資金を受け取っていた事を明らかにしました。

 チャワガーン氏によると、面会の席上でタンマラック大将側から、候補者資格要件に関してはいくらでも捏造できると言われたとのこと。

posted by Jean T. at 01:50| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南部情勢 (31日)

・29日20:30過ぎ、ヤッラー県県都内で、バイクに乗った二人組が茶店に向け爆発物を投げ込み、店内にいた村長一人を含むイスラム系住民三人が負傷。

・30日2:00頃、ソンクラー県サバーヨーイ郡内で、住民の家屋二軒が連続して放火され、何れも全焼。事件が発生した同郡ピヤン地区は、当局側が赤色地区に指定し警戒を強化していた。

 前日に仏教系夫婦二組が銃撃され三人が死亡したサバーヨーイ郡内では、仏教系住民が他県や他地区内の親戚の家に避難する動きが確認。連続放火事件が発生した地区内では三組の家族が家財道具一式を持って他地区の親戚の家に避難。

・30日9:00過ぎ、ナラーティワート県シーサコン郡内で、教師の警護作業にあたっていた当局関係者の車輌の通過に会わせ、路上脇に仕掛けられていた爆発物が爆発し、当局関係者10人が負傷(内2二人が重傷)。

・30日9:30頃、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、57歳の学校長が、付近に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され軽傷。尚、初期報道では、バイクで学校に乗り付けた二人組の男に銃撃され校長が軽傷を負い、二人組は鋲等を路上に撒きながら逃走するも、付近一帯を封鎖し緊急配備体制を敷いた当局側により一人が逮捕されたと報じていた。

・30日16:30前、ヤッラー県県都内で、バイクで路上を走行中だった49歳の農業試験場職員男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・パッターニー県の県知事は30日、29日に同県ノーンヂック郡内の郡警察署前で発生した容疑者釈放を要求する抗議活動に参加した住民の殆どが何らかの報酬を受け取って活動に参加していた事を明らかにすると共に、各関係当局に対して地域の住民に法的公正・法的手続きに関する正しい知識の普及に注力するよう指示した事を明らかに。

・スラユット首相が、王子の訪問にあわせて2月1日から4日の日程で南部国境三県域を訪問する事が明らかに。

posted by Jean T. at 01:47| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

民主党元下院議員の息子に37年の判決

 ミャンマー人女性労働者に対する強姦等で刑事起訴されていたウワンことセーンロート・ガーンヂャナ被告(36)に対する判決公判が30日スラッターニー県の裁判所で開かれ、裁判所側は全ての罪状に関して有罪と認め、既に確定している刑期を合算し合計で37年3ヶ月の刑を下しました。

 セーンロート被告の父親は、下院警察委員会委員長を務めた事もある元民主党所属下院議員のチュムポン・ガーンヂャナ氏。

 裁判所側は、強姦及びそれに伴う傷害、監禁行為全てについて有罪と認め、合計で26年の刑を言い渡した上で、被告側の証言が裁判の進行に貢献したことを情状酌量し20年に減刑した上で、既に税務署付き運転手殺害事件で言い渡されている17年3ヶ月を合算し、合計で37年3ヶ月の判決を言い渡しました。

posted by Jean T. at 01:43| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学生服姿でラブホテルを利用していた18歳と14歳のカップルを補導

 ナコン・シー・タンマラート県の青少年補導センターは30日、同県県都内のラブホテル内で高等職業訓練課程高に通う18歳の少年とマタヨン2年(日本の中学2年にほぼ相当)の14歳の少女を補導した事を明らかにしました。

 今回の補導は、学生服姿でラブホテルに入るカップルを目撃したとの通報に基づき実現したもので、センター関係者が客室内に入った時には両者とも殆ど裸の状態だったカップルは、記録を取られた上で、保護者及び学校関係者を交えた席上で注意勧告を受けた上で、少年側の方は即日放免と相成ったようですが、軍幹部の父親と教師の母親の間で育てられた少女の方は、両親側のショックが大きく、今にも少女に殴りかかりそうな怒りようだったことから、センター側で一時預かり、両親の気が落ち着いてから引き渡す予定になっているようです。

posted by Jean T. at 01:40| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一日平均12人の女性が強姦被害に

 公共保健省衛生局が行った調査で、2004年度に強姦被害にあった女性は一日平均12人にのぼり、更に15歳未満で強姦被害にあった女性が一日平均2人だった事が明らかになっています。

 これは性別間暴力に関する実態調査を行った結果明らかになったもので、この調査から女性5人の内1人が生涯の間に強姦被害にあう恐れがあり、また女性3人の内1人が生涯に男性による暴力被害にあう恐れがある事が明らかになっているようです。

 因みに、女性にあそこを切られてアヒルの餌にされてしまう男性は一日平均どれくらい居るんでしょうかね?(そう言えば、このページの初期の頃に、手術で再接合手術が出来ないようにする為に、切ったあれを風船に括り付けて空に飛ばしたという話があったのを思い出しました)

posted by Jean T. at 01:37| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月30日

ラマガーデンH、デイリーニュース社付近で爆発

 30日1:30頃、都内ラクシー区ウィパワディー・ランシット通り沿いにあるラマガーデン・ホテルの駐車場階及び隣接するデーリーニュース社の入り口に通じる路上の二箇所で連続して爆発が発生しました。

 爆発物は何れもウィパワディー・ランシット通り上から撃ち込まれたものと見られているようですが、使用された爆発物の種類(手製の迫撃弾が使用されたとの見方を伝える報道も)や事件の背後関係に関しては明らかになっていません。

 また、一部報道は警察側がM79迫撃弾が使用されたとの見方を示していると報じていますが、いずれにしても爆発による被害は些少なものだったようです。

(タイ時間 8:40掲載 9:55最終更新)

posted by Jean T. at 10:35| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

運輸相、6日の閣議で一部国内線のドーン・ムァンへの移転を提案

 ティラ運輸大臣は29日夕方、同日開かれたタイ空港社(AOT)等を交えた協議結果を受け2月6日に開かれる閣議の席上で一部国内線のスワンナプーム新国際空港からドーン・ムァン空港への移転を正式に提案する方針を明らかにしました。

 尚、ドーン・ムァン空港への移転は、当初計画通り各航空会社の自主裁量委任されており、既に国内線と国際線で機材を使い回しているタイ・エアー・アジア社が国際線の移転許可が下りない限りは新国際空港での運行を継続させる方針を発表、またオリエント・タイ航空も新国際空港での運行を継続させる方針を明らかにしていました。

posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソンティ議長、政府・関係当局者に対して調査特別委への協力を要請

 国家安全保障評議会のソンティ議長は29日、財務省、農業・協同組合省及び運輸省の各閣僚に対して、管下の官僚や職員が国家毀損行為調査特別委員会が進めている前政権関係者による不正行為の解明作業への協力を指示するよう要請すると共に、今後も管下の官僚や職員が協力を忌諱するようなケースが見られた場合は閣僚自身が責任を負うべきであるとの認識を示しました。

 これは、同日朝に国家毀損行為特別委員会及びポンテープ首相秘書官を交えて行われた協議結果を受けた要請で、協議に先立って調査特別委員会のナーム委員長が、前政権の影に怯えて委員会が進める解明作業への協力に消極的な官僚や職員が多いことを明らかにしていました。

 ナーム委員長によると、不正行為の告発や資料の提出に消極的な官僚や職員の多くが、依然前政権関係者の影響下にあるか、若しくは前政権が再度実権を握った際に想定される報復人事を恐れているようです。

posted by Jean T. at 01:15| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南部情勢 (29日)

・29日2:00頃、ソンクラー県サバーヨーイ郡内で、ゴム農園内での作業を終えバイクで帰宅途上にあった二組の仏教系住民夫婦が、バイクに乗った人数不明の一味に銃撃され45歳と40歳の夫婦及び40歳の女性が死亡し、43歳の女性の夫が重傷。

・29日5:00から6:00頃にかけて、ナラーティワート県タークバイ郡内で、人数不明の一味が漁業研究開発センターや学校の看板、民家等に放火し当局関係者をおびき寄せた上で、付近に仕掛けてあった爆発物を爆発させるが当局側に人的な被害は無し。

・29日9:00頃、ナラーティワート県ランゲ郡内で、教師の警護作業にあたっていた当局関係者の車輌の通過に会わせて路上脇に仕掛けられていた爆発物が爆発し、軍関係者一人が軽傷。

・29日10:00頃、パッターニー県ノーンヂック郡内で、布で顔を隠した主に女性と子供で構成された住民約100人が郡警察署前に集まり、前日に逮捕されたイスラム系住民の釈放を要求する抗議活動を展開。警察側は地域リーダーや宗教指導者を交えて交渉し、最終的に警察側が容疑者の仮釈放に応じ住民は散会。

・29日16:00過ぎ、ヤッラー県県都内で、バイクで路上を走行中だったイスラム系住民男性三人が、バイクに乗った二人組に銃撃され一人が死亡、二人が重傷。銃撃を受けた三人は、26日にイスラム系住民七人が逮捕されて以来、住民による容疑者の釈放を要求する抗議活動や放火、襲撃事件が連続して発生している県都内ラム・マイ地区在住。

・29日17:30過ぎ、ヤッラー県県都内で、バイクで路上を走行中だった36歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・29日18:30過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内で、母親を後部座席に乗せバイクで路上を走行中だった19歳の建設作業員の男性(仏教徒)が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・29日21:00前、パッターニー県県都内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった29歳と27歳の地元電力現業の請負職員の兄弟が、バイクに乗った二人組に銃撃され二人とも重傷。

posted by Jean T. at 01:11| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月29日

29日に一部フライトのドーン・ムァン移転の是非について緊急協議

 ネーションの速報によると、滑走路や誘導路の補修作業により一部のフライトに影響がでる事が予想される事を受け、29日に一部のフライのドーン・ムァン空港への移転の是非に関して協議をする為に緊急ミーティングが開かれるとのこと。

参考
http://www.nationmultimedia.com/breakingnews/read.php?newsid=30025318

posted by Jean T. at 02:00| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新空港利用者の多くが汚職が問題の元凶と認識

 スワン・ドゥシット・ポールがスワンナ・プーム新国際空港の利用者1,286人を対象に25日から28日にかけて行った調査で、滑走路や誘導路に亀裂の発生が確認されるなど新国際空港を巡った問題が噴出している事に関して、回答者の48.06%が、汚職や不透明な手続き、全ての課程に介在する利権模索行為が問題の元凶であると認識していると回答し、以下、24.49%が国家及び国際社会のタイに対するイメージを傷つけた、16.49%が空港が安全ではないとのイメージを持つようになった、8.01%が巨大空港の威信を傷つけたと回答していた事が明らかになっています。

 また、空港開港当時と比較した新国際空港に対する利用客の意識の変化に関しては、72.78%の回答者が次々と指摘される汚職問題で印象が悪化したと回答し、24.11%が多少印象が悪化した、1.71%が特に変化は無い、1.4%が印象は悪化していないと回答していたようです。

 一方、新国際空港を巡る問題を解決する為にやるべき事に関しては、50.54%の回答者が汚職の解明調査を進め厳格に法を執行するべきであると回答し、以下、37.25%が要補修箇所の調査を早急に進めるべき、7.93%が政治が介入する事無く、ありのままの状態に基づいて問題の解決に取り組むべき、2.41%が不正の摘発だけに固執する事無く関係者が共同して解決に取り組むべき、1.87%が観光への影響や国際空港の国際競争力への影響を考慮しながら慎重に問題解決に取り組むべきと回答していたようです。

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民主党副党首、チットチョープ一族に法的制裁を

 民主党のアロンゴン副党首は28日、元首相府大臣のネーウィン・チットチョープ氏に連なる一族がブリーラム県内の鉄道用用地を不正に取得した疑惑があるとして、政府に対して調査を早急に進め関係者に対して法的な制裁を加えるべきであると指摘しました。

 アロンゴン副党首は発言の中で、一族は鉄道用地を不正に取得し、更にその土地所有証書を異常な高値で銀行の抵当に差し出し資金を調達していた疑惑があるとした上で、関係した銀行や国務省土地局だけでなくタイ国鉄も不正行為に関与した疑惑があると指摘していました。

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起草作業委副委員長、憲法起草作業は6月9日迄に終了との見通し

 憲法起草作業委員会のウィチャー副委員長は28日、早くて6月9日、遅くても6月24日までに憲法の起草作業が終了するとの見通しを示しました。

 同副委員長によると、4月19日までに第一回原案を憲法起草委員会に提出し、同委員会や国民の審査に付した後に再調整を行い6月9日迄に起草作業を終了させる見通しのようですが、上下院の定数や選出方法、首相の選出方法を巡った議論が足かせとなり目標日までの作業終了は難しいのではないかとの指摘もあるようです。

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南部情勢 (28日)

・28日朝、警察はヤッラー県県都内中心部でイスラム装束を着てビラを配っていた若者四人組及びイスラム教学校校長に対して任意の事情聴取を行う。校長等は警察に対して、真摯な気持ちでイスラムの精神と分離主義組織側の過激な行動に反対する為にビラを配ったと主張。配られたビラには神はアラー一人のみ。過激な手段を講じる分離主義運動に反対する等の文言がヤーウィー語で記されていた。

・28日10:30頃、パッターニー県ヤッラン郡内にあるソンクラーナッカリン大学付属イスラム教学校へ通じる路上脇にある住民宅付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、付近で警戒作業にあたっていた当局関係者三人が負傷。爆発発生の約15分前に付属イスラム教学校の開港式典に出席したアーリー国務大臣及びアラブ諸国から訪問中の宗教相クラスの人物等を乗せた車列が現場となった道路を通過していた。

・28日13:00頃、ヤッラー県県都内ラム・マイ地区警察署の所轄地域内で、バイクに乗った二人組が路上脇のサーラーで休憩中だった当局関係者に向けM26と思われる爆発物を投げつけ、当局関係者二人が負傷。

 ラム・マイ地区警察署の所轄地域内では、26日未明にイスラム系住民7人が逮捕されて以来、住民による容疑者の釈放要求活動や学校放火事件、警察官銃撃、母子銃撃事件が発生していた。

・28日19:00過ぎ、ヤッラー県県都内で、バイクで路上を走行中だった22歳の住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。男性は選択徴兵制により兵役についた過去があった。

・28日20:30頃、ヤッラー県県都内ラム・マイ地区警察署の所轄内で、バイクで路上を走行中だった35歳のソーン・テーオ運転手(イスラム教徒)が、少なくとも二人以上と見られるバイクに乗った一味に銃撃され死亡。警察側はラム・マイ地区警察署内で発生している一連の報復行動の一つとの見方。

・情報当局筋は28日、26日未明にヤッラー県県都内のラム・マイ地区警察署の所轄内でイスラム系住民7人が逮捕された事に対する報復の為に、新興分離主義組織RKKの幹部のイスマエール・ラヤロン容疑者や地域内に影響力を持つ小規模分離主義組織の関係者が共同でラム・マイ地区警察署をターゲットにした報復行動を計画している恐れがあると警告。

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2007年01月28日

新国際空港、危ないのは滑走路や誘導路だけではない

 民主党のアロンゴン副党首は27日、スワンナプーム新国際空港で危ないのは、既に亀裂等の発生が確認されている滑走路や誘導路だけでなく、保税倉庫や旅客ターミナルも危ないと指摘した上で、タイ空港社(AOT)に対して早急に現地調査を進めると共に、運輸省との間で協議を行いアジアのハブ空港を目指していた同空港の「将来」について今月中に結論をだすべきであると指摘しました。

 アロンゴン氏は発言の中で、保税倉庫に関しては基礎工事段階で充分な湿地対策が行われていないばかりか、天井部分の施工も基準を満たしておらず、一方旅客ターミナルに関しては充分な建築基準を満たしておらず、何れも将来的に地盤沈下等により建物その物が崩落する恐れがあると指摘していました。

 アロンゴン氏によると、旅客ターミナルビルの側面側のガラスの一部に亀裂が発生しているのが確認されているようです。

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首相、住民参加と平和的な手段が情勢解決の鍵を握る

 26日から27日の日程で南部国境三県域を訪問したスラユット首相は、あらためて住民参加による一致団結と平和的な手段が南部情勢正常化の鍵を握るとの認識を示しました。

 その上で、地元の関係当局が住民の中に入り理解を共有し合いながら一致団結して地域開発に取り組む事が、地域に最大限の利益をもたらすことに繋がるとし、それを支援する為に中央政府側は平和的手段を基本に置いた正常化への取り組みや地域内に於ける一致団結体制の創成に向けた礎作り、及び一般大学やイスラム教大学の誘致を含む地域内に於ける教育開発に注力する方針を明らかにしました。

 また、国境を接するマレーシアとの協力関係に関しては、将来的に地域開発面で協力を仰ぐ事になるとの見通しを示していました。

 一方、スラユット首相は今回の訪問で、12月16日に自宅に押し入った一味に銃撃され重傷を負いながらも、所持していた拳銃で報復射撃し一味二人を殺害した村長に懸賞金等を進呈したようです。

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南部情勢 (27日)

・27日未明、ヤッラー県県都内リドン地区内にある学校が放火され、ほぼ全焼。

 更に、放火された学校がある地域を管轄するラムマイ地区警察署管内で27日10:00過ぎ、市場内の警戒作業にあたっていた同警察署に所属する49歳(報道により47歳)の警察官が、人数不明の一味に銃撃され重傷。一味側は路上に偽爆弾や鋲を置きながら逃走。

 何れの犯行も、26日未明にラムマイ警察署管内で7人の容疑者が逮捕された事に対する報復と見られる。同警察所管内では26日朝に、一味側に煽動されたと見られる、主に女性で構成された住民約70人が警察署前に集まり逮捕された容疑者の釈放を求めた抗議活動が展開されていた。

・27日4:00前、ナラーティワート県ターク・バイ郡内で、野菜の苗の販売の為にバイクで市場に向かっていた60歳の男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。

・27日5:00頃、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で、イスラム系住民の家屋が放火され、ほぼ全焼。火災発生当時、家主はゴム農園での作業の為に外出中で、屋内には19歳の息子一人だけがいた。

・27日午後、ソンクラー県テーパー郡内で、バイクで路上を走行中だった30歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。

・27日15:00前、ヤッラー県ベートン郡内で、バイクで路上を走行中だった21歳の仏教系住民女性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。女性は、働いているゴム園の農場主の家から自宅に戻る途上だった。

・27日夕方過ぎ、バイクの二人乗りで路上を走行中だった47歳と19歳の仏教系住民母子が、バイクに乗った二人組に銃撃され息子が重傷を負い、母親が軽傷を負う。現場には仲間9人を逮捕した報復の為の犯行であることを認めた紙切れが置かれる。警察側は同日未明から朝にかけて発生した学校放火、警察官銃撃事件と同様に、26日にイスラム系住民7人(一味側は9人と主張)が逮捕された事に対する報復との見方を示す。

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プラヂュアップで病院の壁脇に手榴弾

 26日夜半、プラヂュアップキーリーカン県県都内にある病院の塀の所に手榴弾が置かれているのが発見され、爆発物処理班が発見現場から約100メートル離れた場所で爆破処理を行う事態になりました。

 問題の手榴弾は、バッテリーとリード線が繋がれた状態で発見されたようですが、これまでの調べで時限発火等の仕掛けが為されていない事が確認されていることから、何らかの意図を持って不安定な情勢を煽る目的で仕掛けたのではないかと見られているようです。

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2007年01月27日

バンハーン氏、代替え空港としてドーン・ムァンの再整備を

 チャート・タイ党のバンハーン党首は26日、ドーン・ムァン空港を緊急着陸に対応できる代替え空港として再整備を早急に進めるべきであると指摘しました。

 これは、先にスワンナプーム新国際空港の滑走路上100ヶ所以上で亀裂等が発見された事を受けた発言。

 また、タイ・ラック・タイ党を離脱し大地の力党を設立したリキット・ティラウェーキン氏は、スワンナプーム新国際空港を巡る問題は、グット・ガバナンスの欠如と、官僚、政治家、監視機能を担う独立機構、国民及び社会に存在する脆弱な部分につけ込んだ汚職行為が生み出した恥ずべき問題であると指摘していました。

 一方、スワンナプーム新国際空港の滑走路の補修に関しては、スラユット首相は空港を閉鎖して作業を行う程の状態ではないとの認識を示していましたが、タイ空港社(AOT)側は26日午後、滑走路の補修作業の完了までに最長で1年間強、予算にして3億から30億バーツがかかるとの見通しを示した上で、補修作業期間中に航空機の運航に支障がでる事を想定してドーン・ムァン空港を予備用の空港として使用する方向で調整中である事を明らかにしていました。

 尚、補修作業に関しては、25日22:00頃から西側の滑走路を閉鎖して行われた作業によって、一部の航空機の着陸が大幅に遅れるという事態が見られたようですが、27日2:00から6:00の間に行われる予定になっている東側滑走路の補修作業に関しては、僅かに6-10機程度の航空機の離着陸しか予定されていないことから、航空機の運航に大きな影響は無いとの見通しを示しているようです。

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