2007年02月06日

タクシン体制下の汚職メニュー

 民主党は5日開かれた出版発表会の席上で、タクシン政権時代の汚職・不正行為を告発する暴露本「タクシン体制下の汚職メニュー」を出版する事を明らかにしました。

 アピシット党首及びアロンゴン副党首によると、暴露本はタクシン政権時代の汚職・不正行為を34のメニューに分類し、レシピという形で詳細を紹介する形をとっており、特に政策を隠れ蓑にした汚職・不正行為に関しては、特別メニューのページを設けて汚職のトリックを解き明かすレシピを紹介するという内容になっているようです。

 また、先にアロンゴン副党首がタクシン政権の真実を教えるためにタイム誌のバンコク支局に暴露本を進呈する方針を明らかにしていましたが、更に内閣や国家汚防止取締委員会、国家毀損行為調査特別委員会、国家立法議会だけでなく在タイ大使館や内外のマスコミ各社にも暴露本を送付する予定になっているようです。

* 「国家毀損行為調査特別委員会」の名称はタイ語の正式名称に基づいて記していますが、英字二紙は「資産調査特別委員会」という旧称に基づいた名称を使用して報じています。

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首相、国内メディアによる前首相へのインタビューに干渉しない

 スラユット首相は5日、タクシン前首相がタイ国内のメディアにインタビューの機会を与える方針を明らかにしていると伝えられている事に関して、政府側としてメディア側の権利を妨害する方針は無く、国民にインタビューを行うことに関する是非の判断を委ねるべきであるとの認識を示しました。

 前後してタクシン前首相の法律顧問であるノパドン・パッタマ氏は、国内メディアを引き連れて国外に滞在する前首相の下でインタビューを行う事は大がかりな移動が伴うため、国家安全保障評議会側の妨害に遭う可能性が考えられるとした上で、テレ・コンフェレンス等の電子的な手段を利用して行う事が好ましいとの認識を示していました。

 一方、民主党のアピシット党首及び大衆民主主義キャンペーンのスリヤサイ事務局長は、何れも政府及び国家安全保障評議会は国外メディアによるタクシン前首相へのインタビューに過剰反応するべきではないとした上で、内外に対してタクシン前首相が実権を握っていた時代の「行い」について広く広報するように努めると共に、前政権時代の汚職・不正行為に対して取るべき処置を明確にするべきであると指摘していました。

 尚、スラユット首相は5日までに、タクシン前首相の国外での言動を監視すると共に内外への広報を強化する為にティーラパット首相府大臣を首班とする作戦司令室を設置した事が明らかになっています。

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南部情勢 (5日)

・5日6:30前、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で、人数不明の一味が徒歩で警戒作業にあたっていた軍関係者を狙い爆発物を爆発させた上で銃を乱射し、銃撃戦を展開した後に逃走。銃撃戦により軍関係者三人が軽傷。

・5日7:00前、ナラーティワート県バーヂョ郡内二箇所で、それぞれ路上の警戒作業にあたっている軍関係者の車輌の通過に会わせ爆発物が爆発し、二箇所目の爆発で軍関係者七人が軽傷。尚、報道によっては軽傷者がでた爆発はルゥーソ郡内で発生と報じている。

・5日8:30過ぎ、パッターニー県コークポー郡内で、45歳の村長(イスラム教徒)が運転する小型トラックの通過に会わせて路上脇に仕掛けられていた爆発物が爆発し、副村長及び同乗していたイスラム系住民男性二人(一部報道によると、何れも村自警組織メンバー)が軽傷。尚、一部の報道は村長が運転していた小型トラックに爆発物が仕掛けられていたと報じている。村長は、過去に一味側の襲撃を受けた際に報復射撃で一味二人を死亡させ、スラユット首相から表彰を受けていたことから、兼ねてから一味側の暗殺対象になっていたと見られる。

・5日9:00前、パッターニー県ノーンヂック郡内で、市場内で販売用商品の荷下ろし作業中だった66歳の元村長が、人数不明の一味(報道により徒歩で現れた男)に銃撃され重傷。

・5日10:00前、ナラーティワート県バーヂョ郡内で、教師の警護にあたっていた当局関係者の車輌の通過に会わせ爆発物が爆発。幸い人的被害は無し。

posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モール・タープラ店に9日までの閉鎖命令

 トンブリー区当局は5日、コンクリート製の支柱の一つに亀裂が発見されたとしてショッピングセンターのモール・タープラ店に対して5日から9日まで閉鎖命令を下すと共に、期間内に補強作業を終了させるよう命令しました。

 これは、同店からの報告を受け区側が査察を行った結果、店内入り口側にあるコンクリート製の支柱に亀裂が生じ、一部ではコンクリートの一部が剥がれ落ち内部の鉄筋が見える状況にあり、安全面で保障が出来ないと判断した事を受けた措置。

 また、閉鎖期間中に店内の全ての支柱の検査が行われ、強度等に問題が発見された場合は閉鎖期間が延長される事もあり得るとのこと。

*ネーション・チャンネルの報道によると、4日に問題が発見された支柱付近で大きな異音が聞かれていたようです。

posted by Jean T. at 01:59| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国家警察本部長を解任、セーリーピスット元警察監察官を本部長代行に

 政府は5日付け首相府通達第25/2550にて、即日付けで国家警察本部本部長のゴーウィット・ワッタナ警察大将を首相府付きに異動し、元警察監察官のセーリーピスット・タミヤウェート警察大将を本部長代行に据える人事を通達しました。

 解任されたゴーウィット警察大将は、出自を変えることは出来ないと語った上で、後輩の警察関係者に対しては、警察は呪われた職業であると受け止め、忍耐強く職務に邁進してほしいと語っていたようです。 

 ヨンユット政府報道官によると、今回の異動はスラユット首相と国家安全保障評議会のソンティ議長との間の合意に基づくもの。

 また、兼ねてからゴーウィット警察大将と運命を共にすると語っていた国家警察本部報道官のアチラウィット・スパンナペーサット警察大将(国家警察本部副本部長)が5日夕方に辞表を提出した事が明らかになっています。尚、ゴーウィット警察大将が解任された事に関しては、特に思うことはない。権力を持つ者なら誰でも出来ることであると語るに留めていたようです。

 一方、本部長代行に就任したセーリーピスット警察大将は、年末年始に発生した首都圏9箇所連続爆破事件やバンコクで発生した新聞社・ホテル爆撃事件、北部・東北部で断続的に発生している学校放火事件、南部情勢の解決に重点を置いて職務に邁進したいと抱負を語っていました。

 今回の更迭に関しては、これまでに民主党のアピシット党首、大衆民主主義キャンペーンのスリヤサイ事務局長、元国務相警察局局長(元上院議員)のプラティン・サンティプラポップ警察大将等が、重要事件の捜査に進展をもたらす、国家警察本部の体質改善に繋がるとして支持を表明する一方で、タイ・ラック・タイ党のグテープ氏は、働かない歯車と化している官僚への警告的意味合いを含めた「生け贄」人事であると指摘した上で、今回の人事は警察関係者の志気を低下させただけでなく、依然国家安全保障評議会が政府に干渉している事を国民に印象づけるものになったと指摘していました。

(タイ時間 17:00掲載 22:40最終更新)

posted by Jean T. at 00:37| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする