2007年05月09日

嘘つきタイランド・ドット・コム (aka タイの隠された秘密・ドット・コム)

 9日付けのBangkok Post紙等によると、先にAbbot社製のエイズ治療薬の国内生産を決定したタイ政府を非難する意見広告をワシントン・ポストやWSJに掲載したアメリカの有力ロビイスト会社幹部が代表を兼ねるUSA for Innovationが、新たにThailies.comなるサイトを開設し欧米諸国の知的所有権を侵害するタイ政府を攻撃しています。

 尚、紙面には現在タイ国内から同サイトにはアクセス出来ないと記されていますが、9日9:00現在アクセスする事が可能なようです。

 サイト上では、高価な欧米のエイズ治療薬を購入できないほどタイは貧乏であるとするモンコン公共保健大臣の発言をタイ国内の深刻な貧困問題に触れることなく嘘であると決めつける等の記述が見られるようですが、何故か同様な決定をしている「有力な新興市場国」であるブラジルを非難する記述は同サイトやUSA for Innovationのサイトには見られないようです。

参考
タクシン前首相がアメリカ系の企業を雇いタイ政府を攻撃
* タクシン前首相は既に問題となっているロビイスト会社との契約を解除しているようですが、政権時代にエイズ治療薬の国内生産方針を決定した前首相としての立場でのUSA for Innovationの動きに対するコメントは聞かれていません。

posted by Jean T. at 11:00| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソンティ議長、首相罷免を要求するグループに異例の対応

 国家安全保障評議会のソンティ議長は8日、先に首相の罷免を要求する声明を発表した元パランタム党党首のチャイヤワット・シンスウォン氏を始めとする反タクシン派団体幹部と直接面会し、首相の罷免を要求する要求書を受け取りました。

 ソンティ議長が非政府系団体幹部と直接面会し要求書を受け取るのは、昨年2月にプレーム枢密院評議会議長にタクシン前首相の罷免嘆願書を提出したソンティ・リムトーングン氏と陸軍司令官としての立場で公邸内で面会して以来の異例の対応で、今回の対応の背景にスラユット首相に対して国家安全保障評議会側からの何らかのシグナルを送る意図があったのでは無いかとの憶測が飛び交っているようです。

 チャイヤワット・シンスウォン氏は、民主主義市民連合が結成される前からソンティ・リムトーングン氏が公開放送という形を取って行っていた反タクシン派の集会の演台に立っていた事でも知られています。

参考
反タクシン派団体、評議会議長に対して首相の罷免を要求する声明

posted by Jean T. at 02:00| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

旧野党3党、新憲法案は非民主主義的

 民主党、チャート・タイ党及びマハーチョン党の旧野党3党は8日、同日午後から首相官邸内で開かれた憲法案に対する各政党の意見のヒアリングに抱きだって合同協議を行い、時代に逆行した非民主主義的な新憲法案の見直しを公開書簡という形で政府・憲法起草作業委員会に要求することで合意に至りました。

 合意の中で3党は、国家の非常時や政治的不安定時に特定の組織(国家危機管理委員会)による介入を認める条項や、選挙によらず任命制によって選出された上院議員に議員や独立機関の罷免権与えた条項等は、新憲法の基本中の基本条項である主権在民を謳った条項と矛盾した民主主義の精神から乖離した条項であるだけでなく、批判勢力を勢いづかせ国内情勢の激化を招来する恐れがあると指摘しているようです。

 一方、選挙によって選ばれる下院議員の定数縮小に関しては、定数縮小によるメリットとデメリットを充分に検討した上で結論づけるべきであると指摘しているようです。

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イスラム系住民約1,000人がインカユット司令本部を包囲・座り込み

 8日10:00前、イスラム系住民グループ約200人がパッターニー県ノーンヂック郡内にあるインカユット司令本部前に集まり、29日にヤッラー県グロンピナン郡内で事情聴取の為に同司令本部に連行された宗教指導者や聖職者を含む24人(報道により21人)の釈放が実現するまで抗議活動を継続すると宣言し座り込み活動を開始し、同日昼過ぎまでに1,000人近くの住民が同司令本部の主要な出入り口を封鎖し、同日16:00過ぎ現在遠巻きに住民等を包囲している当局側との間で膠着状態が展開されている。

 また一部報道によると、住民の内の一部グループが先鋭化し、小型トラックやバイク等で隊列を組み市中を煽動して回っている模様。

 当局側は、連行した容疑者が王室財団系の理事長を乗せた車列に対する襲撃事件等に関与した明確な証拠があるとして、住民側との交渉を拒絶すると共に、強硬的な手段による住民等の強制排除を視野に司令本部へ通じる全ての道路を封鎖すると共に住民等を遠巻きに包囲して動向を監視している。

 今回インカユット司令本部前で展開されている座り込み抗議活動では、従来と異なり男性の数が女性・子供の数を上回り、また女性・子供グループが男性グループを取り囲むようにして当局側と対峙するというフォーメーションを組んでいる事が確認されている。

 尚、住民グループが釈放を要求している容疑者が逮捕されたヤッラー県グロンピナン郡内の住民が、依然郡内を通る401号線を封鎖し座り込み抗議活動を展開している事から、インカユット司令本部前に集まった住民の中に容疑者の親族や同じ地区内に住む住民が含まれているかは不明。

 一方、ヤッラー県内では8日午前までに、一時散会を経て7日から再度401号線を封鎖し座り込みを展開している住民グループの他に、同郡内1ヶ所、ターン・トー郡内1ヶ所で別の住民グループが同様に401号線を封鎖し座り込み活動を展開している事が確認されている。

 また、この座り込みを後方支援するかの様に同県県都内の当局関係機関に、県都内の銀行や自動車・バイクのショールーム10ヶ所に爆弾を仕掛けたとする脅迫電話があった事が確認されている。

 この事態を受けヤッラー県の県知事は、急病人の搬送の為にヘリコプターを手配し緊急出動が可能な体制下におくと共に、関係当局に対して一時散会を挟んで延べ8日間に渡って座り込み抗議活動を展開しているグロンピナン郡内の住民を中心に現在座り込み活動を展開している住民を24時間以内に強制排除するよう指示。

 県知事によると、座り込み活動に参加しているのが主に女性や子供であると報じられているのは間違いで、実際には屈強な若者男性グループが後方で座り込み活動を支援しており、内何人かはRKKの構成員であると見られているとのこと。

(タイ時間 8日17:00掲載 18:20更新)

posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南部情勢 (8日)

・8日朝、ヤッラー県ターントー郡内にあるゴム農園内(報道により路上)で、35歳の仏教系住民男性が何者かに射殺された上で遺体の一部を切断され火を放たれる。男性は8日未明に作業の為にゴム農園に出かけていた事が確認されている。

・8日朝、パッターニー県コークポー郡内で、バイクで路上を走行中だった25歳の仏教系住民男性が何者かに銃撃され死亡。

・8日昼前、パッターニー県ヤッラン郡内で、バイクで路上を走行中だった私服警察官が何者かに銃撃され重傷。実行グループは路上に鋲を撒きながら逃走。

・8日15:00過ぎ、パッターニー県ヤッラン郡内で学校2校が連続して放火。

・国家安全保障評議会は8日、レンジャー部隊28師団、2,800人を南部国境三県域に追加派遣する方針を決定。現在南部国境三県域には56師団が派遣されている。

・ティーラパット首相府大臣は8日、13日から14日の日程でスラユット首相が南部国境三県域及びアンダマン海域を視察訪問する事を明らかに。

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