PTVが中心になって組織作りが進められている、タクシン支持色が強い反独裁民主主義同盟は9日21:00過ぎ、集会が開催されていたサナームルワンを出発し、国家安全保障評議会本部が入居する陸軍本部に向けでデモ行進を開始した。
PTVのウィラ会長によると、今回のデモ行進は、反独裁を訴える市民のパワーを見せつける為のものであるとの由。
9日開かれた集会には、21:00前迄に半分近くが帰宅の途についたものの、過去最高の2万人近くが参加したという。
同日23:00過ぎ、陸軍本部に到着した同盟側は、国家安全保障評議会に対して向こう7日以内に辞職するよう要求すると共に、向こう1時間以内に陸軍の代表者が要求事項を受け取るための面会に応じない場合は陸軍前で座り込み抗議活動を展開すると宣言した。
また、陸軍本部前では、同盟の活動の視察に来ていた元上院議員のグライサック・チュンハワン氏を見つけた一部の参加者が先鋭化し、PTV幹部の制止を振り切って暴行を振るおうと取り囲む場面も見られたが、幸い警察が間に入りグライサック氏は難を逃れた。
チャーッチャーイ元首相の実子としても知られるグライサック氏は、父親とは対照的にリベラル系の言動で知られ、また民主主義市民連合の演壇に立った事でも知られる。
* 権力基盤を身内で固める一方で民主主義の精神に則って行われたことになっている選挙結果に基づいて県を譜代と外様とに分けて差別的な政策を施行する様なタクシン前首相の体制を支持すること自体が「反独裁」・「民主主義」という大義名分と矛盾しているという事に気づいていないのでしょうか。 同盟の集会には、マスコントロールに長けた百戦錬磨の公社系の労組が参加しておらず、また見るからにスラムから動員されたと思しき学問とは縁がなさそうな若者グループやバイタク運転手等の血の気の多い層が少なからず参加しており、ちょっとした挑発や一部の参加者の先走りがきっかけでこれらの集団が先鋭化し統制が取れなくなる危うさがあると感じました。

