2007年06月10日

同盟、陸軍本部へ向けデモ行進

 PTVが中心になって組織作りが進められている、タクシン支持色が強い反独裁民主主義同盟は9日21:00過ぎ、集会が開催されていたサナームルワンを出発し、国家安全保障評議会本部が入居する陸軍本部に向けでデモ行進を開始した。

 PTVのウィラ会長によると、今回のデモ行進は、反独裁を訴える市民のパワーを見せつける為のものであるとの由。

 9日開かれた集会には、21:00前迄に半分近くが帰宅の途についたものの、過去最高の2万人近くが参加したという。

 同日23:00過ぎ、陸軍本部に到着した同盟側は、国家安全保障評議会に対して向こう7日以内に辞職するよう要求すると共に、向こう1時間以内に陸軍の代表者が要求事項を受け取るための面会に応じない場合は陸軍前で座り込み抗議活動を展開すると宣言した。

 また、陸軍本部前では、同盟の活動の視察に来ていた元上院議員のグライサック・チュンハワン氏を見つけた一部の参加者が先鋭化し、PTV幹部の制止を振り切って暴行を振るおうと取り囲む場面も見られたが、幸い警察が間に入りグライサック氏は難を逃れた。

 チャーッチャーイ元首相の実子としても知られるグライサック氏は、父親とは対照的にリベラル系の言動で知られ、また民主主義市民連合の演壇に立った事でも知られる。

* 権力基盤を身内で固める一方で民主主義の精神に則って行われたことになっている選挙結果に基づいて県を譜代と外様とに分けて差別的な政策を施行する様なタクシン前首相の体制を支持すること自体が「反独裁」・「民主主義」という大義名分と矛盾しているという事に気づいていないのでしょうか。 同盟の集会には、マスコントロールに長けた百戦錬磨の公社系の労組が参加しておらず、また見るからにスラムから動員されたと思しき学問とは縁がなさそうな若者グループやバイタク運転手等の血の気の多い層が少なからず参加しており、ちょっとした挑発や一部の参加者の先走りがきっかけでこれらの集団が先鋭化し統制が取れなくなる危うさがあると感じました。

posted by Jean T. at 03:00| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

旧与党の代理政党に成り下がらない事がチャワリット元首相の受け入れの条件

 新希望党党首のチンチャイ・モンコンタム氏は9日、元新希望党党首のチャワリット・ヨンヂャイユット大将を新党首として迎え入れる用意がある事は否定しなかったものの、現新希望党がタクシン制度を信奉する旧タイ・ラック・タイ党の「代理人」に成り下がる事を防ぐためにも、チャワリット大将の政治信条や民主主義感等について総体的に検討した上で迎え入れの是非を判断する必要があるとの考えを示した。

 一方、総選挙の実施時期に関しては、まずタイ国内からタクシン制度の残骸を一掃し民主主義を根付かせることが先決であるとして、総選挙の実施を急ぐべきではないとの考えを示した。

参考
新希望党党首、チャワリット前党首からの合流打診があったことを認める
チャルゥム警察大尉がチャワリット大将と新希望党復活に向けた協議

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民主党、9月19日の国民投票案を支持

 民主党のアロンゴン副党首は9日、先に選挙委員会が9月19日に新憲法案の是非を問う国民投票を実施する方向で調整している事を明らかにした事に関して、総選挙の実施日を当初計画の12月から11月に早める事に繋がるとして支持できるとの考えを示した。

 しかし、新憲法実施後の民主主義復興の可能性は、全ての層が強調して復興に取り組むだけでなく、如何に新憲法が1997年憲法の精神を踏襲しているかにかかっているとの考えを示した。

 一方、憲法起草作業委員会が、上院議員の構成を選挙区選出制と任命制の二本柱にする方向で検討を進めている事に関しては、代議士は国民から選ばれた者であるとの観点からも上院議員は選挙によって選出されるべきであるとの考えを示した。

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スパチャイ氏、政党党首に就任との噂を否定

 国連貿易開発会議事務局長のスパチャイ・パーニッチャパック氏(元民主党副党首、元副首相兼商務大臣等)は9日未明、政治政党の党首に就任するとの噂を否定した。

 これは、同日未明スワンナプーム国際空港に到着した際に語られたもので、先だって、マハーチョン党党首のサナン・カチョンプラサート少将(元民主党幹事長)からスパチャイ氏に対して党首就任要請の打診があったとの噂が広がっていた。

 スパチャイ氏は発言の中で、クーデター発生前にある政党から党首就任要請の打診があった事は認めたものの、現在はその様な要請を受けておらず、また今後も国連貿易開発会議事務局長の立場でタイに貢献していきたいと語り党首就任の噂を否定した。

 スパチャイ氏は、11日に国家立法議会で経済のグローバル化と充足を心得た経済をキーにした特別講演を行う予定。

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PTVのウィラ会長が爆発物転用可能物資を隠匿所持? チャナーパット氏が指摘

 嘗て反クーデターを標榜していた事もある市民団体テームヂン・ネットワーク代表のチャナーパット・ナ・ナコン氏は8日、元タイ・ラック・タイ党幹部党員が中心になって設立したPTVの会長であるウィラ・ムシガポン氏がが強力な爆発物の製造に使用可能な物質をバンコク内二ヶ所に隠匿所持している疑惑があることを明らかにした。

 チャナーパット氏は指摘の中で、ウィラ氏に近い筋からの情報として、ウィラ氏が配下のスラチャイ・セーダーン氏等に命じて、届け出が義務づけられている硝酸ウランが混合された肥料約500Kgをソンクラー県内から二回に分けてバンコクのエーカチャイ地区やバーン・ボーン地区内の拠点に運び込ませたとの情報がある事を明らかにした上で、何らかの脅威を社会にもたらす恐れがあるとして、関係当局に対して早急に事実関係の確認を取ると共に必要な処置を講じるよう要請した。

* 氏の発言通りに硝酸ウランと記述しましたが、おそらく硝酸アンモニアと勘違いして発言していると思われます(あくまで私見ですが)。

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南部情勢 (8-9日)

・8日22:00頃、パッターニー県県都内で、2ヶ所の公衆電話ボックスが連続して放火。

・第九地区警察本部は9日早朝、南部国境三県出身の不審な若者グループが居住しているとの通報に基づきソンクラー県ハート・ヤイ郡クローン・ヘー地区内にある貸家で強制捜索を行い、麻薬やマリファナ、吸引用の器具等を押収し、20歳から25歳までの男5人の身柄を拘束。今後ハート・ヤイ郡内で発生した7ヶ所連続爆破事件への関与を含め聴取・捜査を進める方針。

・9日朝、当局宛にヤッラー県内の複数の地点にある線路の固定用ボルトを抜いたとする脅迫電話が掛けられる。走行中の列車を一時停止させた上で調査を行った結果、線路に問題が無いことが確認される。8日朝からハート・ヤイからスンガイ・ゴーロック間の列車の運行を再開させたタイ国鉄側は、当局側の協力の元でナコン・シー・タンマラートからスンガイ・ゴーロックにいたる路線の陸空からの安全確認作業を強化している。

・3日朝、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、人数不明の一味が教師の警護作業にあたっていた軍関係者に向け銃を乱射し、約5分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この銃撃戦により軍関係者3人が負傷。

・9日8:00過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、出勤の為に小型トラックを運転中だった41歳の警察官が、路上脇に潜んでいた3人組に銃撃され瀕死の重傷。

・9日昼過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、偽爆弾でおびき出された軍爆発物処理班等を乗せた車の車列の通過にあわせ、路上脇に仕掛けられていた消火器爆弾が爆発し、軍関係者5人が負傷。

・9日2:30前、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった28歳と23歳のイスラム系住民男性が、路上脇で待ちかまえていた2人組の男に銃撃され死亡。

・9日夕方過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、自宅前のゴム農園内で作業中だった44歳の治安担当副村長が、バイクで現れた男に銃撃され重傷。

・9日、ヤッラー県内全域で、16日から18日にかけて発生する大規模な破壊活動が計画されているとの噂が広がり、住民達の間で生活必需品の買いだめや期間中の外出を控える動きがあることが確認された事を受け、県当局は噂の出所の調査に乗り出す。

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チァン・マイ中心部で爆発

 9日朝、チァン・マイ県県都内中心部のクワンシン交差点付近で爆発が発生すると共に、付近の民家方向に向けて数多くの火花が飛び散っているのが確認された。

 この爆発により、付近の民家の窓ガラス等が割れる等の被害が確認されたが、人的な被害は確認されなかった。

 爆発物はダイナマイト状のものだったと見られる。

 警察側は、爆発発生前に付近で作業員5人がガスを使用して鉄骨製のビルの屋根部分の解体作業を行っていたことから、作業の際に下に落ちた鉄くずの熱により、下層階に保管してあった爆発物が爆発したのではないかとの見方を示している。

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コラートで民家の門扉前で爆発、1人が重傷

 9日朝、ナコンラーチャシーマー県県都内ポーグラーン地区内で、民家前の鉄製の門扉付近に仕掛けられていた爆発物が、72歳の家主の男性が門扉を開けようとした際に爆発し、家主の男性が重傷を負った。

 警察側は、重傷を負った家主の男性が複数の親戚との間で貸借関係を巡った告発合戦に巻き込まれており、また過去にも殺人を仄めかす脅迫を受けていたことから、親戚との間で展開されている告発合戦が犯行の背景にあるとみて捜査を展開している。

posted by Jean T. at 02:00| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする