2007年06月30日

憲法起草議会、仏教国教化案を否決

 憲法起草議会は29日、仏教の国教化を憲法の条文に明文化する案を反対66、賛成19、保留4、棄権1で否決した。

 今後、仏教国教化を要求していた勢力による新憲法ボイコットを訴える動きが全国的に激化する事も予想される。

 今回の決定を受け、国会議事堂前で要求活動を展開していた僧侶グループは、断食要求活動の中止を決定すると共に新憲法の不成立を祈る儀式を行い今回の決定に対する不満を示した。

 グループ側によると、今後一部の僧侶が国会議事堂前に残り座り込み活動を継続すると共に、新憲法案の最終採決が行われる7月6日に再度大規模な要求活動を展開する予定だという。

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評議会、同盟によるパラゴン前での街頭活動を牽制

 国家安全保障評議会副事務局長のアヌポン・パオヂンダー大将(陸軍副司令官)は29日、サイアム・パラゴン前での街頭活動を行う方針を明らかにしている反独裁民主主義同盟に対して計画を再考するよう呼びかけた。

 これは、30日からバンコク全区内で街頭活動を開始する方針を明らかにしていた同盟PTV系幹部のヂャクラポップ・ペーンケー氏がサイアム・パラゴン前での街頭活動を行う方針を明らかにした事を受けたもので、アヌポン大将は、密集地に於ける警備上の問題だけでなく、経済の中心地で活動を行うことは経済に悪影響を与えると指摘した上で、国内が総選挙実施に向かっている最中にあらたな混乱と対立を国内にもたらす事が得策であるのかよく考えるべきであると指摘した。

 一方、同盟非PTV系幹部のウェーン・トーヂラーガーン氏は29日開かれた集会の壇上で、30日12:00過ぎ頃にサナームルワンを出発し13:00頃にサイアム・パラゴン前に到着し、そこで街頭活動を展開すると共に、バンコク全域52ヶ所で街頭活動を展開する方針を明らかにした。

 尚、サイアムパラゴン以外の52ヶ所の詳細に関しては、当局側からの妨害に晒される恐れがあるとして明らかにされなかった。

 また、ウェーン氏によると、新憲法案に対する最終採決が行われる7月6日に国会議事堂を取り囲んで抗議活動を展開する予定であるという。

 一方、同系PTV幹部のヂャトゥポン・プロームパン氏は、7月1日13:00頃にプラアーティット通りにあるプーヂャッガーン紙・ASTVの社屋前を封鎖し抗議活動を展開する方針を明らかにした。

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チャイアナン氏、政界進出宣言

 国家立法議会議員のチャイアナン・サムタワーニット氏は29日、政界に進出する意向を明らかにすると共に、最終的に現実的且つ国益に適った政策方針を持っているマッチマー会派とルゥアム・ヂャイ・タイ党の何れかに合流して活動していく方針を明らかにした。

 また、マッチマー会派を率いるソムサック・テープスティン氏から党首就任の要請を受けていると伝えられている事に関しては、ルゥアム・ヂャイ・タイ党に合流したとされているソムキット・ヂャートゥシピタック氏の動向及び新憲法の内容が明確になった後に自らの身の振り方を決める意向であるとすると共に、次期総選挙においては政権の一画を担う気概で望みたいとした。

 嘗て憲法裁判所判事や憲法起草議会の議長を務めた事もある法学者としても知られるチャイアナン氏は、タクシン政権時代に民営化されたゴーフォーポー社(EGAT・旧電力発電公社)の会長に就任したものの、タクシン前首相一族のシン社持ち株のテマセク社への売却はゴーフォーポー社の国外企業による支配への布石であると抗議して辞任し、その後民主主義市民連合の活動に合流していた事でも知られる。また、昨年3月には同氏の自宅前で爆破事件が発生したのも記憶に新しい。尚、ゴーフォーポー社は昨年3月に民営化は違法であるとの判決が下され公社に復帰している。

 一方、マッチマー会派のソムサック氏は、あらためてルゥアム・ヂャイ・タイ党に合流せず独自に党を結党する方針を確認すると共に、同党と協調する可能性に関しては将来の話であり両者間の対立を誘発しないためにも今現在は明言するべき事柄ではないと述べるに留めた。

 更に、ソムサック氏は、依然ソムキット・ヂャートゥシピタック氏やルゥアム・ヂャイ・タイ党の行く末に懸念を抱いている事を認めたが、キーパーソンの引き抜きを行ったり自会派内で両天秤をかけている者を迫害する方針は無いとした。

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南部情勢 (29日)

・28日夜半、ナラーティワート県シーサコン郡内で、人数不明の一味が民家に向け銃を乱射。人的な被害は無し。

・28日深夜、ヤッラー県ランゲ郡内で、民家が放火されボヤ程度で消し止められた。

・28日深夜、ヤッラー県ラーマン郡内で、バイク2台に分乗した4人組(報道により村道脇に潜んでいた人数不明の一味)が逮捕状が発行されていた容疑者を連行中だったレンジャー部隊の車両に向け銃を乱射し、連行中の容疑者が死亡。容疑者の口を封じる為の犯行と見られる。死亡したイスラム系の容疑者(47)は、一連の不穏な動きに関与した容疑で同県バンナンサター郡署から逮捕状が発行されていた。尚、報道によっては容疑者の逃走を助けようとした4人組との間で銃撃戦が発生した際に、4人組側が軍服に似た服を着ていた容疑者をレンジャー部隊員と誤認して銃撃したと報じるものもある。

・28日深夜、ヤッラー県ラーマン郡内で、人数不明の一味が軍の臨時駐留地に向け銃を乱射し、約5分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。軍関係者側に人的な被害は無し。当局側は、逃走している一味の一部が銃撃戦の際に負傷を負っていると見て、退路を塞ぎ行方を追っている。

・28日深夜、ヤッラー県県都内ラムマイ地区内で、バイクで現れた人数不明の一味がモスクに向け爆発物を投げ込み壁や窓ガラス等を損壊させたが、当時礼拝の為にモスク内にいた約20人の内複数人が割れたガラス等でかすり傷程度の軽傷。また、県都内では29日夜半から未明にかけて、電柱三本が倒されると共に路上に切り倒された立木が放置される。

・29日6:30過ぎ、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡内中心部でで、雑貨店前に仕掛けられていた爆発物が爆発。現場付近を通過する托鉢僧の護衛にあたる当局関係者を狙った犯行と見られるが、爆発の発生が早く人的な被害は無し。当局側は爆発発生前に目撃されていたバイクに乗った2人組が犯行に関与していると見て行方を追う。

・29日8:00前、パッターニー県ヤッリン郡内で、教師の警護作業にあたっていた軍関係車両の通過に会わせ路上脇に仕掛けられていた爆発物が爆発。人的な被害は無し。

・29日10:00過ぎ、ナラーティワート県シーサコン郡内で、人数不明の一味が学校を臨時駐留地として使用している国境警備警察隊に向け銃を乱射し、約5分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この銃撃戦で国境警備警察官1人が死亡し1人が重傷(2人とも重傷とする報道もある)。尚、報道により臨時駐留地から約600メートル離れた路上で、所用を終え駐留地に戻る為に車で走行中だった2人の国境警備警察官に向け人数不明の一味が銃を乱射し、応援が現場に駆けつけてくるのを見て逃走したと報じるものもある。

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