2007年08月01日

人権侵害疑惑があるタクシンによるマン・シティー買収が果たして適切か?

 現在BBCのホームページ上で"Do you worry about your owner's background?"と題して、Human Right WatchやAmnesty Internationalから人権侵害疑惑が指摘されているタクシン前首相によるマンチェスター・シティーの買収を受け入れたFC側の判断が適切だったのか議論が展開されています。

 コメントを良く読んでみると、脈絡も無くタクシンは地方の生活水準を向上させた人気のある立派な政治家なんだぞ!とか、いかにもタクシン系と見られるやらせ書き込みに対して、問題をすり替えず人権侵害や汚職疑惑を抱えている人物による買収を受け入れたFC側の判断が正しかったのか正面から見据えるんべきなんじゃないのと諭すコメントがあったりと、なかなか笑わせてくれる・・・もとい、なかなか読み応えがある議論が展開されているようです。

参考
Do you worry about your owner's background?
Thaksin is human rights abuser of the worst kind : HRW

posted by Jean T. at 02:00| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヂャクラポップ氏、当局による不当逮捕を国連に提訴

 反独裁民主主義同盟PTV系幹部のヂャクラポップ・ペンケー氏は31日、自身を含む幹部9人に対する不当逮捕を国際連合に提訴すると共に、危機に瀕しているタイの民主主義の状況を国際社会に訴えていく方針を明らかにした。

 これは、警察側が盗聴容疑での立件に動いている事に関してコメントを求められた際に語られたもので、ヂャクラポップ氏は集会で公開した電話の会話テープは匿名の人物から託された捏造の無いものであるとした上で、警察に対しては、騙し討ち的に幹部9人を逮捕した警察側の対応に対して不満を持っている国民側の反応を念頭に慎重に職務を遂行するべきであると指摘すると共に、幹部全員が自由な身になった後に今回の不当逮捕に責任を負う者に対する報復行動に出る方針であることを明らかにした。

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チューウィット氏、サマック氏は政党党首に色気を見せずテレビ番組に注力すべし

 チャート・タイ党副党首のチューウィット・ガモンウィシット氏は31日、バンコク元知事のサマック・スンタラウェート氏は、政党の党首就任に色気を見せることなく従来通りテレビ番組の出演に注力するべきであると指摘した。

 この発言は、タイ・ラック・タイ会派が合流を決めたパラン・プラチャーチョン党の党首にサマック・スンタラウェート氏を据える動きを見せている事を皮肉ったもので、チューウィット氏は、タイ・ラック・タイ会派は党首に誰を据えるかよりも会派の政策を訴える事に注力するべきであると指摘した上で、党首の人選に関しては消防自動車調達汚職疑惑の渦中にある国民からの信任を得る事が難しいような高齢な人物よりも、まず人そのものの質を重視し新世代の人物から人選を進めるべきであると指摘した。

 一方、民主党最高顧問のチュワン・リークパイ氏は、タイ・ラック・タイ会派側の動きはサマック氏とタクシン前首相との良好な関係が継続している事を覗わせるものであると指摘した上で、民主党側はタクシン前首相の金の力が依然影響力を保持している事を念頭に周到を旨に次期総選挙に向けた擁立候補の人選を進めるべきであると指摘した。

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