27日付けのバンコクポスト紙が消息筋の情報として、プレーム枢密院評議会議長が次期陸軍司令官候補として名前が挙がっている2人の現陸軍副司令官の内年長のサプラン・ガラヤーンナミット大将が次期司令官に相応しいとの考えを示したと伝えた。
また、サプラン副司令官と同様にクーデターにより「己を犠牲にした」アヌポン副司令官に関しては、陸軍司令官に就任したサプラン副司令官の定年退官後に跡を継ぐのが適切であるとの考えを示していたという。
陸軍幹部の中でも強硬派的な発言が目立つサプラン副司令官は、次期陸軍幹部人事で屈辱的なポストを与えられた場合は辞職も辞さないと発言していたことで知られ、また人事次第では再クーデターに乗り出すのではないかとの憶測も広がっていた。
また、同紙は同議長の87歳の誕生日に先だって行われたソンティ陸軍司令官との面会の席上で、次期司令官人事について突っ込んだ協議が行われていたと見られ、またソンティ司令官が近々開かれる陸軍諮問会議への出席をプレーム議長に要請していることから、事実上プレーム議長の考えがそのまま次期司令官人事に反映するのでは無いかと見られていると指摘している。
一方、26日87歳の誕生日を迎えたプレーム枢密院評議会議長は、例年の慣行に逆らってスラユット首相を始めとする極めて近い関係にある人物のみの祝福の為の訪問を受け入れ、中にはタクシン前首相と同議長との間の和解推進役としてパラン・プラチャーチョン党最高顧問に就任するとの噂がある元国軍最高司令官のモンコン・アムポンピシット大将の姿も見られたという。