2007年11月03日

ワーダ会派、マッチマーからパランへ里帰り

 先にマッチマーティパタイ党への合流を決定していた南部国境三県域を地盤としたイスラム教系議員を中心としたワーダ会派が2日までに党首自らがタクシンの代理人であると公言しているパラン・プラチャーチョン党に合流した事が明らかになった。

 パラン・プラチャーチョン党側によると、同会派を率いるデーン・トーミナー氏を始めとする7人のメンバーを総選挙で擁立する方針だという。

  ワーダ会派は、民主党から袂を分かったデーン・トーミナー氏が結成した会派で、所属していた新希望党のタイ・ラック・タイ党への合流に伴い同党に合流していたが、2005年の総選挙で地盤とする南部国境三県域内の選挙区から出馬した会派所属の候補者全員が落選して以来党から冷遇され、タクシン政権末期には党離脱の動きを見せ、クーデター発生後に党を離脱していた。また、2004年1月4日にナラーティワート県で発生した武器庫襲撃強奪・学校連続放火事件の容疑者として逮捕された者の証言から、創立者のデーン氏やアーリーペン・ウタラシン氏、ナヂャムディーン・ウマー氏の名前が分離主義運動の首謀者として浮かび上がり、その後ナヂャムディーン氏だけに対して逮捕状が執行され起訴されていたが、最終的に裁判で無罪が確定していた。また、同会派はとりわけ新希望党を率いていたチャワリット元首相に対する忠誠心が強いとも言われ、特にデーン氏は民主党に対して強い私怨を持っているとされていた。

 今回の合流に関して同会派のアーリーペン氏は、現在政界には中立的な存在であるべき第三勢力は存在せず、僅かに親独裁派と民主派の二つの勢力がしのぎを削っている状況にあるとした上で、民主派を標榜しているワーダ会派として同じ立場を明確にしているパラン・プラチャーチョン党への合流が適切であると判断した上で合流した事を明らかにした。

 その際アーリーペン氏は、これまで所属していたマッチマーティパッタイ党が既に中立という立場を捨てた親独裁派に成り下がっている事を発言の中で強く示唆した。

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民主党が借金帳消し宣言

 民主党は2日、貧困対策政策の一環として政府推進プロジェクト絡みで借金を背負った国民の借金を全額帳消しにする事を政権奪取後の公約の一つとして掲げた。

 この公約は2日バンコクにあるエメラルドホテル内で開かれた党のセミナーの席上で採択された15の公約の内の一つで、その他、首都圏鉄道ネットワーク整備の為の2,500億バーツの予算の確保、南部正常化推進の為の専属大臣ないしは副大臣、専門機関の設置等の公約を採択した。

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ヤッラーの市場で爆破、10人が負傷

 2日15:00頃、ヤッラー県県都内中心部にある新市場内の豚肉販売店付近で爆発が発生し、初期報道段階で10人(警察官3人、商人3人、一般人4人)が負傷を負った。

 ワチラロンコン王子が進めていた仏教系住民救済プロジェクトにより寺院の敷地内に設けられた避難生活用の居住地に1日に一時帰宅から戻ってきたばかりの仏教系住民等が生活用品等の買い出しに来ている最中に爆発が発生したことから、これら王室プロジェクトにより恩恵を受けている仏教系住民をターゲットに爆発物を仕掛けたと見られるが、一部の報道は買い出しに来た警察官をターゲットに爆発物を起爆させたとの見方を伝えている報道もある。

 プロジェクト関係者によると、少なくとも居住地の住民3-4人が爆発による被害にあっていると見られる。

 一方、ナラーティワート県ランゲ郡内では1日6:00前、民家に潜んでいた5-6人と見られる一味が警戒作業中だった軍関係者に向け銃を乱射し、数分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生したが幸い軍側に人的な被害は無かった。また、事件発生後に一味が潜んでいたと思われる民家内で行われた強制家宅捜索により、村長経験者名で登録されている拳銃1丁やイスラム系住民の身分証明書が入った財布等を押収した。

 更にランゲ郡内では1日16:30過ぎに、友人宅へ徒歩で向かっていた42歳のイスラム系住民男性が、小型トラックに乗った人数不明の一味に銃撃され死亡し、同日19:30過ぎにはバイクの2人乗りで路上を走行中だった45歳と25歳のイスラム系住民男性が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され2人とも重傷を負い搬送先の病院で死亡した。2人は何れも村自警組織に所属していた。

 また、パッターニー県県都内では2日夕方過ぎ、バイクの2人乗りで路上を走行中だった46歳と30歳の母子が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。 但し、報道によっては事件は同県ノーンヂック郡内で発生し、被害者は46歳と29歳の母子で両名とも銃撃により重傷を負ったとするものもあるが、名前が前報道とは異なっている。

 更に、ほぼ同時刻に同県ノーンヂック郡内で、14歳の息子を後部座席に乗せバイクで路上を走行中だった58歳の村長が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。

posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする