2007年11月15日

タクシン前首相、政治活動家に対して名誉毀損訴訟を提訴

 裁判所は14日、タクシン前首相が10月14日組として知られる政治活動家のプラサーン・ムリックピタック氏を相手取り提訴した名誉毀損訴訟を受理する決定を下した。

 第一回公判は来年1月21日に開かれる予定。

 訴状の中でタクシン前首相側は、プラサーン氏が国内広報小委員会委員長だった時代に、アメリカの通商代表部がタイ国内に於ける知的所有権の侵害状況に鑑みタイを監視対象国指定から特別監視対象国にランクを切り上げたのは、アメリカの製薬会社が知的所有権を保有する薬剤の独自生産に乗り出そうとしたタイ側の動きに抗議する製薬会社に便乗したタクシン前首相が雇ったロビイスト会社がスラユット政権の信用失墜を狙ってアメリカの外交当局へ働きかけた結果であるとする事実に基づかない指摘により名誉を傷つけられたと指摘している。

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タクシンの代理人、意地でもアピシット氏とのディベートに応じず

 民主党のアピシット党首は14日、頑なに同氏との討論への参加を拒否しているパラン・プラチャーチョン党のサマック党首に対して、全く無意味な理由をつけて討論への参加を拒否していると指摘すると共に、先にサマック党首がハンサムな男は危険だと発言しアピシット党首を批判したことに対しては、発言の真意を測りかねるとした上で、この様な時間を浪費するだけの無駄な発言を繰り返すことなく国民の最大の関心事である国家・国民の将来に重きを置いた発言を心掛けるべきであると指摘した。

 この発言は同日朝、政権期間中頑なに野党党首との直接討論を拒絶し続けてきたタクシン前首相の代理人を自認するサマック党首が、経験面からして格が違うアピシット党首と直接討論を行う事は階級が違うボクサー同士が試合をするのに等しく意義を見いだすことが出来ないと語り、あらためて同党首との直接討論を拒絶する意向を示した事を受けたもの。

 一方、サマック党首は、民主党とチャート・タイ党がパラン・プラチャーチョン党を孤立させるために総選挙後に政治連合を結成する事で合意に至っている事に関しては、まずバンハーン党首は果たして民主党が政権を取ることができるのかよく考えると共に、バンハーン政権時代に噴出した父親が中国国籍であるとの疑惑に対して執拗に攻撃を繰り返した民主党に対して一貫してバンハーン氏を助けたのが自分(サマック党首)だったという事を忘れるべきではないと凄んで見せた。

 また、サマック党首は他の政党が東北地方から立候補した9人の自党の候補の買収に動いている事を明らかにしたが、選挙法に違反する恐れがあるとして詳細への言及は避けた。

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南部情勢 (13-14日)

・13日5:30前、軍・警察の混成チームはナラーティワート県県都内コークキヤム地区内で集中摘発を行い、同県ランゲ郡内で諜報任務についていた海軍関係者2人が惨殺された事件で逮捕状が発行され50万バーツの懸賞金をかけ身柄を追われていた33歳の男を潜んでいた民家内で逮捕し、拳銃や銃弾、爆発物の製作に使用可能な部材等を押収。押収された拳銃は2004年1月4日に発生した武器庫襲撃強奪事件の際に軍関係者から強奪されていたものと製造番号が一致。警察側は、海軍関係者惨殺事件以外に19前後の事件に関与しているとみて事情聴取を行う方針。

・13日昼前、パッターニー県ノーンヂック郡内で、バイクの2人乗りで路上を走行中だった夫婦が何者かに銃撃され、1人が死亡し1人が重傷。事件の発生状況等に関しては報じられていない。

・13日夕方過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、バイクで路上を走行中だった48歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。

・13日夜半から14日朝にかけて、ナラーティワート県ランゲ郡内のモスク付近で集中摘発作業中だった軍・警察の混成チームと人数不明の一味との間で約30分間に渡る銃撃戦が発生し、一味側1人が死亡しM16ライフル1丁を押収。また、この集中摘発で41人の身柄を拘束。内7人はRKKの構成員と見られる。また、死亡した一味の遺体のそばで不審物が発見され、回収作業が行われた。尚、初期報道段階では33人の身柄を拘束したと伝えられていたが、その後も継続して行われた集中摘発により同日15:00までに合計41人の身柄の拘束が確認されている。

・14日未明、軍・警察の混成チームはナラーティワート県タークバイ郡内で集中摘発を行いカンボジア人1人を含む5人の身柄を拘束。カンボジア人は査証等を合法的に入国したことを証明する書類を所持していなかった。

・14日未明、軍・警察の混成チームはナラーティワート県ルゥーソ郡内で集中摘発を行い24人(報道により19人)の身柄を拘束し、銃器4丁や爆発物の製作に使用可能な部材多数を押収。逮捕された24人の内3人は分離主義組織の実行部隊地域幹部と見られる。

・14日7:00前、ヤッラー県ヤッハー郡内で、バイクで路上を走行中だった57歳のイスラム系住民男性が何者かに銃撃され死亡。男性は村自警組織員。

・14日8:00前、ナラーティワート県スンガイパーディー郡内で、理容師兼古式マッサージ師の61歳の男性(イスラム教徒)が、自宅前で何者かに銃撃され死亡。

・14日8:00過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、路上脇に仕掛けられていた爆発物が爆発したが人的な被害は無し。爆発発生の約5分前に付近を通過した教師の警護にあたっていた軍関係車両を狙って爆発物を仕掛けたが、起爆のタイミングが遅れた為に被害が及ばなかったと見られる。

・14日朝、ヤッラー県ラーマン郡の郡警察当局は爆破事件等で逮捕状が発行されていた38歳の男の身柄を拘束。男はRKK実行部隊の地域幹部と見られる。

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