2008年01月01日

サマック氏、254議席で連立政権樹立を宣言

 パラン・プラチャーチョン党のサマック党首は12月31日14:00過ぎにバンコクのホテル内で記者会見を開き、ルゥアム・ヂャイ・タイ・チャート・パッタナー党、マッチマーティパッタイ党及びプラチャーラート党と連立し政権を樹立したと宣言した。

 記者会見には、ルゥアム・ヂャイ・タイ・チャート・パッタナー党のプラディット・パトラウィシット氏、マッチマーティパッタイ党のアノンワン・テープスティン女史及びプラチャラート党のウライワン・ティヤントーン女史と各党の幹事長・副党首クラスの人物が同席したが、各党の党首の姿は見られなかった。また、マッチマーティパッタイ党筋によると、連立参画の見返りに2つの閣僚ポストの提供の申し入れがパラン・プラチャーチョン党側からあったという。

 下位三政党の連立参画を宣言する事により、連立政権樹立に向けた工作を水面下で行っている民主党を牽制すると共に、パラン・プラチャーチョン党主導による連立政権の樹立を既成事実化することにより、明確な回答を渋っているチャート・タイ党及びプゥア・ペーンディン党に早期の回答を迫る思惑が今回の宣言の背景にあると見られる。

 この四党の連立により254議席を下院議会内で確保する事になるが、サマック党首によると今回の宣言が連立参画に前向きな反応を示しているチャート・タイ党及びプゥア・ペーンディン党に対する受け入れ窓口を閉ざした事を意味するものではなく、引き続き目標としている315議席以上の議席数の確保を目指していく意向であるという。

 尚、チャート・タイ党及びプゥア・ペーンディン党の中堅二党は同日、あらためて2日に正式に今後の政治的なスタンスについて発表する方針を再確認しているが、チャート・タイ党のバンハーン党首は同日午前、パラン・プラチャーチョン党からの連立参画への申し入れを受け入れる方針を明らかにしている。しかし、プゥア・ペーンディン党のワタナー最高顧問は、党としては連立参画の受け入れの決定を行っていないと語るに留め明確な回答を避けている。
posted by Jean T. at 02:00| Coup D'etat | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南部情勢 (12月24日-31日)

・24日未明、ヤッラー県ヤッハー郡内で、50歳の副村長(イスラム教徒)が家に押し入った何者かに銃撃され死亡。

・24日早朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県スンガイゴーロック郡内中心部で集中摘発を行い、民家内でオートマッチク銃22丁を押収。民家に潜伏していたと見られる一味は、当局側の動きを察知し逃走したと見られる。

・24日13:00過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で小型トラックで行商中だった男性2人が何者かに銃撃され死亡。

・25日早朝、軍・警察の混成チームはソンクラー県サバーヨーイ郡内10ヶ所で集中摘発を行い、11人を逮捕し、麻薬性物質の吸引に使用されたと見られる機具等を押収。11人は何れも住民の煽動等に関与していたと見られる。

・26日2:00過ぎ、ヤッラー県県都内にある学校が放火されほぼ全焼。一味側は学校の警備に当たっていた村自警組織員が交替の為に一時警備が薄くなる時間帯を狙って放火したと見られる。

・26日午前、パッターニー県ガポー郡内で、学校に押し入った7人組が教師や生徒を教室内に待避させると共に、付近に潜んでいた人数不明の仲間が教師等の警護作業にあたっていた軍関係者3人に向け銃を乱射し、3人全員が死亡。尚、報道によっては事件はヤッラー県県都内で発生し、路上の警戒作業中だった軍関係者と一味との間で20分近くに渡る銃撃戦が発生し、軍関係者3人が死亡したとするものもある(確認できた限りではバンコクポストだけ)。

・26日夕方過ぎ、パッターニー県サーイブリー郡内で学校が放火され全焼。

・27日2:00過ぎ、パッターニー県マーヨー郡内で学校が放火されほぼ全焼。

・27日朝、パッターニー県ガポー郡内で学校を爆破するとの脅迫電話があり、郡内10ヶ所の学校が臨時休校になる事態に。

・27日8:00過ぎ、パッターニー県サーイブリー郡内で、教師の警護作業にあたっていた軍関係車両の通過に会わせ爆発物が爆発し、自警組織員2人が重傷。

・27日、教育省は2007年1月1日から12月27日までに南部情勢により教育関係者26人(男20、女6)が死亡し、22人(男10、女12)が負傷負い、また148ヶ所の学校が放火されていた事を明らかに。

・28日11:00過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、路上の警戒作業中だった軍関係者と人数不明の一味との間で約15分間に渡る銃撃戦が発生し、銃撃戦により軍関係者1人及び一味側2人が死亡。

・28日、ヤッラー県の県警察は、11月28日に発生した7ヶ所連続爆破・同未遂事件に関与した容疑で、これまでに事件に関与したと見て身柄を追っていた18人の内の7人を逮捕した事を明らかに。容疑者の内の数人は、事件発生の約1ヶ月前に謀議を行っていた事を明らかにするなど、具体的な証言を行っているという。

・29日早朝、軍・警察の混成チームはヤッラー県バンナンサター郡内で集中摘発を行い、25人の身柄を拘束すると共に民家内で爆発物の製作に使用されたと見られる部材や機器、爆発物の材料と見られる尿素系肥料に油を混合した物質、銃器一丁や銃弾、鋲等を押収。

・29日18:00過ぎ、ヤッラー県県都内で、バイクで路上を走行中だった44歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷。

・30日深夜、パッターニー県トゥンヤーンデーン郡内で、タムボン行政機構の庁舎が放火され全焼

・31日午前、ナラーティワート県スンガイゴーロック郡の警察当局は、同郡内中心部で30日深夜から31日未明にかけて発生した連続爆破事件(別途掲載済み)に関与した容疑で23歳から29歳までの男3人を逮捕。全員が事件の関与及び同郡内やスンガイパーディー郡内で発生した複数の爆破事件に関与した事を認める証言を行っているという。

31日17:00過ぎ、ヤッラー県県都内中心部にある食堂の駐車場付近で爆発が発生し、警察官3人、店員1人及び住民1人の合計5人が負傷を負い、駐車場に駐車してあった車やバイク数台が損壊した。また、爆発物が仕掛けてあったバイクのガソリンタンク付近に別の未発の爆発物が発見され回収処理が行われた。爆発が発生した食堂は、2005年7月にも爆発により4人が負傷を負うという事件が発生していた。
posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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