2008年04月30日

元風俗王のチューウィット氏が次期バンコク知事選に出馬を表明

 元チャート・タイ党副党首で、前回のバンコク特別自治体知事選出選挙で三位で落選していた、嘗てマッサージパーラーの経営者として、警察によるみかじめ料徴収の実態を告発し当局側と対立し、一躍マスコミの寵児に躍り出た事でも知られるチューウィット・ガモンウィシット氏は29日、無所属で次期知事選に出馬する方針を明らかにした。

 現バンコク知事のアピラック・ゴーサヨーティン氏は8月28日に任期を満了し、10月に知事選出選挙が行われる見通しになっている。

 出馬表明の中でチューウィット氏は、職務遂行の障害になる政党に縛られない、不正・汚職の無いバンコクの創成を目指すと共に、真摯な姿勢で地球温暖化防止に取り組む象徴的な都市としてのバンコクの創成を目指していきたいという。

 また、アピラック現知事に関しては、個人的には、目標と確信を持って、しっかりと且つ勤勉に職務に邁進している同氏と競い合う立場にはなりたくないとしたが、同氏が民主党という政党に縛られている限り戦わなければいけないとした。
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バンコク知事、直営の経済飯屋を開店する方針を明らかに

 バンコクのアピラック知事は29日、バンコクの住民の生活の手助けの一助にする為に、バンコク直営の経済飯屋(ラーン・カーオ・ゲーン・ゴー・トー・モー)を展開する方針を明らかにした上で、50区内の行政事務所に対して開業に適切な場所を探すよう指示した。

 この方針は、バンコク行政当局の幹部会の席上で明らかにされたもので、食料費高騰により困窮している住民の生活の補助を視野にいれて展開される直営の経済飯屋では、ゲーン1品かけのご飯が15バーツ、ゲーン2品かけのご飯が20バーツで販売される予定で、各区内の主に低所得者層が密集した地域をターゲットに、5月12日までに出店開業を目指す方針だという。
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チャート・タイ党、早急な憲法改正に反対

 チャート・タイ党のソムサック副党首(農業・協同組合大臣)は29日、不安定な情勢を煽るだけであるとして、早急な憲法改正に反対する考えを示した。

 発言の中で同副党首は、個人的な見解であると断った上で、今国会会期中の憲法改正の完了を目指すとするパラン・プラチャーチョン党側の方針は、対立を煽り、2年前と同様な情勢に国家を陥れるだけの、利益をもたらさないものであると指摘した。

 また、プラチャラート党のサノ党首は、憲法改正に原則賛成を表明した上で、改正にあたっては、政府以外の第三者を交えて検討を進めるべきであるとの考えを示した。

 一方、ヂャクラポップ首相府大臣は、連立政党間で憲法改正を巡った意見の対立が存在している事を認めた上で、6党間協議により各党間の溝を埋めることにより、最終的に6党が一致して、一つの方向性に向かって改正作業に乗り出すことになるとの楽観的な考えを示した。

 ナタウット政府副報道官によると、5月7日までに憲法改正審議案を国会に提出できる見通しだという。
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外相、タイ国旗にThaksinの文字は極めて不適切

 ノパドン外務大臣は29日、タクシン元首相がオーナーを務めるマンチェスター・シティーの試合の際に、応援席にThaksinという文字が書かれたタイの国旗がつり下げられていた事に関して、極めて不適切なものであるとの考えを示した上で、チーム側に事実関係を確認した上で、対策を要請する方針を明らかにした。

 この問題は、マティチョン紙の指摘で明らかになったもので、26日に行われた試合の際に、チームの旗と並んThaksinの文字が書かれたタイの国旗が応援スタンド側からつり下げられているのがテレビ中継でも確認する事ができ、また、この試合には、急遽イギリスへ向かっていたタクシン元首相も観戦していたという。

 この問題に関して、ノパドン外相は、不適切な旗のつり下げにチームやタクシン元首相は関与していないとの考えを示した上で、何れにしても見過ごすことが出来ない不適切な行為であるとして、チーム側に事実関係を確認した上で、今後同様な事が無いよう対策を要請する方針を明らかにした。

 一方、サマック首相は、この問題に関して、鳥肌が立つようなおぞましい出来事であるとした上で、二度とこの様な不適切な事が起こらないよう対策を講じておくべきであるとの考えを示すと共に、事実関係の調査を関係各署に命じる用意がある事を明らかにした。

* 因みに、試合は、Thaksinの神通力のおかげでマンシティー側が負けたようです。
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逃げる夫の車のボンネットに飛び乗った女性が中央分離帯に衝突し死亡

 29日昼過ぎ、バンコク隣県のノンタブリー県県都内の幹線上で、夫が運転していた小型トラックのボンネットに飛び乗った女性(51)が、女性を振り落とすために夫が左右に急ハンドルを切りながら走行していた際に、小型トラックが中央分離帯のレールに衝突し、女性が死亡し、夫(33)及び同乗していた弟(32)が重傷を負うという事故が発生した。

 調べによると、小型トラックを運転し女性のもとから逃げている最中だった夫をタクシーで追いかけていた女性が、ガソリンスタンドから出てくる夫が運転する小型トラックを発見し、行く手に立ちふさがった上で小型トラックのボンネット部に飛び乗り車を制止させようとしたが、逆に夫側が小型トラックのスピードをあげ左右に急ハンドルを切ったり、急停止をさせて女性を振り落とそうとしたが、それでも、女性が振り落とされなかった為、中央分離帯のレールに車をかすらせた衝撃で女性を振り落とそうとした際に、ハンドル操作を誤りレールに激突したと見られる。

 警察側は、元カフェー歌手の女性と保険会社で警備の職に就いている夫との間で日頃から喧嘩が絶えなかったこと、また、小型トラックの中から夫のものと思われる衣料品や生活用品が発見されたことから、夫が女性と別れる決心をし、所有者が女性名義になっている小型トラックを運転して女性のもとから離れようとしていた際に、夫が自分名義の小型トラックを運転して逃げたことを知った女性がタクシーで追いかけ、今回の事故になったとの見方を示した。

 事故の一部始終を目撃していた、女性を乗せたタクシーの運転手によると、女性が携帯電話を使用して車内から夫と話をしていた際に、度々「私の車を何処に持って行こうとしているの」と叫んでいたという。

* 報道に基づいて女性の年齢を51にしていますが、31が正しいかもしれません。
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民家で手榴弾爆発、就寝中の兄妹が死亡

 29日0:00過ぎ、ナコン・シー・タンマラート県トゥンソン郡内にある民家の寝室内でM26型の手榴弾が爆発し、就寝中だった8歳と1歳の兄妹が死亡し、39歳の母親が重傷を負った。

 別の部屋でテレビを見ていた為に軽傷で済んだという33歳の父親によると、バイクを家の前に止める音が聞こえた直後に爆発が発生し、その後、バイクが急発進し現場から立ち去っていく音が聞かれていたという。

 しかし、警察側は、爆発が発生した現場付近に手榴弾の信管が発見されたこと、また、国境警備警察の爆発物処理班の検証により、外部から投げ込まれたものでは無く、室内に置かれていた、または、室内に持ち込まれていた手榴弾が爆発した事が確認されいることから、父親が爆発に関して何らかの事情を知っていると見て、引きつづき詳細に事情聴取を行い、爆発原因を突き止めたいとしている。
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内相の息子経営と指摘されたパブ・オーナーがリーナーヂャンを刑事告発

 28日夜半、バンコクのトーンローにあるパブの経営者(47)が首都圏警察本部に現れ、困窮者の為の法律支援財団を主催するリーナー・ヂャンヂャンヂャー女史によるパブの経営者がチャルゥム内務大臣の息子であるとの誤った指摘により名誉を傷つけられたと訴えた。

 同日午前、同パブ内で発生した喧嘩の仲裁に入った際に、29歳の男が投げたビール瓶が頭部を直撃し障害を負った男性を引き連れ、事件に関する捜査の進展を要求する為に首都圏警察本部に現れたリーナー女史側が、パブのマネージャー側が補償金の支払いを要求した男性に対して、支払いを拒否すると共に、パブの経営者がチャルゥム内務大臣の息子である事を強調した上で、再度同様な要求をした場合は取り返しのつかない事になると男性を脅していた事を明らかにしていた。

 リーナー女史側の指摘に対して経営者側は、パブはチャルゥム内務大臣の息子とは無関係であるとした上で、男性の入院費や治療費の面倒を見てきただけでなく、今でもパブの従業員として男性に対して月給を支払っていおり、何故、補償金の支払いを拒絶されたという話になったか理解できないとし、また、パブ内で発生した喧嘩に関しては、客同士ではなく、チップの分け前を巡った従業員同士の喧嘩だったとした上で、ビール瓶を投げたとされる男に関しては、チャルゥム内務大臣等の実力者とは無関係であり、捜査の進展云々に関しては全て警察側の職務であり、パブ側は一切関知していないと主張しているという。
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2008年04月29日

リーナーヂャン、内相の息子経営のパブ内で発生した喧嘩の捜査の進展を要求

 困窮者への法律支援財団を主催する、元下院議員候補のリーナー・ヂャンヂャンヂャー女史が、23歳の男性を引き連れ国家警察本部を訪れ、男性がウェイターとして働いていたバンコクのトーンローにあるパブ内で発生した喧嘩の際に、男性にビール瓶を投げつけ障害を負う負傷を負わせた男に対する捜査を進展させるよう要求した。

 男性は、昨年12月1日にパブ内で発生した客同士の喧嘩の仲裁に入った際に、29歳の男が投げたビール瓶が頭部に命中し障害を負う負傷を負ったが、被害届を出した警察側の捜査が進展していないだけでなく、証人として誰も現れない状況にあるという。

 また、パブのマネージャーに負傷に対する補償を要求した際には、マネージャー側は、補償の支払いを拒否する共に、パブの経営者が現内務大臣のチャルゥム・ユーバムルン警察大尉の息子である事を強調した上で、再度補償を求める為に店に現れた場合には始末に負えない目に遭わされる事になると脅していたという。

 現在、男性の面倒は、亡くなった父母に代わって男性の叔母が面倒を見ているが、家の中にある家財道具を売って男性の医療費を捻出しなければいけない状況に置かれているという。
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今後も開陳抗議を行うと宣言した一物開陳罰金男が精神科に送致

 28日午後、民主主義市民連合関係者に向け股間の一物を露出し抗議したとして、公然猥褻で500バーツの罰金の支払いを命じられた52歳の男は、罰金を支払う為に首都圏チャナソンクラーム署に現れた際に、待ちかまえていた記者団に対して、連合が集会を続ける限り、10人から20人の仲間と一緒に一物の露出抗議活動を行うと宣言した。

 男は記者団に対して、セミナーの中での元憲法起草作業委員会委員長のプラソン・スンシリ空軍少将の発言に納得できずに一物を露出し抗議してしまったが、同様な行動に出た他の者の素性に関しては判らないとした上で、今後も連合側が集会を開催した際には、10人から20人の仲間と一緒に同様な露出抗議を行い再度罰金の支払い命令を受けるつもりであると語った。

 反クーデターを標榜した反独裁民主主義同盟の時代から、全ての集会に参加してきたという男は、何者かにお金を受け取って参加していたとの疑惑に関しては、ワット・プラケーオに誓って一銭もお金を受け取っていないと宣言できる語った。

 一方、今回の男の発言に関して警察側は、男の行動は、近くにあるワット・プラケーオを冒涜しただけでなく、タイのイメージを傷つける極めて不適切なものであると指摘した上で、今後男が別の性的な犯罪を犯す恐れがあるとして、男の身柄を精神科に送致し鑑定を行った上で、仮に異常が確認された場合は、措置入院の処置をとる方針である事を明らかにした。

 精神科に護送される際に男は記者団に向かって「自分は正常だ、検査でもなんでもやってくれ」と叫んでいたという。
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Hi-Thaksin.netが自主閉鎖

 クーデター発生直後に開設された、タクシン元首相の支持者が管理しているとされるHi-Thaksin.netが、ページ上にサイト閉鎖の告知を掲載していることが28日明らかになった。

 同サイトは、プレーム枢密院評議会議長を中傷する論評を掲載していたことで知られ、また、クーデター政権時代には海外滞在中のタクシン元首相のビデオメッセージを掲載したり、最近では、タクシン元首相の帰国日程をいち早く伝えていた事で知られていた。

 また、タクシン元首相は先に、プレーム議長を中傷する文章の掲載を自粛するよう同ページの管理者に要請していた。

 今回の閉鎖に関して、サイトの管理者側は、サイト上で王室を中傷する論評が展開されているとの指摘や、タクシン元首相が事実上のサイトオーナーであるとの指摘を否定した上で、サイト開設当初の目的を終えた事及び政治活動目的の為に自分の名前が使われる事を望まないタクシン元首相の意向を受けサイトの閉鎖を決定したと説明している。
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一物開陳抗議の反連合派に500Bの罰金、ch7クルーは刑事告発

 首都圏警察本部チャナソンクラーム署は28日、25日にタンマサート大学大講堂で開催された民主主義市民連合の憲法改正に反対する為の集会に対する抗議活動を展開していた際に、連合関係者に向け一物を露出した、ヂョーイ・プラプラデーンなる異名を持つ52歳(報道により51)の男に対して、公然猥褻行為により青少年に悪しき模範を示したとして、出頭を求めた上で500バーツの罰金の支払いを課す方針を決定した。

 男の行為は、翌日付のマティチョン紙の一面に、その時の模様を撮影した写真が"修正"された状態で掲載され、社会に波紋を投げかけていた。掲載された写真では、男以外に、少なくとももう一人の男が同様な行為を行っている事が確認されている。

 警察側は、マティチョン紙側から"修正前"の写真を入手し、実際に露出している事を確認した上で、今回の処分を決定した。

 一方、反連合派の抗議活動の模様を取材していた際に、反連合派側から投げられたスタミナドリンクのガラス瓶が顔面を直撃し七針を縫う怪我を負ったch7のカメラマンが28日午前、同署を訪れ、瓶を投げた者に対して厳格な刑事処罰を下すよう要求した。

 カメラマンによると、瓶を投げた者が属していたグループの幹部の顔は覚えているが、投げた者の顔までは覚えていないという。

 警察側は、カメラマンに詳細な事情聴取を行うと共に、周辺に設置された監視カメラやマスコミが撮影したビデオを詳細に解析し、瓶を投げた者の特定を急ぐ方針を明らかにした。
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2008年04月28日

国民の過半数が憲法改正には時期尚早と回答

 私立アサンプション大学が行う世論調査ABACポールが、国内18県内在住の有権者3,772人を対象に23日から26日にかけて行った調査で、現在検討が行われている憲法改正に関して、52.3%の回答者が、憲法改正には時期尚早過ぎると回答する一方で、24.9%の回答者が、改正に取り組むのが遅すぎたと回答し、22.8%の回答者が、時期的に適切であると回答していた事が明らかになった。

 また、政府が現在取り組んでいる経済政策に関しては、63.6%の回答者が、遅きに失していると回答し、28.8%の回答者が、時期的に適切であると回答する一方で、時期尚早であると回答した者は、僅かに7.6%に留まった。

 更に、特定の政治家を救う為の憲法改正に関しては、56.6%の回答者が、反対であると回答し、賛成であると回答したのは、20.3%だった一方で、仮に特定の政治家を救う為に憲法改正が行われていると感じた場合は、他人を誘って憲法改正に反対する為の行動にでるかとの質問に対しては、行動に出ないと回答したものと、行動に出ると回答したものが、ほぼ同数という結果になった。

 また、憲法改正を巡った対立が発生している状況下で引き起こされる恐れがあるものに関しては、最も多い88.7%の回答者が、経済の冷え込みをあげ、以下、87.1%が、国民がこれまで以上に困窮に晒される、86.9%が、若者による犯罪増、86.8%が、麻薬問題、84.7%が、政治家による不正・汚職行為の再発、81.9%が、南部情勢の激化、74.3%が、国民同士の衝突、67.9%が、首都圏情勢の悪化、61.5%が、クーデターをあげた。

 一方、現在の政治情勢に関する印象や気分に関しては、最も多い75.0%の回答者が、政治家の振る舞いに辟易としていると回答し、以下、70.1%が、政治情勢に辟易としている、62.2%が、憲法改正が国内で最も重要な問題だと感じる、55.6%が、現行憲法施行による影響が心配、33.3%が、憲法改正関連の話にストレスを感じる、11.7%が、憲法改正を巡る人同士の対立が心配、10.1%が、憲法改正を巡る隣人との対立が心配、8.9%が、憲法改正を巡る家庭内での対立が心配と回答した。

 また、悪徳政治家の政界からの追放を手助けしてくれる個人や機関等に関しては、最も多い80.5%の回答者が、憲法裁判所をあげ、以下、78.9%が、行政裁判所、77.3%が、司法裁判所、76.5%が、検事総局、71.1%が、国家汚職防止取締委員会、70.9%が、マスコミ、66.9%が、国会監視機構、63.8%が、国家毀損行為調査特別委員会(旧称:資産調査特別委員会)、62.5%が、現行憲法、61.8%が、学識経験者、59.5%が、軍部及び軍隊、59.3%が、選挙委員会をあげ、政治家と回答した者は僅かに34.2%に留まった。
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連合の目的は再クーデターによる政府転覆とサマックが指摘

 サマック首相は27日放送された定例政見放送の中で、民主主義市民連合の真の活動目的は、大衆を扇動して情勢を激化させ、再度軍部によるクーデターを引き起こすことであると指摘した上で、情勢正常化に向かっている国内にあっては、彼らの思惑は失敗に終わる事になると指摘した。

 同首相によれば、連合幹部のソンティ・リムトーングン氏系のASTVが、ネパール国内の王室廃止の動きに関係する報道にかこつけて、タイ国内では、サマック首相とヂャクラポップ首相府大臣が王室に対する敬意を持たない人物であると喧伝している背景に、王室に対する敬意の欠如を持ち出してタクシン元首相を政権の座から引きづり落とした軍部に対して、再度クーデターを引き起こす為の大義名分を与える意図があるのだという。
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グルーセモスク事件4周年に合わせた破壊活動を警告

 第四地区国軍本部は27日、2004年4月28日に発生した、死亡者185人をだしたグルーセモスク事件発生から4周年を迎える28日から30日にかけて大規模な破壊活動が計画されている恐れがあるとして、南部国境三県及びソンクラー県の関係当局に対して警戒態勢の引き締め強化を図るよう指示した。

 この指示は、域内に拠点を置く情報当局が、BRNコーディネートや傘下組織と見られるRKKが、事件発生4周年に合わせた大規模な破壊活動を計画していると警告したことを受けたもので、情報当局筋によると、BRNコーディネートによるテロ訓練を受けるために、3月中旬に居住地から姿をくらましていた2,000人以上の若者が、首領のマセー・ウセン容疑者からの指示を待つために次々と居住地に戻り始めているのが確認されている他、ナラーティワート県のバーヂョ郡内やスンガイ・ゴーロック郡内では、パッターニー・イスラム聖戦運動の首領や訓練担当幹部の姿が確認されており、地域の組織幹部との間で、破壊活動の実行に向けた何らかの謀議が行われていた疑いがあるという。
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2008年04月27日

民主党、プレーム議長の中傷ビラに関与している人物名を明らかに

 民主党のテープタイ幹事長補佐は26日、プレーム枢密院評議会議長の失墜を狙った、同議長を中傷するビラやCDの配布等の組織的な動きに、パッタルン県出身のチャーンナウィットという名の年齢50歳位の人物が首謀者として背後で関与している事を明らかにした上で、政府及びチャルゥム内務大臣に対して早急に必要な対応を取るよう要求した。

 テープタイ氏によると、チャーンナウィット氏は、労働組合組織と密接な非政府系団体の活動家で、最近では反クーデターを標榜した反独裁民主主義同盟に合流した際に、プレーム議長を中傷するビラを配布したとして公安警察に逮捕されていたが、その後、容疑そのものがうやむやにされていたという。

 また、チャーンナウィット氏は、チェンマイ大学時代には、元タイ・ラック・タイ党党首代行のヂャトゥロン・チャーイセーン氏と同期だったものの、旧タイ共産党の活動家として森林地帯に逃走した為卒業はしておらず、また、プレーム議長を批判した"ゴーン・グワート・ナイ・ローン・プラバート(国王の靴の中の小石)"や"ティー・トワー・サムゥー・ヂャオ(王を自称する者)"といった本の執筆にも同氏が背後で関与していたという。

 当局に投降し、その後地方開拓団組織に組み入れられた旧タイ共産党関係者は、旧タイ・ラック・タイ党の主要な支持基盤とされ、また、彼らが持つ共産主義運動時代に培われたオルグ手法が、同党の地方に於ける勢力拡大に多大な貢献をしたとされていた。

 また、投降した旧タイ共産党の関係者の多くが、投降と引き替えに開墾の為の土地を提供する事を約束した、当時首相だったプレーム議長に約束を反故にされたとの考えを持っているとされ、スラユット前首相が首相就任を引き受けた後に、真っ先に懐柔の為に旧タイ共産党関係者と会合を持っていたのも記憶に新しい。
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元首相が支持者に平穏な抗議活動を行うよう要請

 タクシン元首相は26日、支持者に対して、不安定な国内対立を煽動するような過激な抗議活動を慎み平穏を旨に活動を行うよう要請すると共に、支持者が開設したとされるhi-thaksin.netへのプレーム枢密院評議会議長を中傷するメッセージの書き込みを自粛するよう要請した。

 これは、前日行われた民主主義市民連合のセミナーの際に、大半がタクシン支持派で占められると見られる反連合派が過激な抗議活動を展開した事を受け、個人スポークスマンのポンテープ・テープガンヂャナー氏を通した伝えられたもので、ポンテープ氏によると、現在展開されている憲法改正議論に一切関与していないタクシン元首相の名前が支持派による活動の際に使用される事も元首相は望んでいないとう。
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2008年04月26日

際だった親タクシン派の暴力指向、糞尿弾も

 25日夕方から開かれた民主主義市民連合の政府主導の憲法改正に反対する為のセミナーは、皮肉にも親タクシン派の非民主主義的な暴力指向を際だたせる結果になった。

 セミナー開始前からセミナーの会場となったタンマサート大学大講堂と道路を隔てたサナームルワン側の歩道上に陣取った、旧反独裁民主主義同盟関係団体を始めとした親タクシン派、憲法改正支持派等の反連合派が、セミナー参加者に向け石やペットボトルを投げ嫌がらせを行うと共に、セミナー会場に火を放ったり、警察車両を引っ繰り返すと脅かし、一時当局側と緊張状態になるなど、強大な権力を背景に力で言論を封殺してきたタクシンを地でいくような抗議活動を展開した。

 また、反連合派がセミナー会場への強行突破を図ろうとした際に、講堂の正門に向け糞尿弾が投げ込まれたり、連合関係者に向け石を投げたラームカムヘーン大学政治学科の学生(27)が逮捕された他、反連合派が投げたガラス瓶が顔を直撃したch7のカメラマンが負傷を負った。

 反連合派の大半を占めると見られるタクシン支持派による、暴力が伴う抗議活動は、タクシン政権時代にも頻繁に発生しており、2006年4月2日の総選挙をボイコットした民主党がチェンマイで開いた演説会の際には、タイ・ラック・タイ党の票の取りまとめ役が主催するコミュニティーラジオ局の放送で動員された住民等が、民主党幹部に石やペットボトルを投げつけ、更に演説会会場への乱入を図り、演説会を中止に追い込んだり、連合がウドンターニーで開催したセミナーの際には、タイ・ラック・タイ党所属下院議員に煽動された住民等が会場の周りを封鎖し、連合幹部に向け石や靴等を投げつけ一時幹部やセミナー参加者を会場内に軟禁状態に置くような場面も見られていた。

 連合のセミナー自体は平穏裏に終了したが、会場から出るセミナー参加者に危害を加えようとする反連合派と当局や参加者との間で小競り合いが発生した。

 しかし、その反連合派が支持している政府のマウスピースと化しているNBT(ch11)の番組に登場した論説員は、連合のセミナーは、セミナーとは呼べない、流血の事態を招くための非建設的な代物であると指摘し、連合側を非難した。

 一方、25日23:00前に終了したセミナーの中で連合側は、あらためて政府主導の特定者への利益供与を意図した憲法改正に反対する方針を確認すると共に、連立政権側が憲法改正審議案を国会に提出し次第大規模な抗議活動に打って出る方針を確認した。
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善良タクシー運転手、日本人乗客が車内に忘れた50万バーツを送り届ける

 25日未明、タクシードライバー向けFM局ソーウォーポー91内で、タクシー車内に置き忘れ去られていた約50万バーツの現金等が入ったバックが、拾い主である運転手(34)の手から持ち主の日本人ビジネスマンの男性(55)に引き渡された。

 拾い主であるタクシー運転手によると、バンコクのタニヤ通りで男性と友人の日本人を乗せ、男性をラチャダーピセーク通りにあるホテル前で降ろし、再度同乗していた友人の日本人をタニヤに送り届けた後で、車内に忘れもののバッグが置かれている事に気付き、大急ぎで男性が降りたホテルに戻ったが、男性を見つける事が出来なかった為、ソーウォーポー91に出向き、男性の捜索協力を要請したという。

 宿泊先のホテルの副支配人に伴われソーウォーポー91に現れた男性は、カバンを返却した男性に謝礼を支払うと共に、運転手の正直な対応に感謝と感動の言葉を述べた。

 空調機器関連のビジネスに関わっている男性は、仕事の関係で5ヶ月に一回の単位でタイを訪問しているという。

 一方、運転手は、カバンを忘れた人が、これで窮地に陥るのではないかと心配になり、一心になって落とし主を捜した。タイの誉れとイメージを守るためにも、同僚の運転手も、乗客の忘れ物を持ち去る事無く、持ち主に返却するよう務めて欲しいと語った。

参考
http://www.trafficbkk.com/91_Traf_fic_news_01_01/traffic_news01_viw.asp?b_id=252
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反クーデター派がプレーム公邸前で抗議活動

 25日午前、クーデターに反対する9月19日グループ関係者約10人がプレーム枢密院評議会議長公邸前に集まり、同議長を汚い言葉で罵るなどの抗議活動を展開した。

 先に、映画館内で国歌演奏中に起立しなかったとして、不敬罪で刑事告発された人物は、同グループの幹部。

 この動きに対して、チャルゥム内務大臣は、政府に損害をもたらす忌まわしい動きであると不快感を示した。

 一方、この動きに関する感想を聞かれた際に、当初は、勝手に首都圏警察本部サームセーン署に彼らを告発すればよいとだけ語り、足早に報道陣の前を立ち去っていたサマック首相は、その後、サームセーン署から、僅かに女性3人が公邸前でビラを配布していただけで、報じられているような抗議活動は展開されていなかったとの報告を受けている事を明らかにした上で、物事を誇大に報じる傾向にあるマスコミに対して強い不快感を示した。
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首相、早期解散総選挙報道はマスコミの捏造

 サマック首相は25日、憲法改正後に下院議会を解散し総選挙を行うと示唆する発言をしたとの報道を否定した。

 同首相によると、件の報道はマスコミ側が勝手に作り上げたもので、改正憲法は新政府により初めて運用される事になるとは発言したが、改正終了後に議会を解散し総選挙を行うとは一言も発言していないのだという。

 この発言に先だって、ナタウット政府副報道官は24日午後、憲法改正後に解散総選挙が行われると示唆したとする報道は、マスコミ側がサマック首相の言葉尻を誤って捉えて報じられたもので、サマック首相自身は、一貫して任期満了まで首相を勤め上げる意向を示している事を明らかにしていた。

 一方、この首相の発言に先立つ25日朝に配信されたネーション系の英字速報が、タクシン元首相が政治混乱の元凶であるとサマック首相が発言したと報じているが、同日昼過ぎまでに確認できた、同社系を含む各タイ語メディアやTPBSのニュースでは、同様な発言は報じられていない。

* 尚、私が確認した限りでは、サマック首相が憲法改正後に議会を解散し総選挙を行うと発言したと断定形で報じていたのはバンコクポストだけで、残りの紙面は、憲法改正後に解散総選挙を行う意向を示したとも取れる発言をしたと報じた上で、論評を展開していました。
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