2008年06月30日

ABACポール、首相・政府への支持率が上昇

 私立アサンプション大学が行う世論調査ABACポールが、全国18県内在住の5,453人を対象に行った調査で、52.0%の回答者が、サマック首相を支持すると回答し、48.5%だった前回調査より僅かに支持率が上昇していた事が明らかになった。

 尚、40.6%の回答者が、サマック首相を支持しないと回答し、7.4%が、回答を保留した。

 また、地域別でのサマック首相の支持率動向に関しては、東北地方が一番高く、同地区内の回答者の72.0%が、同首相を支持すると回答し、一方で、南部地方は、26.1%と最低の結果になった。尚、バンコクに関しては、半数を僅かに超える50.4%が、同首相を支持すると回答していた。

 更に、政府に関しても、半数を超える55.2%の回答者が、支持すると回答し、支持しないと回答した者は、37.4%、回答を保留した者は、7.4%という結果になった。

 一方、不信任審議の経過に注目していた首都圏在住の1,112人の、所謂政治に関する意識が高い層を対象に行った調査では、過半数が、野党(民主党)に対して不信任審議で合格の評価を下し、政府に関しては、合格・不合格の評価が拮抗する結果になった。
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不信任審議、過半数が民主党側の追求資料に好印象

 ラーチャパット大学スワン・ドゥシット校が行う世論調査スワン・ドゥシット・ポールが、先に下院議会で行われた不信任審議に関する意識調査を全国在住の1,386人を対象に行った結果、半数を僅かに超える50.97%の回答者が、民主党側の追求資料の準備のよさに感銘を受けたと回答し、以下、円滑に議事が進行した事に感銘を受けた(16.99%)、議事進行の指揮及び時間配分に感銘を受けた(13.19%)と続く結果になっていた事が明らかになった。

 一方、不信任審議で失望した点に関しては、最も多い29.31%の回答者が、質疑に沿った応答が為されていなかった事をあげ、以下、無意味な異議申し立て(22.41%)、決議結果が議員各自の判断では無く政党側の意向に則っていたこと(20.69%)と続く結果になった。

 また、不信任審議で得ることが出来たものに関しては、最も多い32.65%の回答者が、現在の国内政治の真相を知る情報を得ることが出来た事をあげ、以下、依然多くの政治・経済問題が存在している事を確認する事ができた(24.49%)、カオプラウィハーン問題に関する情報を得ることが出来た(20.41%)と続く結果になった。
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首相、改造の可能性を否定 - あってもマスコミの思惑通りな人事はない

 サマック首相は29日放送された定例政見放送の中で、あらためて内閣改造の可能性を否定した上で、仮に行ってもマスコミの"予言"通りな人事を行う考えは無いと語った。

 発言の中でサマック首相は、連日の様にトップ記事を飾っている内閣改造関連の記事は、単なる予言にしか過ぎないと切り捨てた上で、首相としてマスコミに強制されて内閣改造を行う考えは無く、また、仮に改造を行ってもマスコミの思惑通りの人事を行う考えは無いと語った。
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首相、公の場でサマックは馬鹿と指摘する行為は医療倫理に反する

 サマック首相は29日朝、公共の電波を利用して公の場で同首相を精神が病んでいると"診察"した、医師でもある民主党所属下院議員のマーリニー・スカウェートウォラキット女史に対して医療倫理に基づいて処分を下すよう医師会に対して要請した。

 この発言は、先に下院議会で開かれた不信任審議の際にマーリニー女史が、野党からの攻撃に対して気色を失い個人攻撃により本題から話を逸らすような子供じみた対応しか取ることが出来ない"精神を病んでいる"首相は、一国の指導者としての資質に欠けていると指摘した事を受けたもの。

 このマーリニー女史の発言に対して首相は定例政見放送の中で、マーリニー女史が下院議会という公共の場で"精神分析"を行い、結果を暴露する行為は医師の倫理に反していると指摘した上で、医師会に対して医療倫理に基づいて同女史に対する処分を検討するよう要請した。

 しかし、サマック首相は放送の中で、同女史の発言が、アピシット民主党党首を始めとする野党議員に対するサマック首相の数々の不適切発言を受けたものである事に触れることは一切無かった。

 また、サマック首相は、マーリニー女史が議場内で、甘い飲み物とケーキばかり食べている同首相を子供呼ばわりした事に関しては、議会内では甘い飲み物しか提供されておらず、他に選択肢は無かったと反論した。

* 国家機密漏洩罪で刑事告発する考えは無いみたいでね > 馬鹿と指摘されたサマック君
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アンダマン諸島でM5の地震を観測

 タイ災害警報センターは、29日7:32にタイ沿岸から786Km離れたインド領アンダマン諸島域内を震源とするマグニチュード5.0の地震を観測した事を明らかにした。

 尚、この地震によるタイ国内での被害は確認されていない。
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2008年06月29日

影の外相、正しい互恵関係なくしてカンボジアとの真の友好関係は成立しない

 民主党影の外務大臣のスクムパン副幹事長は、カンボジアのナム・ホーン外務大臣が、特定の政治家がカオプラウィハーン(カンボジア名プレアビヒア)を政治的に利用していると指摘すると共に、両国関係への影響に強い憂慮を表明した事に対して、民主党側が不信任審議でカオプラウィハーン問題を提議したのは、両国の全ての階層の利益を考えた上での事であるとした上で、両国の有効関係をだしにして利益をむさぼっていては真の善隣友好関係は成立しないと指摘した。

 発言の中でスクムパン副幹事長は、カオプラウィハーンという文化的・歴史的び重要な遺跡の世界遺産への登録は、その時々の情勢を考慮しながら正しい理念を持って行うべきであると指摘した上で、利益をむさぼり合わず、正しい相互互恵、相互理解を基本原則におかない限り真の善隣友好関係は成り立たないと指摘した。
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首相、内閣改造に関する明言を避ける

 28日午前、内閣改造の可能性について聞かれたサマック首相は、「その前に内閣改造を行うとどの様な効果があるのか教えて欲しい。まず君たちは、内閣改造を行わなかった事によりどの様な事が起こるのか見極めるまで待つべきである」と質問をはぐらかし、可能性に関する直接的な言及を避けた。

 しかし、不信任審議の対象になった首相・閣僚全員への信任投票と引換に内閣改造に応じるとの密約が連立与党との間で交わされていたとの指摘に対しては、ハッキリと否定した。

 更に、サマック首相は、マスコミ側がノパドン外務大臣に対する信任票が他の対象閣僚より僅かに1-2票少なかった事を殊更大きく取り上げて、政権内に亀裂が生じているとのイメージを植え付けようとしていると不快感を示した。
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行政裁、カオプラウィハーン関連閣議決定の一時差し止めを命じる

 中央行政裁判所は28日未明、国境紛争地区に立地するワット・カオプラウィハーン関連の閣議決定を一時差し止める決定を下した。約10時間に及び審理を経て、28日2:00にこの決定が下された。

 これは、カンボジア側の地図に基づいてカンボジア側によるワット・カオプラウィハーン(カンボジア名プレアビヒア)の世界登録遺産に道を開く線引きを承認すると共に、同所のカンボジアによる世界遺産登録をタイ政府側が容認した事を確認する、ノパドン外務大臣とカンボジア側との共同声明内容を承認した17日の閣議決定の取り消しを求め民主主義市民連合側が提訴していたもので、裁判所側は、共同声明に添付されたカンボジア側の地図及びカンボジア側に国境紛争地域の領有権を主張する機会を与える可能性について詳細に渡る検討を行った上で、問題となっている閣議決定が法令に違反していると判断し今回の決定を下した。

 今回の決定を受け、原告側顧問弁護士のスワット・アパイヤパック氏は、満足を表明した上で、かかる閣議決定により国家に損害を与えたノパドン外務大臣及び内閣、国家安全保障会議事務局長、外務省条約局局長らの法的責任の追求を進めていく意向を明らかにした。

* 7月に行われる総選挙が公示されているカンボジア国内で、今回のカオプラウィハーン問題を政治的に利用する為に市民を煽動して、2003年に発生したタイ大使館焼き討ちのような、過激な反タイ運動が再度展開される可能性も指摘されているようです。
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トンチャイ・ファンクラブを主催するトムが友人関係に悩み飛び降り自殺

 28日6:00過ぎ、トンチャイ・マッキンタイヤーのファンクラブを主催していた27歳の女性がバンコクのバーンラック区内にあるコンドミニアムの26階部分から転落し死亡した。

 警察側は、コンドミニアムの警備員が、トムボーイと見られる女性が、当日5:30頃帰宅し、6:00頃に26階にある部屋のベランダから「もう誰も相手になってくれる人がいない」等と叫んだあとでベランダを乗り越え飛び降りるところを目撃していたこと、また、女性には、過去に度々部屋を訪問していた女友達がおり、また、女性の部屋の入り口前に女友達の物と思われる衣服やぬいぐるみ等が荒々しく捨てられていたことから、女友達との関係に悩んだ末での自殺との見方を示した。

 尚、初期報道段階では、女性の部屋の入り口に「異臭対策は既に終わらせた、まだ異臭があるようだったら連絡して欲しい」と記された張り紙が貼ってあったことから、飼っていた犬を原因とする異臭が絡む隣人との係争を自殺の原因とする報道も見られたが、警察側は、隣人との係争と自殺とは無関係との見方を示している。

* 因みにこの方がお亡くなりになられた方のようです。
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昔の恋人に似た女性に冷たくあしらわれたファランが手首を切り死亡

 27日未明、チョンブリー県のパッタヤー地区内の貸し室内で、35歳のフランス人男性が手首を刃物で切り出血多量で死亡するという事件が発生した。

 借り主の30歳のタイ人女性によると、前日夕方頃にビーチ付近で昔の恋人に似ていると言って近づいてきた男性と知り合いになり、その後一緒に自分の部屋に戻ってきたところで夫が室内にいる事に気付き、一端は男性を追い返したが、暫くして男性が部屋に戻ってきて、昔の恋人と一緒に撮影した写真等を見せながら騒いだり、昔の恋人が身を隠していると言って家捜しを始めた為、無理矢理追いだそうとしたところ、男性が鏡台のところにあったナイフを取り出し4-5回に渡って自分の手首を切ったという。
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慈善団体同士の抗争か? 慈善団体関係者3人が射殺される

 27日17:00過ぎ、ガンチャナブリー県タイヨート郡内の路上を走行中だった慈善団体所属の救急自動車に向け何者かが銃を乱射し、車内にいた、何れも慈善団体関係者の16歳の少年2人及び23歳の男性が死亡するという事件が発生した。

 警察側は、事故処理や負傷者の救出、病院への搬送等を受け持っている慈善団体同士の抗争が事件の背景にあると見て捜査を開始した。

参考
遺体の取り合いを巡る抗争? ガソリンスタンドにピンポン爆弾が投げ込まれる
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2008年06月28日

アンダマン諸島でM6.8の地震、津波への警戒を喚起

 国立災害警報センターは27日19:00過ぎ、タイ時間18:40にインド領アンダマン諸島でマグニチュード6.8の地震が発生した事を受け、沿海地区の住民に対して津波に関する情報に注目するよう呼びかけた。

 尚、タイ時間同日20:30迄に確認できたタイ国外の報道では、この地震発生を受けた津波警報の発令は確認できない。

参考
Quake strikes India, shakes island
Powerful quake hits off Indian Ocean archipelago, no tsunami risk

* 以上、27日20:30迄に確認できた報道に基づく
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連立第三党議員、2閣僚への投票棄権を認める

 連立政党第三党プゥア・ペーンディン党所属比例代表区選出下院議員のワンロップ・タイヌゥア氏は27日、同日午前行われた不信任審議決議の際に、ミンクワン副首相兼商務大臣及びノパドン外務大臣に対する投票を棄権していた事を認めた。

 同氏は、理由として何れも国家に対して損害をもたらした事項に関して明確な説明が為されなかった事を上げた上で、政府は今後野党側の意見を吸収した上で両者が関係する省の効率性向上を心掛けるべきであると指摘した。

 ワンロップ氏は、公共保健省次官だった時代に、当時大臣だったスダーラット・ゲーユラパン女史が絡むコンピュータ不正調達疑惑を暴露した事がきっかけで、、同女史から次官を解任され、その後、2004年に行われた総選挙では民主党比例代表区で当選を決めていた事で知られる。
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連立第二党党首、内閣改造を行うべきと指摘

 連立与党第二党チャート・タイ党のバンハーン党首は27日、下院議会で行われた不信任審議で一部の閣僚が充分な説明責任を果たしていなかったと指摘した上で、今後一部の閣僚ポストについて改造を行う必要があると指摘した。

 しかし、将来行われる内閣改造が民主主義市民連合を始めとする議会外からの圧力の軽減に繋がる可能性に関しては、米価問題を始めとする国民の問題に対する政府側の対応にかかっているとの考えを示した。

 一方、民主党のアピシット党首は、不信任審議で首相を始めとする全ての閣僚が信任される事は既に予想されていた事であるとした上で、野党側の意見を吸収し将来の職務遂行に生かす機会を政府に与えた点及び内閣改造の機会を政府に与える事が出来た点で満足ができる審議を行う事が出来たとの考えを示した。
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不信任決議、連立与党内の票割れ無く全員が信任

 27日午前、下院議会内で行われた不信任審議に対する決議は、与党内の票割れが殆ど見られず、対象となった首相及び内閣全員が新任されるという結果になった。

 特に、与党内からも失策を追求されたミンクワン副首相兼商務大臣及び説明不足が指摘されていたノパドン外務大臣に対する票動向が注目されたが、ミンクワン大臣は信任279票、不信任161票、ノパドン大臣に至っては信任278票、不信任162票と対象閣僚中最低の信任票数だったが、何れも連立与党内の票が殆ど割れることなく信任された。

 また、サマック首相は信任280、不信任162、チャルゥム内務大臣及び学歴詐称疑惑が指摘されたサンティ運輸大臣何れも、信任279、不信任162票という結果になった。

 尚、下院議員として票を投じる権利を持っている首相及び内閣全員が投票を辞退した
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逃走の際に銃弾で負傷を負った鋼材泥棒少年、木に縛り付けられた状態で突き出される

 27日朝、バンコクのバーンケーン区内で、転売目的で鋼材を盗み出そうとしたところを持ち主に捕らえられた14歳の少年が、木に手足を縛り付けられた状態で警察に突き出された。

 警察に突き出された当時、少年は右足の付け根部分2箇所及び左足の付け根部分1箇所に銃弾を受け負傷を負っていた。

 自ら警察に出頭する覚悟で通報したという、少年を捕らえた持ち主の男性(58)は警察に対して、前日15:00頃に自分が所有する土地の見回りをしていた際に、建設資材用に置いてあった鋼材が持ち出しやすいようにまとめられていた為、転売目的で誰かが鋼材を盗み出そうとしていると思い、27日0:00頃に銃を持って身を潜めて観察していたところ、同日8:00頃に柵を乗り越え鋼材を持ち出そうとした少年を見つけ、取り押さえようと思い声をかけたところで少年が逃げようとした為、威嚇の為に銃弾2発を逃走する少年の足下に向け発砲した上で取り押さえた際に、銃を奪い取り再度逃走しようと図った少年との間で揉み合いになり、その際に銃が暴発し銃弾1発が少年の足下に命中したという。
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一晩に6回も要求してくる絶倫夫を殺害した女を逮捕

 バンコク隣県のナコンパトム県県都の警察当局は25日深夜、52歳の夫を殺害した容疑で42歳の女を逮捕した。

 女は警察の取り調べに対して、一回あたりの所要時間は30分に満たないものの、酒に酔った勢いで毎晩のように5回から6回の性交渉を要求してくる夫の絶倫ぶりに日頃から辟易としていたが、事件当日は、古物回収の仕事で疲れていた事も手伝って強引に性交渉を迫ってきた夫の要求を拒絶したところ、夫が他に男がいるのだろうと難癖をつけてきたため堪忍袋の緒が切れ首を絞め殺害してしまったが、後から事の重大性に気がつき自ら警察に通報したと証言しているという。
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2008年06月27日

28日からハート・ヤイ - ゴーロック間の列車運行を再開

 タイ国鉄は26日、21日夕方に発生した、タイ国鉄職員等4人が死亡する銃乱射事件が列車内で発生した事を受け一時運休措置が講じられていたハート・ヤイからスンガイ・ゴーロック間の列車の運行を28日から再開する事を明らかにした。

 これは、同日行われた治安当局を交えた安全対策会議で、一編成あたり12人から14人の治安当局関係者を同乗させ車内の安全確保にあたると共に国鉄職員が乗車券点検を車内で行う際に治安当局者が同行する等の対策を治安当局側が講じる事で合意に至った事を受けたもの。
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タクシン元首相、贈賄未遂への関与を否定

 タクシン元首相の個人スポークスマンであるポンテープ・テープガンヂャナー氏は26日、贈賄未遂に問われた同元首相の顧問弁護士等3人が裁判所の権威を侮辱した罪で実刑が下された事に対して同元首相が、非常に残念な出来事であるが裁判所の判断を尊重する意向を示していた事を明らかにした。

 しかし、今回の贈賄疑惑の追求が同元首相にまで及ぶと見られている事に関しては、同元首相は、3人が買収に使用したとされる200万バーツへの関与を否定した上で、必要であれば裁判所の審問にも応じる意向を示していたという。

 また、今回の実刑判決が同元首相が絡む国有地不正収容疑惑裁判に与える影響に関しては、ポンテープ氏は、弁護団長に対して実刑判決が下されても、弁護団そのものには大きな影響を与える事は無いとの考えを示した。

 一方、ポンテープ氏は、今回の判決の際に1人だけ欠席し収監の為の逮捕状が発行されている、弁護団の調整役の任務を帯びていた同元首相の義理の甥でもあるタナー・タンシリ元被告の所在に関しては、バムルンラート病院に入院中で間もなく警察側が身柄を引き取りにくる予定になっている事を明らかにした。
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サマック首相が初めて野党と同調、商務大臣の失策を非難

 26日午前、3日目となる不信任審議に出席したサマック首相は、ミンクワン副首相兼商務大臣が己のイメージ作りの為に米を格安で放出した事により米価の不安定を招いたとする民主党の指摘に対して、全ての責任は、格安で米を放出する事に反対していた首相の意見に耳を傾けず、商務省内の官僚の誤ったアドバイスのみに耳を傾けたミンクワン大臣側にあると指摘した。

 この発言は、民主党のトライロン副党首が、ミンクワン副首相兼商務大臣がが経済の基本原則を無視し、己のイメージ作りの為に誤った政策を推進してきたと指摘した上で、一つの例として、タクシン政権時代に貧困救済策の一貫として取り組まれた青旗印をトレードマークとした格安物品提供プロジェクトの一つとして、格安で米を放出し、世界の米価市況に影響を与え、結果としてタイ国内の農家の生計に影響を与えたと指摘した事を受けたもので、米の格安放出の中止を命じた立場で答弁にたったサマック首相は、ミンクワン大臣が、商務省の官僚の言葉のみに耳を傾け、大々的な広報と共に青旗印の米を格安で放出した事が世界的な米価不安定を招く元凶になったと非難した。

 サマック首相によれば、真に貧困層を救う目的で米を放出するのであれば、大々的な広報を行わず、ひっそりと必要な量だけ放出すれば済む話なのだという。
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