2008年06月20日

反連合派、連合のデモ行進を阻止する為の座り込み集会を開始

 19日夕方過ぎ、旧反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トーヂラーガーン氏やチンナワット・ハーブンパート氏等に率いられた1,000人前後の反連合派が、20日午後に出発が予定されている民主主義市民連合の首相官邸に向けたデモ行進を阻止する為の座り込み集会を開催する為に、ヂョーポーローの交差点に向け移動を開始した。

 同日23:00過ぎまでに確認できた報道によると、反連合派の隊列はチャルゥム・タイ交差点付近で警察側の阻止行動にあい移動を中断し、その後、連合の集会会場の裏手にある運輸省前に拠点を置き、連合幹部5人の辞任や首相官邸前に向けたデモ行進を中止するよう訴える集会活動を開始した模様。

 また、反連合派関係者と連合の自警組織関係者との散発的に睨み合いの事態が発生しているとの報道もある。

* 一方、連合の集会に花を添えてきた俳優兼司会でタイ・ラック・タイ党の創立メンバーの1人だった事でも知られるトゥアことサランユ・ウォングラヂャーン、1990年代初頭に活躍した元女性シンガーのスカンヤー・ミゲール、人気若手女優のジョーイことシリラック・ポーンチョークが首相官邸に向けたデモ行進への参加を表明しているようです。
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国王、内閣各人が正しく職務を遂行する事が国家的危機からの脱出に繋がる

 19日夕方、新任のチャワラット社会開発・人間の安全保障大臣及びウィチャーン公共保健副大臣の認証式に臨まれた国王は、内閣各人が正しく職務を遂行する事が国家的危機からの脱出に繋がるとの考えを示された。

 サマック首相出席のもとで行われた認証式の際に行われた訓辞の中で国王は、才能がある内閣各人が正しく職務を遂行し、満足できる成果を上げることが国家の危機を救う事に繋がると指摘された上で、国家の最高位の職に就く内閣各人が、(国王に対して行った)宣誓を守り、国家の為に粛々と職務を遂行し、満足できる結果を上げる事により国家は障害を乗り越える事が出来ると指摘された。

 その上で、国王は、現在の政府が発足以来職務遂行上の困難に晒されているとの考えを示された上で、政府が与えられた国家の為の職務を正しく遂行し、自らが満足できる成果を上げる事が、一般国民の満足に繋がり、結果として政府の"正しい"職務遂行を楽にする事に繋がると指摘された。
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連合、複数グループに別れて首相官邸への接近を図る

 20日午後に首相官邸に向けたデモ行進を計画している民主主義市民連合は19日午後、同日13:00に首相官邸前に集合を合い言葉に、マカワーン・ランサン橋手前で座り込み集会活動を展開している"本隊"とは別に、複数の別働隊を少なくとも6つの幹線を利用して分散して移動させ官邸前への接近を図る方針を明らかにすると共に、デモ行進参加者に対して、当局側からの阻止行動に遭遇した場合は、その場に留まり連合の自警組織関係者の到着を待つよう呼びかけた。

 一方、首相官邸の警備関連部局は、同官邸内に勤務する全職員に対して、20日に休暇を取るよう呼びかけると共に、周辺の学校に対して、当日の授業を休講ににするよう要請した。
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国家警察、官邸周辺5路線の通行を回避するよう要請

 国家警察本部は19日、20日午後に予定されている民主義市民連合の首相官邸に向けたデモ行進の官邸周辺への接近を徹底的に阻止する方針を確認した上で、デモ隊対策が講じられる官邸周辺の5つの幹線の19日夕方以降の通行を避けるようドライバーに呼びかけた。

 対象となる幹線は、ピッサヌローク通り、ラーチャシマー通り、ラーマ5世通り、シーアユッタヤー通り及びラーチャダムヌゥン通りの5路線で、警察側によると、民主主義市民連合側が19日夕方頃から首相官邸に向けた移動を開始するとの情報があるという。
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南部の連合傘下団体、当局側の出方次第では南部の幹線を封鎖し抗議

 南部14県の民主主義市民連合傘下団体を統括する連合ネットワークは19日、20日午後に計画されている民主主義市民連合による首相官邸に向けたデモ行進を阻止する為に当局側が強硬手段を講じた場合は、南部14県内の主要な幹線を封鎖し抗議活動を展開する方針を明らかにした。

 同ネットワーク幹部のオーソット・スワンナサウェート氏は、19日未明に警察機動隊による強制排除行動が、動きを察知した連合幹部のヂャムローン・シームゥアン少将を中心にした市民の人垣により阻止されていた事を明らかにした上で、連合のデモ行進を阻止する為に同日中に再度警察側が強制排除行動に乗り出す恐れがあると指摘した。

 その上で、仮に当局側が強硬手段を講じた場合は、南部14県内の複数の幹線を封鎖し抗議活動を展開すると共に、南部の主要な政府関連施設前で同時多発的な抗議活動を展開する方針を明らかにした。
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首相、忍耐を旨に平穏な手段で連合のデモに対応

 国内治安維持部隊作戦統括本部本部長を兼任するサマック首相兼防衛大臣は19日、20日午後に首相官邸に向けデモ行進を開始する方針を明らかにしている民主主義市民連合に対して、力に頼らず忍耐を旨として対応する方針を確認すると共に、対策は全て警察側に委ね国内治安維持部隊を始めとする軍部を対策の為に動員する考えが無い事を明らかにした。

 しかし、連合側がサマック政権打倒を標榜している事に関しては、中傷発言を繰り返し国内情勢を煽動している路傍からやって来た輩によって「選挙で選ばれた」者が追いだされるわけがないと語り強気の姿勢を見せた。

 一方、民主主義市民連合幹部のヂャムローン・シームゥアン少将は19日、政府側が緊急事態令を発令し幹部5人の逮捕に乗り出すための強硬手段に乗り出すことを想定し、既に5人の幹部代行を指名済みであることを明らかにした上で、政府ないしは旧反独裁民主主義同盟関係者側が不穏な動きを仕掛けない限り、デモ行進の際に過激な事態は起こりえないと語った。
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選挙委、パラン党所属議員2名にイエローカードの発行を決定

 選挙委員会は19日午前、買収疑惑が指摘されていた、サムットプラーガーン県第二選挙区で当選を決めた、ナティー・スティンプゥアック氏及びヂラパン・リムサグンシリラット氏の両パラン・プラチャーチョン党所属下院議員に対して、再選挙での再出馬が認められるイエローカードの発行が適切であると判断し、最高裁判所に対して最終判断を要請する方針を決定した。
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反連合派、連合を迎え撃つために人員を動員

 反民主主義市民連合派の民主主義擁護との為の一大国民グループ幹部で、サムットプラーガーン県選出パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のプラチャー・プラソップディー氏は19日、20日午後から首相官邸に向けデモ行進を計画している民主主義市民連合に対抗する為に人員を動員する計画がある事を明らかにした。

 しかし、実際に迎撃用の人員を動員する可能性に関しては、当日の降雨状況や機会に乗じた第三者の動き等の情勢を見極めた上で判断すると語るに留めた。

 プラチャー氏は、タクシン支持派とは無関係であると主張していた、反クーデター派の独裁制に反対する土曜日の人々の幹部だった他、2006年9月19日のクーデター発生直前に、タイ・ラック・タイ党所属下院議員の立場で、同月22日に大規模集会を開催する方針を発表した民主主義市民連合を国家反逆罪で弾圧するべきであると主張していた人物としても知られる。
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政府報道官、首相官邸前への集会場所の移動は国家反逆行為に等しいと警告

 ウィチヤンチョート政府報道官は18日、首相官邸前を陣取り座り込み集会活動を展開する行為は、国家の体制を脅かす国家反逆行為に等しい行為であると指摘した。

 この発言は、民主主義市民連合側が20日午後から首相官邸前に向けデモ行進を開始し、同所を包囲し集会活動を展開する方針を明らかにした事を受けたもので、同政府報道官は、厳重な警戒態勢が敷かれている首相官邸前に向けたデモ行進は不可能であると指摘した上で、政府だけでなく民主主義の砦たる首相官邸前で政府打倒を標榜した集会活動を展開する事は国家そのものに反逆する行為に等しい行動であると指摘した。

 一方、民主主義市民連合幹部のヂャムローン・シームゥアン少将は19日未明、連合による首相官邸に向けたデモ行進を阻止する為に、当局側が同日夜半に強制排除行動に乗り出す恐れがあると警告した。

 同少将によると、当局側は18日夜半に行われる予定だった強制排除行動が、直前になって中止になっていたという情報があるという。

 一部報道は、18日夜半、集会会場周辺に展開している警察側が、突然愛国歌を大音量で流し始めるのと同時に、ライトを消灯し集会会場周辺に張り巡らされている鉄柵近くへ戦力の一部を移動させていた事を明らかにした上で、何らかの強制行動に向けた戦力配置が当局側によって行われている可能性があると指摘している。

* 因みに18日夜半の集会では、サーオ・ノーイ・カーフェー等のドラマの主演で知られる女優のジョーイ・シリラックがステージ上で歌っていました。ジョーイによると、これまでにもロー・プロファイルを心掛けながら一般参加者として度々集会に参加していたとのこと。
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連合、世界遺産登録阻止の為の署名活動を開始

 民主主義市民連合幹部のソムギアット・ポンバイブーン氏(民主党所属下院議員)は18日夜半、タイの主権を脅かされるカンボジアによるワット・カーオプラウィハーンの世界遺産登録申請を阻止する為に19日から署名活動を開始する方針を明らかにした。

 同氏によると、カンボジア政府側は、同所の世界遺産登録に向けて少なくとも21ヶ国に対して協力要請の為のロビー活動を行っているという。

 これは、先にタイ政府側がワット・カーオプラウィハーン周辺の国境線紛争地域の"線引き"を行い、カンボジア政府側に対して同所の世界遺産登録申請に道を開いた事を受けたもので、ノパドン外務大臣側は、タクシン元首相とカンボジアのフン・セン首相が親しい関係にあることと今回の動きは無関係である事を強調した上で、この線引きによってもタイの主権が及ぶ領土が1ミリたりとも失われる事は無いと説明しているが、この線引きにより将来の国境線交渉に暗い影を落とすことになるだけでなく、タイの国家主権そのものに影響を与える事項に関しては議会の承認を経る必要があるとする憲法の規定にも違反していると指摘する声も上がっている。
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