29日夜半、プゥア・ペーンディン党の複数の派閥幹部が共同記者会見を開き、同党のスウィット党首による連立政権離脱宣言が党幹部会の承認を経ていない、同党首個人の判断によるものである事を明らかにした上で、連立政権への参画継続を支持する方針を確認した。
共同記者会見に出席した幹部は、旧タイ・ラック・タイ党幹部のピニット・ヂャルソムバット氏やスチャート・タンヂャルゥン氏、プリーチャー・ラオポンチャナ氏系の派閥に属していると見られる。
幹部等によると、30日にスウィット党首に対して連立政権離脱宣言を撤回するよう直談判する方針だという。
しかし、南部系の派閥に属し、下院議会成立当初はパラン・プラチャーチョン党主導の連立政権への参画に難色を示していたとも伝えられていたウェーマハディー・ウェーダーオ氏は、連立離脱派と離脱反対派が二つに分かれて記者会見を開くやり方には賛同できないとした上で、党所属の下院議員が一同に関して連立に参画した6ヶ月間の成果を分析した上で、国家にもたらされるメリットをキーに連立参画継続か野党合流かを判断するべきであるとの考えを示している。
但し、同氏によると、連立参画6ヶ月間の連立政権による南部政策には満足しておらず、仮に党としての決定が自分の意思に反するものであった場合は、自らは党の決定とは逆らった道を歩む事も有り得るという。
医師でもあるウェーマハディ氏は、ジェマー・イスラミアがタイ南部で行ったとされる謀議に関与した容疑で逮捕され、その後当局による同氏等に対する拷問まがいの取り調べの実態を暴露し救済活動を展開していた、当時イスラム弁護士協会長だったソムチャーイ・ニーラパイヂット氏が失踪するという事件が発生し、また、この失踪事件が南部情勢を激化させる要因の一つになったと指摘されていた。
一方、パラン・プラチャーチョン党のブンジョン副報道官は、スウィット党首が次期内閣改造で閣外に追いやられる事を事前に察知し個人的な判断で連立離脱を決心したとの考えを示した。
posted by Jean T. at 02:06|
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