2008年07月22日

タイ・カンボジア協議、大きな進展無く終了

 21日午前からサケーオ県内で開かれたカオプラウィハーン遺跡周辺の国境紛争地を巡るタイとカンボジアの両国間の緊張緩和を目指して行われた両国一般協議は、法律が足かせとなり、大きな進展が見られることなく終了した。

 協議にはタイ側からはブンサーン国軍最高司令官等が、カンボジア側からはテー・バン副首相兼防衛大臣等が参加した。

 協議では、法律が足かせとなり、現在国境紛争地周辺に展開している両国の軍の撤退の合意に至る事無く、僅かに両国とも国境紛争の解決の為に武力行使をしない事を確認するだけに留まった。

 尚、足かせとなった法律がタイ及びカンボジアの何れ、または一方の法律を指していのか、ないしは国際法の事を指しているのかについては明らかにされなかった。
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民間航空局、オリエント、One-Two-Goに対して30日間の運行停止を命じる

 運輸省民間航空局は21日、オリエント・タイ航空及び系列の格安航空会社One-Two-Go社の2社に対して、安全基準を満たしていないとして22日から向こう30日間に渡る国内路線全ての運行停止を命じた。

 国内線のみに運行停止が適用されるのは、タイ国内の地理的条件を熟知しておらず、また、空港管制官との間のコミュニケーションにも問題がある外国人パイロットがOne-Two-Go社の国内線の操縦に関わっていることにより、昨年9月にプーケット国際空港で発生した様なオーバーランによる大事故が再発する恐れがある事を受けたもので、国際線に関しては今回の措置は適用されない。

 尚、One-Two-Go社は先に、格安航空会社間の価格競争や原油高、政治的な情勢不安定等を理由にあげ、今月22日から9月15日まで全ての路線の運行を休止する方針を発表していた。
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分離主義組織、潜在力誇示を狙った大規模な破壊活動を計画

 21日朝、南部国境三県域内に展開している当局は、分離主義組織側が実体不明の分離主義組織関係者による武装闘争休止の呼びかけに対して拒否の姿勢を示すと共に組織の潜在力を誇示する目的で21日から25日にかけて大規模な破壊活動を計画している恐れがあるとして、都市部の密集地を始めとする主要ヶ所の警戒強化にのりだした。

 更に、情報当局筋によると、8月の、特に分離主義組織の精神的指導者のスンロン師が失踪した8月13日、及び分離主義組織の統轄組織とされ、傘下に新PULOやBRN、BIPP、GMIP等の組織が参画しているブーサートゥーの創立記念日とされる8月31日前後を中心に大規模な破壊活動が計画されている恐れもあるという。

 一方、国境警備警察当局は21日、ソンクラー県のナータウィー郡、テーパー郡、サバーヨーイ郡及びヂャナ郡の4郡内で、イスラム系の若者グループが忽然と姿を消すと共に見慣れない者の姿が頻繁に目撃されている事を明らかにした上で、武装闘争休止宣言を受けた破壊活動実行に向けた何らかの前触れである恐れがあるとして、関係当局と共同で主要ヶ所の警戒を強化した事を明らかにした。

 イスラム系の若者グループが忽然と姿を消す現象は、同県と隣接する南部国境三県内でも確認されているという。
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政府制作の連合対抗番組の代わりに民間制作の親政府派動員番組の放映を開始

 ナタウット政府副報道官は21日、サマック首相が同日22:00から1時間枠で放映される予定になっていた民主主義市民連合に対抗する為の番組の放映中止を指示した事を明らかにした上で、計画されていた時間帯に民間会社が制作する親タクシン派系のテレビ局PTVの創設メンバーで反独裁民主主義同盟元幹部のウィーラ・ムシックポン氏が司会を務める番組を放映する事を明らかにした。

 同副報道官によると、"政府報道官チーム"による番組の放映中止は、放映が計画されていた平日22:00から23:00までの放映時間帯枠が既に民間会社に貸し出されていた事を受けた措置で、代わりに、同放映時間帯枠を使用している民間会社側が番組内容を改変し、ウィーラ氏が司会を務める"チャーオ・サナームルワン"なる番組に衣替えし放映を開始するという。

 また、初日の放映分となる21日の放送には同副報道官自らも"ゲスト"として出演する予定になっているという。尚、同副報道官はPTVの創設メンバーの1人。

 番組名に親政府・親タクシン派が集会を行っているサナームルワンが冠されている事、更にPTVで連合や野党を攻撃しているウィーラ氏を司会に持ってきた事から、制作主体を政府から民間に変えると共に、反政府派の攻撃及び親政府派の煽動・動員の強化を意識した措置との見方もある。
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14歳少女、警察少尉の息子に性的暴行を受けたとマスコミに訴える

 20日、サコンナコン県ヂャルゥンシン郡内在住の14歳の少女が村長や母親を伴い県記者協会の事務所を訪れ、同県スワーンデーンティン郡内在住の警察少尉クラスの地元警察幹部を父親に持つ16歳の少年に酒を飲まされた上で性的な暴行を受けたと訴えた。

 警察に訴えてももみ消されるだけだと思い、敢えてマスコミに訴えたという少女によると、6月19日に学校で行われた行事に参加した後に女友達3人と一緒にショッピングセンターに遊びに出かけ、その帰り道に給油の為に立ち寄ったガソリンスタンド内で、女友達の内の1人と顔見知りだった少年のグループに会い、意気投合して一緒に少年の学校近くにあるアパートの部屋に遊びに行ったという。

 その後、アパートの部屋で楽しく談笑していた際に、酒を持って現れた少年の友人が合流し酒の回し飲みが始まり、皆につられて自分も酒に口を付け、2杯目あたりから意識朦朧としてしまいその後の事は一切記憶していないが、正気に戻り友人と一緒に帰る際に性器の部分を中心にした痛みや違和感を感じていたという。

 しかし、7月始め頃になって、自分が性的な暴行を受けているクリップ・ビデオの存在を知ることになり、一緒に行った友人に問いつめた結果、酒に酔っていた際に少年により友人等の前で性的な暴行を受けていた事を知り、当初は両親に黙っていたが、その後別のルートでクリップ・ビデオの存在を知った母親に問いつめられた為、全ての事情を話し、親戚や村長等と相談した上でメディアに告発する決心がついたという。

 記者協会関係者立会のもとで少女からの被害届を受けた警察側は21日、既に被害届及び少女に対する事情聴取結果を受け立件に必要な作業に着手している事を明らかにした上で、ハッキリとビデオに映っている少年に対する身柄確保等の措置が遅れている事に関しては、同じビデオに映っている少年1人、少女1人に対する裏付け捜査や未成年者容疑者に義務づけられている検察や心理学者、弁護士の立会人の手配等が必要であるため遅れていると釈明している。
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ヤッラーで現場検証中の警察官を狙った爆破、副署長を含む7人が負傷

 17日に放映された実体不明の分離主義組織幹部による武装闘争休止宣言以降も南部国境三県域内に於ける不穏な動きは収まる気配を見せず、21日昼前にはヤッラー県ラーマン郡内で、何者かによって荒らされた仏教系住民所有の果樹園内の現場検証作業中だった警察官を狙った爆破が発生し、郡警察署副署長を含む6人の警察官と果樹園を所有する男性が負傷を負った。

 尚、報道により現場検証に向かっていた警察車両の現場到着に会わせ爆発が発生したとするものもある。

 同郡内では、19日朝、バイクで路上を走行中だった47歳の仏教系住民男性が何者かに銃解され死亡するという事件が発生していた。

 また、同県ガーバン郡内では18日3:00前、ゴム農園内で作業中だった27歳の仏教系住民男性が何者かに銃撃され負傷を負った。

 更に、同県グロンピナン郡内では、"武装闘争休止宣言"が放映された約3時間後の17日14:30前、人数不明の一味が路上の警戒作業中だった軍関係車両に向け銃を乱射し、軍関係者1人が負傷を負った。

 パッターニー県ヤッラン郡内では、21日昼過ぎ、5-6人と見られる一味が、郡警察署裏手にある警察官住宅に向け銃を乱射すると共にバイク爆弾を爆破させた上で、路上に鋲を撒きながら逃走するという事件が発生したが、幸い人的な被害は無かった。

 更に、同日午後同郡内で、警察官住宅に向け銃を乱射した一味の行方を追っていた当局と人数不明の一味との間で約30分間に渡る銃撃戦が発生したが、幸い当局側に人的な被害は無かった。

 また、同県ガポー郡内では21日朝、小型トラックを運転中だった41歳の村長が何者かに銃撃され重傷を負った。

 更に19日夜半から20日0:00過ぎにかけて、同県パナーレ郡内で、バイクに乗った2人組の男が、バイクで路上を走行中だった25歳のイスラム系住民男性を射殺したのを皮切りに、警備の任務に就いていた48歳の村自警組織に所属するイスラム系住民男性を射殺し、更に学校内に設置された軍の臨時駐留地に向け爆発物を投げ込み軍関係者1人に負傷を負わせるという事件が発生した。

 尚、報道によりバイク2台に分乗した4人組が住民男性と自警組織に所属する男性を射殺し、更に4-5人と見られるグループが、臨時駐留地に向け爆発物を投げ込んだとするものもある。
posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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