ソムチャーイ首相は、このキャンペーンがタクシン政権時代に取り組まれた麻薬撲滅戦争政策に倣ったものであることを認めた上で、先の麻薬撲滅戦争で発生した"麻薬密売組織同士による大量殺戮"を最大限に抑止する事を念頭に麻薬の集中取締を進める方針であることを明らかにした。
2003年から2004年にかけて行われた麻薬撲滅戦争により少なくとも2,500人以上が死亡したとされているが、ソムチャーイ首相によると、先の麻薬撲滅戦争で死亡した者は麻薬密売組織関係者により殺害された違法行為に手を染めていた者達で、当局側による超法規的な殺害行為は一切無かったのだという。
尚、タクシン元首相は政権時代に、麻薬撲滅戦争で死亡した者は「悪者によって殺害された悪者」でしかないと語り超法規的な殺害の可能性を強く否定していた。