2009年04月30日

保健相、メキシコから帰国した5人に対して14日間の観察措置

 ウィタヤー公共保健大臣は30日、新型インフルエンザの感染拡大が確認されているメキシコから29日夜に帰国したタイ人5人に対して14日間の観察措置を講じた事を明らかにした。

 先に、メキシコから帰国したタイ人に対して専門の宿泊施設を設けて検疫を行う方針であることを明らかにしていたウィタヤー大臣によると、5人からは何れも新型インフルエンザの感染が確認されていないものの、安全確認の為に14日日間に渡り観察措置を講じる必要があるという。

 ネーションの英字速報によると帰国した5人は何れも労働者で、29日夜にシンガポール経由でタイに帰国したという。
posted by Jean T. at 18:46| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

保健相、全入国旅客に対して質問票の提出を要請

 ウィタヤー公共保健大臣は30日朝、ネーションチャンネルの電話取材に対して、世界保健機関が新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ5に引き上げた事を受け、国外からタイ国内の空港に到着する全ての旅客に対して新型インフルエンザ感染拡大地域からの渡航履歴の有無や体調、タイ国内の滞在先等を記入する質問票の提出を義務づけると共に、全到着旅客に対して体温測定装置によるスキャンを行う方針である事を明らかにした。

 ネーションの英字速報によると、これまでは感染地域からの到着便の旅客に対してのみ体温スキャンを行い、高熱が確認された旅客に対してのみ質問票の提出を義務づけていたという。

 また、ウィタヤー公共保健大臣は、メキシコに滞在中の学生を含む105人のタイ人に関してはこれまでの調査で全員が新型インフルエンザに感染していない事が確認されている事を明らかにした上で、仮にメキシコ在住のタイ人が帰国する場合は、専門の宿泊施設を設けて検疫を行う方針であることを明らかにした。

参考
タイ公共保健省関連
http://beid.ddc.moph.go.th/th/index.php?option=com_content&task=view&id=419303&Itemid=199
日本厚生労働省関連
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/
WHO関連
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/index.html
posted by Jean T. at 13:40| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タクシン元首相、逃亡後2回にわたりカンボジアに渡航?

 30日、バンコクポストが空軍筋の情報としてタクシン元首相のプライベート・ジェット機が、同元首相が国有地不正収容疑惑裁判の判決前に国外に逃亡して以来2回に渡りカンボジア領内に向かっていた事を確認していたと報じた。

 それぞれの着陸先はプノンペンと国境線に近いコ・コンだったという。

 タクシン元首相に関しては、先週来カンボジアからパスポートの発給を受けているとの噂が広がっていた他、反独裁民主主義同盟が集会活動を展開していた際に、同元首相がプノンペンのフン・セン首相宅近くで目撃されていたとか、コ・コンからビデオ演説を行っていたといった噂が広がっていた。

 各メディアの報道によると、カンボジアのテー・バン外務大臣は29日、カンボジアを訪問中だったプラウィット防衛大臣と面会した際に、タクシン元首相がカンボジア国内に滞在しているといった噂やパスポートの発給を受けたとの噂は両国関係に影響を与える事を狙ったデマでしか無いと指摘し噂を否定すると共に、政府として同元首相のカンボジア入国を歓迎する方針が無い事を確認していたという。
posted by Jean T. at 10:39| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連合幹部暗殺未遂容疑で軍人2人、民間人1人を逮捕 - 首都圏警察本部長はデマとの認識

 プーヂャッカーン紙の速報が29日夜、国家警察本部管下の捜査班が民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏暗殺未遂事件に絡んで軍人2人、民間人1人の身柄を拘束しバンコク内で取り調べを行っていると報じた。

 しかしINN電は、首都圏警察本部のウォラポン本部長が、逮捕が事実なのか、それとも単なるデマなのか現時点でははっきりと答える事はできないが、少なくとも首都圏警察本部管下の捜査班からは容疑者を逮捕したとの言質を得られていないことから、おそらくデマであろうと語っていると報じている。

 但し、ウォラポン本部長によると、取材時点では国家警察本部管下の捜査班による逮捕の有無に関しては確認できていないという。

 先立つ25日に国家警察本部管下の捜査班を率いているアサウィン本部長補佐が、向こう7日以内に事件に関する良いニュースを届ける事ができるだろうと語っていた。
posted by Jean T. at 00:39| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同盟、連合の顧問弁護士が赤服と住民との衝突を扇動

 反独裁民主主義同盟は29日、民主主義市民連合の顧問弁護士が13日にバンコクのペッブリー通りソーイ5及びソーイ7周辺で発生した同盟のデモ隊と住民との衝突扇動していたと指摘した。

 同盟は、衝突発生当時に連合の顧問弁護士として、またタイ電力発電公社民営化無効訴訟やiTVの不当解雇訴訟等のタクシン政権や元首相系企業を相手取った訴訟でことごとく勝訴を収めてきた事でも知られるニティトン・ラムルゥア氏が赤服軍団に暴行を振るった若者グループ(発言のまま)を統率していたことや、連合の自警組織のリーダーが現場にいた事を裏付けるビデオを公開した上で、問題の衝突は連合側による情勢扇動により発生したと指摘した。

おまけ
連合のデモで目撃されていた男性がペッブリーの衝突発生時に大急ぎで赤服に着替えていたとされる画像
http://www.prachataiwebboard.com/webboard/wbtopic2.php?id=795621
posted by Jean T. at 00:10| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

赤服、5月17日の大規模集会開催を確認 - ウドンの集会は中止

 反独裁民主主義同盟幹部で1992年の民主化運動を主導した主要な1人としても知られるウェーン・トーヂラーガーン氏は29日、予定通り1992年5月17日から19日にかけて発生した血の5月から17周年目となる5月17日に大規模集会を開催する方針である事を確認した。

 また、同盟第二幹部団のソムヨット・プルゥクサーガセームスック氏は、5月2日にウドンターニー県で開催が予定されていた集会を中止した事を明らかにした。

 ソムヨット氏によると、この措置はウドンターニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナー氏から集会を妨害する動きがあるとの情報が寄せられた事を受けた措置で、5月9日にロッブリー県内で開催が予定されている集会に関しては予定通り開催する予定だという。

 一方、ネーション系のタイ語速報は29日夜にウドンターニー県内で赤服軍団約350人が集まった集会が開かれたと報じた。

 この集会は、旧マッチマーティパタイ党公認候補だったナタヨット・パーヂュワン氏が率いるウドンターニー県内の赤服軍団を中心にチャイヤプーム県やコーンケーン県、ノーンカーイ県の赤服軍団が合流して開催されたもので、また主催団体はプゥア・タイ党選出下院議員のスラティン・ピマーンメーティノット警察中佐からの支援を受けているというが、ウドンターニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ氏との関係に関しては不明。

 また、集会の際に東南アジア諸国連合関連会議の開催を中止に追い込んだデモ隊を率いていたアリスマン・ポンムゥアンローン氏の電話演説も行われたという。
posted by Jean T. at 00:05| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新型インフル、ASEAN保健相会議を招集

 ウィタヤー公共保健大臣は29日、メキシコで発生したとされる新型インフルエンザの域内感染拡大防止に向けた対策を協議する為に東南アジア諸国連合保健相会議を招集する考えであることを明らかにした上で東南アジア諸国連合のスリン事務局長に対して関係各国と開催に向けた調整を行うよう要請した事を明らかにした。

 この方針は、東南アジア諸国連合のスリン事務局長の提案を受けたもので、既にアピシット首相からの非公式の打診に対してカンボジアのフンセン首相等が賛意を示しているという。
posted by Jean T. at 00:01| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月29日

旧共産党系組織、特定色の政治活動への合流を否定

 ネーション系のタイ語速報によると、東北地方15県内に3,800人以上の組織員を擁する、投降した旧共産党関係者で構成される国家開発団関係者は29日、国家に損害をもたらしたデモ活動や抗議活動に合流していたとの指摘を否定した。

 この発言に先立ち、予てから反独裁民主主義同盟の活動戦略と共産主義運動との類似性を指摘する声が上がっていた中で国家情報連絡センター(NICC)が、、共産主義勢力が違法な政治活動に関与している事を確認し、更にアピシット首相がタイ国内に共産主義運動が存在している事を認めた上で、法を無視し暴力を旨に政治的な主張を展開する者に対しては厳格に対処していく方針を確認した事を受けたもので、また、国家開発団はタイ・ラック・タイ党の地方部における強力な支持基盤の一つとされ、また組織員が共産党時代に培ったオルグの手法が初期の頃のタイ・ラック・タイ党の支持基盤拡大に多大な貢献をしていたとされていた。
posted by Jean T. at 18:59| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新型インフルエンザ感染疑いで隔離入院中の女性から感染は確認されず

 バンコクポストの速報によると、サナン副首相は29日午前、新型インフルエンザ感染疑いで隔離入院措置が講じられていた女性から、当該インフルエンザの感染が確認されなかった事を明らかにした。

 また、前後して配信されたポストトゥデーのSMS速報は、チュラーロンコン大学病院側も新型インフルエンザの感染が確認されなかった事を明らかにしたと報じた。

 同病院側によると、女性は新型ではない一般のインフルエンザに感染していたという。
posted by Jean T. at 13:07| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新型インフル、国家レベルの対策本部を設置 - チュラ病院は29日に疑い患者関連の公式発表

 政府は28日開かれた定例閣議の席上で、メキシコが発生国とされる新型インフルエンザの国内感染拡大防止の為に新型インフルエンザ感染拡大防止対策本部を設立する方針を決定した。

 同本部は、サナン副首相を委員長とし公共保健省、農業・協同組合省、外務省、観光・スポーツ省、科学技術省、内務相の高官が参加する国家レベルの対策部隊。

 またウィタヤー公共保健大臣は28日、世界保健機構が新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ4に引き上げた事を受け、メキシコ及びアメリカ国内の感染が確認されている州を初めとする複数の地区への不要不急な渡航を控えるよう呼びかけると共に、全ての航空会社に対してタイ着陸前に全ての搭乗客に対して健康状態に関する質問票を配布するよう要請した。

 一方、メキシコへの渡航歴がある42歳の女性研究者が新型インフルエンザ感染疑い患者として隔離入院措置が講じられているチュラ-ロンコン大学病院は29日朝、女性が新型インフルエンザに感染している事が確認された場合は強制入院措置を講じると共に国際基準に則った対策を講じ、感染が確認されなかった場合は病院内で当面観察措置を講じる方針である事を確認した上で、29日午前中に女性の症状等に関する公式の発表を行う見通しであることを明らかにした。

 隔離入院措置が講じられている女性研究者は、3日から11日にかけて公務でメキシコに滞在し、その後11日から19日にかけてアメリカに滞在後にタイに一時帰国していたが、22日から25日の日程で滞在していたシンガポール国内で23日になって高熱の症状を見せ、一端は収まったものの、タイ帰国後の26日になって再度高熱の症状を見せていたという。

 大学病院側によると、女性がインフルエンザに感染している可能性が高いものの、新型インフルエンザの感染に関しては確認できておらず、また28日時点では熱が下がり快方に向かっているという。

* 参考
保健省の関連サイト (英語ページは更新されていない模様)
http://beid.ddc.moph.go.th/th/index.php?option=com_content&task=view&id=419303&Itemid=199
posted by Jean T. at 12:36| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月28日

タクシン元首相、赤服による過激な行動を扇動したとの指摘を否定

 タクシン元首相は28日、ノパドン元外務大臣を通して各メディアにメールで送信された声明文の中で、自らが反独裁民主主義同盟のデモ隊による過激な行動を扇動したとする指摘を否定した。

 「民主主義の為の平和な戦い」と題された声明文の中でタクシン元首相は、自らがデモ隊が過激な手段を使用する事を支援し支持したとする政府側の指摘は不当な政治的な言いがかりであると指摘した。

 デモ隊が東南アジア諸国連合関連会議を中止に追い込んだ日に行われたビデオ演説の中で中止に追い込んだデモ隊を激賛すると共に「いまが革命の為のゴールデンタイム」であると語り全国の同士に決起を促していた事でも知られるタクシン元首相によれば、常に平穏を旨とした民主主義の為の活動の展開を訴えると共に過激化する事無く忍耐を旨として政府側からの挑戦に対処するよう訴えてきたのだという。

* 全然関係ないですが、プーヂャッカーンによるとマティチョン紙に赤服を激賛するコラムを書いていたオジサン(昔iTV・TITVで何でもかんでもタクシンは素晴らしいという方向に持って行くコメンテーターだった方と同じ人)は契約解除されてしまったみたいですね。ソンクラーン以降にコラムの掲載が無くなった女性名で赤服激賛のコラムを書いていた人の動向は不明。
posted by Jean T. at 19:10| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同盟DTV系3幹部、大規模集会を計画

 28日午後、反独裁民主主義同盟DTV系幹部のウィーラ・ムシッカポン氏、ナタウット・サイグゥア氏及びヂャトゥポン・プロームパン氏が共同記者会見を開き、ソンクラーン期間中に行われた一連の同盟のデモ活動及び当局側による強制排除行動の"清算"を行うために大規模集会を開催する方針である事を明らかにした。

 ウィーラ氏によると、大規模集会の開催時期及び開催場所に関しては向こう2-3日(報道により1-2日)以内に明らかにできる見通しで、また集会は平穏、非武装を旨に行う考えであるという。

 また、Dステーションの放送再開時期に関しては、ウィーラ氏は、自分たちはDステーションの経営者ではなく、あくまで番組の進行役でしかない事を強調した上で、現在局関係者が法に則った手続きを進めていることから、今週中には放送再開日等の詳細が明らかになるのではないかと語った。

* 個人的にはナタウット氏は政治家と言うよりは国会に見立てたお笑い番組サパー・ジョークで民主党副党首のトライロン・スワンキリー氏のそっくりさんとして政治家顔負けの演説を展開していたタレントさんというイメージが強かったりするのですが、確かタクシン元首相がこの迫真の演説を気に入って政界入りを進めたんですよね?
posted by Jean T. at 18:34| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヂャクラポップ氏、赤服軍団は武器を手に政府に立ち向かう事になる

 反独裁民主主義同盟幹部のヂャクラポップ・ペーンケー氏は逃亡先で行われたBBCとの電話インタビューの中で、近々赤服軍団は早期の総選挙を実現させる為に武装闘争を含むあらゆる手段を講じて不当に成立にした政府に立ち向かうことになるとの考えを示した。

 発言の中でヂャクラポップ氏は、政府側による非常事態宣言の発令により、赤服軍団は、従来の非武装・無血を旨とした時間を無駄に消費する抗議活動の展開から地下闘争の展開へと転換を迫られる事になったと指摘した上で、もはや非武装・無血が意味をなさない状況下では赤服軍団は武器を手にして不当な政府に立ち向かうしかないと指摘した。
posted by Jean T. at 16:40| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイ党、対立激化を意図したネーウィン氏の会見ビデオが北部で流布

 プゥア・タイ党のスラポン・トーウィヂャックチャイヤグン氏は27日、タクシン元首相の右腕だった事でも知られているネーウィン・チットチョープ氏が同元首相に対して国王への挑戦をやめるよう呼びかけた記者会見の模様を収めたビデオCDがチェンマイ県内のガムナン宛てに配布されている事を明らかにした上で、首相に対して、当該CDがネーウィン派が大臣、副大臣を務めている内務相の権限で各地のガムナンや村長等の地域リーダーに配布されたのか調査するよう要請すると共にネーウィン氏の実父であるチャイ下院議長に対して息子に社会を混乱させる行為に出ないよう働きかけるよう要請した。

 2007年末に行われた総選挙の際にタクシン元首相のお面をかぶって地盤であるチェンマイ県内で遊説活動を展開し物議を醸した事でも知られるスラポン氏によると、ネーウィン氏の記者会見ビデオCDの配布は、社会対立を煽り国内和解の実現をより難しくさせるだけでなく、政府が配布を計画している100万枚の強制排除行動の真相報告関連のCDと相まった親政府派と反政府派との間の新たな"CD"戦争を引き起こす火種になり得るのだという。
posted by Jean T. at 00:20| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

セー・デーン、強制排除による赤服の死亡者は無しと確信

 反独裁民主主義同盟シンパのカッティヤ・サワディポン少将は27日、独自調査により、軍側による強制排除により死亡した同盟のデモ隊関係者が一人もいなかった事を確信している事をあきらかにした。

 また、プゥア・タイ党側が、カニット第一地区国軍本部長宅付きの兵卒が死亡した背景に、同本部長宅内にアピシット首相等が滞在している事を件の兵卒がSMSで母親宛に知らせたことにあると指摘している事に関しては、これまでの軍人として経験から、軍の上官が罰を与えるために部下に銃で殴るような過激な命令を下すのを見たことが無いことから、指摘は事実ではない可能性が高いとの認識を示したが、兵卒の死因の背景に政治が絡んでいる可能性に関しては否定しなかった。
posted by Jean T. at 00:16| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナラー5郡内20箇所で連続して不穏な動き、28日はグルーセモスク事件から5周年

 27日5:00過ぎから6:30前にかけてナラーティワート県5郡内20箇所で学校や民家、携帯電話用電波の送信塔の放火、変電設備の爆破や同設備に向けた銃撃等が連続して発生した。幸い何れも人的な被害は確認されていない。尚。同日昼過ぎまでの段階では各報道が5郡内11箇所で連続して不穏な動きが発生したと報じていた。

 また、一部では実行グループにより路上に鋲がばらまかれた。

 グルーセモスク事件発生から5年目となる28日にあわせた大規模な破壊活動が計画されている恐れがあるとして、主要箇所の警戒を強化した矢先に発生した事件だった。

 同県スンガイ・ゴーロック郡内では25日1:00頃、バイクに乗って現れた2人組が民家前でイスラム教徒の男性2人に向け銃を発砲し、34歳の男性が死亡し、38歳の男性が重傷を負った。発砲音が聞かれる前に、男性等が民家の前で知り合いと思われる2人組と激しい口論を展開しているのが目撃されていた。

 更に同県ルゥーソ郡内では24日夕方、飲食店前に駐車してあったバイクから爆発が発生し、飲食店の客等15人が負傷を負った。内、飲食店前の路上で友人とバトミントン中に事件に巻き込まれた6歳の男児が重傷だという。

 爆発発生前に、飲食店前に爆発が発生したバイクを駐車し、反対側に待たせていた別のバイクに乗り現場から立ち去る男の姿が目撃されていた。

 パッターニー県ノーンヂック郡内では25日夜半、人数不明の一味が退役軍人(66)宅に向け銃を乱射し、郡長や助役等を現場におびき寄せた上で路上に仕掛けておいた爆発物を爆破させるという事件が発生したが、幸い人的な被害は無かった。

 同県県都内では25日17:00頃、バイクで路上を走行中だった54歳のイスラム教徒の男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷を負った。男性は村自警組織に所属していた。

 同県ヤッリン郡内では25日午前、バイクで路上を走行中だった52歳のイスラム教徒の男性が何者かに銃撃され死亡した。

 ヤッラー県グロンピナン郡内では27日夕方、サッカー観戦中にトイレに向かう途中だった39歳の郡自警組織に所属する住民男性が、何者かに銃撃され死亡した。

 また、同県県都内では27日夕方、バイクに乗った2人組がイスラム教徒の男性(48)宅に向け銃を発砲し、男性が重傷を負った。

 更に同県ヤッハー郡内では27日夜、人数不明の一味が民家に向け銃を乱射し、男性2人、女性1人が死亡し、2人が重傷を負うという事件が発生したが、同日22:00迄に確認できた初期段階の報道では被害者の詳細や事件の発生状況等に関しては報じられていない。

 また、ラーマン郡内では24日夜、人数不明の一味がヂャクア地区警察署に向け銃を乱射し、警察官8人が負傷を負った。内2人は重傷だという。
posted by Jean T. at 00:08| バンコク ☁| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月27日

タクシン元首相、モンテネグロのパスポートを使用して移動か?

 ネーション系の英字速報は27日、消息筋からの情報として現在国外逃亡中のタクシン元首相がモンテネグロのパスポートを使用してリベリアに入国したと報じた。

 モンテネグロのパスポートを使用して20日にアフリカのリベリアに入国し23日に同国を出国していたという。

 タクシン元首相に関しては、先にニカラグアから外交旅券の発給を受けていた事が確認されており、また、同元首相自身がファー・イースタン・エコノミック・レビュー誌とのインタビューの中でヨーロッパを含む複数の国のパスポートを所持しており、また複数のヨーロッパの国の居住ビザを取得している事を明らかにしていた。

 一方、タクシン元首相がカンボジアのパスポートを所持していると一部報道が報じている事に関して、ステープ副首相は、事実関係を確認していないとした上で、カンボジア訪問予定のプラウィット防衛大臣に対して事実関係の確認を依頼する考えも無い事を明らかにした。
posted by Jean T. at 15:18| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

豚インフル、空港に入国者スキャン装置を導入

 タイ空港(AOT)のセリーラット社長は27日朝、公共保健省病害対策局からの協力要請を受け豚インフルエンザの国内流入防止措置の一環として感染疑いがある入国者を割り出すためのスキャン装置を空港に設置する事を明らかにした。

 この発言に先立ちアピシット首相は26日朝放送された定例政見放送の中で、メキシコを中心に感染が拡大している豚インフルエンザの国内流入を防止する為の措置を緊急に講じる必要があるとの考えを示した上で、27日に関係者を招集し緊急対策会議を開く方針である事を明らかにしていた。
posted by Jean T. at 12:08| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過半数が政府は同盟の要求に従うべき、ABAC調査で

 私立アサンプション大学が行う世論調査ABACポールが17県内の1,346家庭を対象に25日に行った調査で、51.9%の回答者が政府は要求内容が法律に則っており、また情勢を激化させたり特定の個人やグループに利益を供与する事が無い限り反独裁民主主義同盟の要求項目に従うべきであると回答し、要求項目に従う必要は無いと回答した者が30.6%に留まっていた事が明らかになった。 

 また、68.9%の回答者が第三者を困窮させるような事が無い限りは同盟の活動を支持できると回答した。
posted by Jean T. at 00:34| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

首相、第一地区国軍本部長宅で死亡した兵卒は事故が原因

 アピシット首相は26日放送された定例政見放送の中で、非常事態宣言発令期間中に首相やステープ副首相が一時宿泊場所として使用していた第一地区国軍本部のカニット本部長宅内で使用人のルゥーイ県出身の兵卒が死亡した事と非常事態宣言や政治とは無関係であると語った。

 この発言はプゥア・タイ党側が男性の母親に近づき、政府による反独裁民主主義同盟のデモ隊強制排除の攻撃材料として男性を非事態宣言の犠牲者として取り上げる動きを見せている事を受けたもので、アピシット首相によると、自分やステープ副首相が第一地区国軍本部長宅に滞在していたのは12日と13日だけで、死亡した男性に関しては14日に事故を引き起こした後に激しい頭痛を訴えた後に死亡したという話しか聞いていないという。

 尚、法務省法医学研究所のポンティップ所長は、医師資格を持つ旧タイ・ラック・タイ幹部のトサポン・せーりーラック氏やプゥア・タイ党議員のスラウィット・コンソムブーン氏の立ち会いの下で司法解剖を行って欲しいとする男性の母親側と政治が絡む恐れがある状況下で司法解剖を行う事ができないとする研究所との間で話し合いが平行線を辿り最終的に法医学研究所による司法解剖を断念した事を明らかにしている。

 その後、スラウィット氏の交渉によりシリラート病院側がトサポン氏やスラウィット氏立ち会いによる解剖に応じたという。この解剖にはプゥア・タイ党の報道官等も立ち会う予定だという。

 一方、アピシット首相は、あらためて同盟のデモ隊に対する排除行動の際に死亡者が出ていない事を確認した上で、同盟の自警組織員とされる2人が殺害された上で手足を縛られチャオプラヤー川に遺棄された事件に関しては、軍側が強制排除に乗り出していた13日夜から14日朝にかけて生存していた事が確認できている事を明らかにした。
posted by Jean T. at 00:31| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする