2009年07月05日

ABACポール、利権が連立政権内対立の元凶 - プーム党が最低の信頼度を記録

 私立アサンプション大学が行う世論調査ABACポールが42県内在住の5,639人を対象に6月28日から今月4日にかけて行った連立政権内の対立に関する意識調査で、最も多い38.32%の回答者が対立の背景に利害の衝突があると回答し、以下、30.72%の回答者が利権集団間の抗争が対立の背景にある、次期総選挙を意識した大衆政策や支持基盤等の利害衝突が背景にあると回答していた事が明らかになった。

 更に、連立政権内に対立を引き起こす恐れがある要因に関しては、35.34%の回答者が各政党に割り当てられた省庁によるプロジェクトを巡る利権をあげ、以下、政党間に漂う不信感(30.32%)、各党独自の意見表明や論評(16.42%)、次期総選挙を意識した各党による支持基盤拡大や大衆政策(11.30%)と続く結果になり、また、連立政権内に対立を引き起こす恐れがあるプロジェクトに関しては、41.32%の回答者がNGVバスのリース計画をあげ、以下、米やトウモロコシを初めとする農産物の抵当化策(32.54%)、各省庁への予算割り当て(14.61%)、道路の舗装計画(5.55%)と続く結果になった。

 また、連立政権内の対立発生防止に繋がる要因に関しては、44.41%の回答者が各党独自の利権獲得を防止し透明を確保する為に各党が協力し相互に監視しあうことをあげる一方で、23.25%の回答者が政府の存続期間が不透明であるとの認識の上に立った次期総選挙を意識した支持基盤の拡大や大衆政策が各政党により展開されていることが対立の解消を困難にしていると回答し、9.42%の回答者がタクシン元首相による電話演説による政府の安定性への脅威及び各政党間の不信感が対立の解消を困難にしていると回答した。

 一方、連立政権内の対立を解消する方法に関しては、36.48%の回答者が各政党が透明性の確保と党内対立の発生を防止する為の党員の引き締めを図ることと回答し、以下、利権要求を控えること(34.81%)、支持基盤の拡大や大衆政策を意図した競争を控えること(14.75%)と続く結果になった。

 また、連立政党に対する信頼度に関しては、最も高い信頼を獲得したのが民主党で、信頼できると回答した者の多くが連立第一党である、歴史がある、理想を持っている、経験がある事を理由にあげ、次いで信頼できると回答した者の多くが党員数や要求事項が少なく党内に対立を抱えていない事を理由にあげたチャートタイ・パッタナー党と続き、最下位には多くの回答者が政権内、特に民主党との対立を頻発させ、最も要求が多い省庁を押さえ、政権内対立を先鋭化させるNGVバスリース計画を推し進めようとしている事を信頼できない理由にあげたプームヂャイ・タイ党がついた。
posted by Jean T. at 18:01| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新型インフル、一気に231人の感染を確認し累計で2,000人超 - 3人が重篤

 公共保健省は5日、同日8:00迄に231人の新型インフルエンザ患者を確認し、累計で2,076人の感染者を確認した事を明らかにした。

 33人が入院治療中で、内3人が重篤だという。

 一方、マーニット副公共保健大臣は、児童・学生が好んで行くネットカフェやゲームセンターが新型インフルエンザの感染拡大場所になる恐れがあるとして保護者に対して子供達の動向監視を強化するよう呼びかけると共にタイ人一般に関しては帰宅後の手洗いを励行したり、出勤後はコーヒーを入れる前にまず自分の机の上の清掃を行うなど日頃から清潔を心がけるよう呼びかけた。
posted by Jean T. at 15:42| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

二空港占拠に関与したガシット外相を含む20人以上の連合幹部等に出頭令状

 警察は4日、スワンナプーム国際空港及びドーンムァン空港の占拠に関与した容疑で20人上の民主主義市民連合の幹部等に出頭令状を発行した事を明らかにした。

 出頭令状が発行されたのは、ソンティ・リムトーングン氏、ヂャムローン・シームゥアン少将、ピポップ・トンチャイ氏、ソムサック・ゴーサイスック氏、ソムギアット・ポンパイブーン氏、スリヤサイ・ガタシラ氏を初めとする第二幹部団を含む民主主義市民連合の幹部や集会の進行役を務めたアンチャリー・パイリラック女史やサローチャー・ポンウドムサック女史等の他にガシット外務大臣や元国軍最高司令官付き最高顧問のパトムポン・ガセーンラスック大将も発行対象になっており、スワンナプーム国際空港の占拠に絡んで合計25人、ドーンムァン空港の占拠に絡んで合計27人に出頭令状が発行されている。
 
 出頭期限はドーンムァン空港関連に関しては16日9:30、スワンナプーム国際空港関連に関しては16日13:00に設定されている。

 一方、連合顧問弁護士のスワット・アパイパック氏は、対象者全員が令状の指定通り16日に出頭する見通しである事を確認した。
posted by Jean T. at 00:23| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タクシン元首相は別名でドバイに滞在? 入国記録が確認できず

 外務大臣補佐官のパニット・ウィギットセート氏は4日、タクシン元首相が別名を使用してドバイに滞在している可能性がある事を明らかにした。

 タクシン元首相は最近行われてきた一連の電話演説でドバイに滞在している事を明言しており、また2日にはウドンターニー県の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナー氏が同元首相と面会する為にドバイに向かった事が確認されていた。

 パニット氏は、タクシン元首相名の人物の滞在を確認する事ができなかったとの回答をアラブ首長国連邦当局から得ている事から、同元首相は別名を使用してドバイに滞在している可能性があるとの認識を示したが、タクシン元首相のドバイ滞在を証明する事ができる同元首相に当地で面会した人物に対して事情聴取を行うべきであるとの指摘に対しては、外務省の権限外であり、また渡航の権利を侵害するものであるとして事情聴取を行う考えが無い事を明らかにした。
posted by Jean T. at 00:20| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タクシン元首相、毎週月曜に"定例政見放送"

 ウドンターニー県内の赤服軍団を率いているクワンチャイ・プライパナー氏は4日、自らが主催するコミュニティーラジオ局の電波を使用してアピシット首相の定例政見放送に対抗するタクシン元首相の定例政見放送を毎週月曜9:00から10:00にかけて配信する予定になっている事を明らかにした。

 この発言は、ドバイ滞在中のタクシン元首相との面談を終え帰国した直後に明らかにされたもので、番組配信開始時期に関しては同元首相が抱えている仕事が終了した後になる見通しであると語り明確にはしなかった。

 また、クワンチャイ氏は、赤服軍団を動員してアピシット首相のブリラム行きを阻止する方針である事を確認した。
posted by Jean T. at 00:16| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナラーで走行中の列車に向けた銃乱射で3人が重傷

 4日18:00前、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で走行中の列車に向けた銃乱射が発生し、初期報道段階で3人(報道により5人)が重傷を負い病院に搬送された。

 現場はヤッラー県との県境近くで、線路脇の林の中に潜んでいた2人以上の実行グループが犯行に関与したと見られている。

 また、同県ランゲ郡内では4日朝、中心部にある運動場付近で爆発が発生したが、当時運動場内で運動中だった住民や当局関係者に人的な被害は無かった。

 一方、パッターニー県コークポー郡内では4日朝、市場内で買い物中だった35歳の副村長が、バイクに乗って現れた2人組に銃撃され死亡した。

 また、同県ヤッラン郡内では3日昼過ぎ、モスクでの礼拝を終えバイクで路上を走行中だった40歳のイスラム教徒の男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷を負った。

 男性は、雇用促進策により軍部隊付き臨時職員の職を得ていた。尚、報道により男性の年齢を30歳とし、村自警組織員として学校の警備を担当していたとするものもある。

 ヤッラー県ガーバン郡内では2日14:00前、バイクの2人乗りで路上を走行中だったイスラム教徒の住民男性2人組が、バイク2台に分乗した4人組に銃撃され、37歳の男性が死亡し35歳の男性が重傷を負った。
posted by Jean T. at 00:12| バンコク ☁| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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