2010年04月17日

元首相の従兄、アヌポン陸司の総指揮官任命を歓迎 - 同盟幹部との協議仲介の用意

 タクシン元首相の従兄で元国軍最高司令官のチャイヤシット・チンナワット大将は17日、16日にアヌポン陸軍司令官が非常事態宣言に基づく対策総指揮官に任命された事に歓迎の意を表明した上で、同司令官と反独裁民主主義同盟幹部との協議を仲介する用意がある事を明らかにした。

 チャイヤシット大将は、対策にあたるアヌポン司令官が自身の目で集会会場内で起きている事を見聞し、幹部との間で国家的危機脱出に向けた出口を模索する為の話し合いの機会を持つべきであると指摘した上で、望むのであれば自分がアヌポン司令官を連れて集会会場を訪れ協議の仲介をする用意があると語った。

 また、政府側が集会参加者にテロリストの紛れ込んでいると指摘している事に関しては、政府側が事実関係を明らかにするべきであるとしてコメントを避けたが、10日の衝突の背景に軍内部の対立があるとの指摘がある事に関しては、あり得るとの考えを示した。

posted by Jean T. at 15:09| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同盟、5月15日の出頭に向け警察と調整 - 17日の活動予定は無し

 反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイグゥア氏は17日、民主主義市民連合幹部の例に倣って5月15日に逮捕状が発行されている24人の幹部が警察に出頭する方針である事を明らかにした。

 発言の中でナタウット氏は、二空港占拠で逮捕状が発行された連合の幹部が出頭した例に倣って5月15日に逮捕状が発行されている24人の幹部全員が警察に出頭する予定である事を明らかにした上で、17日に法務担当者を警察に派遣し同盟側の意向を伝えると共に出頭に向けた調整を行う方針である事を明らかにした。

 また、ナタウット氏は、17日に特別な活動を展開する方針が無いことを確認した。

 更に、議会解散反対を訴える活動を展開しているグループに関しては、明らかに非常事態宣言に違反していると指摘し、政府側はグループの逮捕に乗り出すべきであると指摘した上で、仮に逮捕が実行されなかった場合は政府側による二重基準と見なす考えである事を明らかにした。

posted by Jean T. at 13:00| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

赤服タクシー、反対派に車両を破壊されたと訴える

 各報道によると、16日14:30過ぎ、タクシー運転手の男性が、ラーチャプラソン交差点の反独裁民主主義同盟の集会を取材中だったマスコミ関係者に対して、同盟の活動に反対している住民グループにより車両を叩かれフロントガラスを割られるなどの被害を受けたと訴えた。

 男性によると、同日午前に行われたSCパーク・ホテルでの逮捕行動が失敗に終わった後の時間帯に、シリパトゥム大学付近の路上を走行していた際に、住民グループによる検問に出くわし、そこでアンテナに赤い旗をつけフロントガラスのところに同盟のメンバー証を掲示していた自分の車を見た住民グループが、車のドアをあけメンバー証を奪い取ろうとした為、大急ぎで車を発進させたところ、住民グループが運転する車に進行を妨害された上で、グループから棍棒等で車のフロントガラスを割られたり、赤い旗をぶら下げていたアンテナを引き抜かれるなどしたという。

 同盟幹部のスポン・アッターウォン氏は、自腹で男性の車の修理費を出す意向を示しているという。

posted by Jean T. at 12:34| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラーチャプラソンで幹部狙撃騒動、実は演説中に卒倒

 ポストトゥデー紙によると、16日16:00頃、反独裁民主主義同盟幹部のウォラウット・ウィチャイディット氏が演説中に倒れ込んだ際に、当局側により狙撃されたと勘違いした集会参加者の一部が会場内を逃げ惑い、一時会場内が混乱する事態になった。

 ウォラウット氏が倒れ込んだ際に、自警組織員が「狙撃された!」と叫んだ事がきっかけで会場内が混乱する事態になったと見られ、その後卒倒だった事を知った集会参加者の間からは、ろくに調べもせずに狙撃されたと叫んだ自警組織員に対して怒りをぶつける声が上がっていたという。

posted by Jean T. at 11:56| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同盟、解散反対派への嫌がらせを厳禁

 反独裁民主主義同盟幹部のウィーラ・ムシッカポン氏は16日夜、バンコクの戦勝記念塔前に連日集結し活動を展開している議会解散反対、政府支持等を訴える様々な色グループに対する嫌がらせや、活動妨害等を行わないよう集会参加者に要請した。

 ウィーラ氏によると、解散反対派と赤服軍団との間で衝突が発生した事を口実に政府側が不当な強制排除に乗り出すおそれがあるという。

 これに先立ち、首都圏警察本部のアムヌワイ副本部長が、愛国団体やFacebook等の呼びかけにより戦勝記念塔前に集結している解散反対派の人数が徐々に膨れあがり、同盟が集会活動を展開しているエリア近くにまで占拠するエリアが拡大し、同盟のデモ隊との間で一触即発の事態を誘発するおそれがあると指摘していた。

 一方、議会解散反対を訴えるピンク色の服を着たグループを中心にした様々な色グループは、16日午前に平和維持本部が置かれている第11歩兵部隊近衛師団本部前に集結し、議会解散反対や政府支持、同盟に対する厳格な法の執行等を訴える活動を展開した。

 グループの中には、民主主義市民連合(黄服)の主要メンバーで元国軍本部長付顧問団長のパトムポン・ガセーンラスック大将や連合顧問弁護士のニティトン・ラムルゥア氏の姿も見られたという。

posted by Jean T. at 11:40| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

首相、テロリスト対策の為の全指揮権をアヌポン陸軍司令官に委任

 アピシット首相は16日21:15頃から放送された緊急特別放送の中で、引き続き国家騒乱を志しているテロリストに対する対策を重点課題として取り組む方針である事を明らかにした上で、テロリスト対策に必要な戦力の動員に統一性と統合性をもたらすと共に、より厳格な非常事態宣言の運用を期すために平和維持本部本部長をステープ副首相からアヌポン陸軍司令官に交代させた事を明らかにした。

 放送後に朗読された文書によると、新本部長に任命されたアヌポン陸軍司令官には、テロリスト対策の為に必要な全ての関係機関を指揮する権限が委任されるという。

 また、アピシット首相は、16日午前に行われたSCパークホテルでの反独裁民主主義同盟幹部の逮捕行動が失敗に終わった事が、今後の対策の失敗を意味しないとした上で、居住場所等の便宜を供与しテロリストを支援しているビジネス関係者を召喚し捜査範囲の拡大を期している事を明らかにした。

posted by Jean T. at 00:14| バンコク ☀| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする