2010年04月27日

同盟、赤服に道を切り開くために当局の警戒線にデモ隊を派遣 - 次のターゲットは反集会派

 反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイグゥア氏は27日10:30過ぎ、バンコクのラーチャプラソン交差点に向かう赤服軍団の移動を阻止している当局の検問所に向けデモ隊を派遣し、赤服軍団の為に道を切り開くと語り、事実上デモ隊による集会会場周辺を固めている当局の強制排除に乗り出す方針である事を明らかにした。

 ナタウット氏によると、警戒線を敷いている当局との衝突も想定内で、平和的な手段を旨に当局と対峙する用意ができているという。

 また、ナタウット氏は反集会派(様々な色グループ)の集結を容認している政府に対して不快感を示しすと共に反集会派に対抗する為にキャンペーン団を組織した事を明らかにした上で、28日には、反集会派が集結している地区付近にキャンペーン団を送り、国民に真相を伝える為にCDやビラの配布を行う事を明らかにし、反集会派をターゲットにしたつきまとい作戦を開始する事を明らかにした。

 一方、ナタウット氏は、、多くの県知事が同盟に同情的で、また4月に徴集兵の任期が終わり、多くが同盟側に付くことが予想されることから、政府は十分な戦力を確保できず強制排除に乗り出す機会を失う事になると指摘した。

 ナタウット氏によると、アピシット首相が各県知事に赤服軍団に対する厳格な措置を命じれば、どこの県の知事がニュートラルギアなのか分かるという。

 また、ナタウット氏は、テロや王室打倒という言葉を使用して同盟を攻撃している政府に対して法的措置を講じる為に証拠収集を行っている事を明らかにすると共に、27日早朝に行われたBTS線チットロム駅への突入及び運行妨害が、前夜から流れていた軍部隊がBTS線を使用して移動するとの噂を受けた一部のデモ隊が自衛の為に行ったものであったと釈明した。

posted by Jean T. at 13:39| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

BTS線、10:00から運行再開

 27日9:45迄に確認出来た各報道によると、同日早朝にBTS線チットロム駅に突入しタイヤを線路上におくなどしてBTS線を運休に追いやった反独裁民主主義同盟の自警組織を中心にしたデモ隊は、タイヤの撤去に応じた。

 これを受けBTS線は構内のチェックを行うと共に10:00から20:00の予定で全線の運行を再開する方針である事を明らかにした。

 これに先立ち、同盟の幹部はマティチョン紙の取材に対して、駅突入は幹部の決定事項では無く、また活動戦略でも無いとした上で、一部のデモ隊が独自裁量で行ったものであると語っていた。

posted by Jean T. at 11:49| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

守備から攻勢へ? 赤服がチットロムに突入 - 10時の行動計画方針発表に注目

 27日8:20迄に確認出来た各報道によると、同日5:00頃、反独裁民主主義同盟の自警組織員を中心にしたデモ隊がBTS線チットロム駅のシャッターが開くのと同時に駅構内に突入し、レール上にタイヤをおくなどし、通常運行予定だったBTS線を全線運休に追い込んだ。

 デモ隊は駅構内にある全ての監視カメラに目隠しをしており、遠隔操作で構内にいるデモ隊の動きを確認する事ができないという。

 一部報道によると、同盟側は、駅への突入は組織としての方針では無く、一部のデモ隊側の独自裁量で行われたと説明しているという。

 また、同盟は、路上にゴミ収集車をおくなどしてラーチャプラソン集会会場を中心にした6箇所の警戒を強化している。

 一部報道は、同盟側が政府に対して何らかの攻勢をかける前兆であると指摘した上で、同日10:00の同盟側の大規模行動計画発表に注目するべきであると報じている。

posted by Jean T. at 10:26| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ICTのサイトがDoS攻撃により一時閲覧不可に、新聞社サイトに警戒を呼びかける

 情報通信技術省は26日、サイトを開設している全ての新聞社に対して、良からぬ考えを持つ者による攻撃やハッキングに晒されるおそれがあるとして、警戒を強化するよう警告した。

 先に、反独裁民主主義同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローン氏が、コンピュータ関連を熟知している赤服軍団に対して政府関係サイトへのハッキングを呼びかけていたが、情報通信技術省によると、26日昼頃に数百、数千人が一斉に連続的にアクセスしサーバーに負荷をかけるという攻撃により約2時間にわたり省のサイトが閲覧不可になるという被害を受けていたという。

posted by Jean T. at 01:41| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

首相、職責を果たさない知事や県警察本部長に対する措置を示唆

 アピシット首相は26日、各地の赤服軍団が幹線上に検問所を設け当局者の移動を阻止いている事に絡んで、対策上問題がある県に関しては、執行側に対して何らかの措置を講じる事があり得ると語り、職責を果たさない県知事や県警察本部長に対して更迭等の措置を講じる可能性がある事を示唆した。

 しかし、赤服軍団による検問所対策の為に地方部に非常事態宣言を発令する可能性に関しては、軍や警察、行政といった特定の部門に負荷がかかる事になり、全ての部門が統一性を持って対策に取り組むとするポリシーに反するとして、現時点では発令の必要性は無いとの考えを示した。

 また、アピシット首相は、ピッサヌローク県内の国境警備警察隊が赤服軍団による封鎖を突破した事に関しては、己の職責を果たすとの決意を感じさせる行動であると評価した。

posted by Jean T. at 01:18| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同盟、27日10:00に大規模行動計画を発表

 反独裁民主主義同盟幹部のナタウット・サイグゥア氏は26日、ラーチャプラソン交差点の集会会場外をターゲットにした大規模行動計画の詳細を27日10:00に発表する予定である事を明らかにした。

 ナタウット氏は、連日の様に強制排除を仄めかして行動に移す機会を窺っている政府を打倒する為のゲームを27日から連日仕掛けていくとした上で、政府側に対して、仮にラーチャプラソン交差点の集会会場の強制排除に成功し、幹部全員を逮捕しても地方で続々と集会が開催されゲームが終了する事がないという事を理解しておくべきであると指摘した。

 また、ナタウット氏は、集会参加者の身分証明書を差押え参加者を拘束しているとする平和維持本部のサンスゥン報道官の指摘を事実では無いと否定した。

posted by Jean T. at 00:44| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする