2010年04月29日

EUタイ代表部、情勢に懸念 - 法の尊重と話し合いによる解決を要請

 欧州連合タイ代表部の女性報道官は29日昼過ぎ、現在のタイ国内情勢に強い懸念を持っていると共に死傷者に対して悲しみの念を表明した上で、法の尊重と有益な話し合いによる平和的且つ民主的な解決策の模索を呼びかける声明を読み上げた。

 この声明は、同日昼前タイ代表部を訪問した反独裁民主主義同盟の代表との間で約45分間に渡る協議が行われた後に読み上げられたもの。

 同盟側代表として協議の席についたチュットチャイ・タンティシリノット氏によると、同盟側から、集会会場の視察及び10日の衝突を初めとする強制調査案件の調査参加の為の職員派遣を代表部に要請し、代表部から検討するとの回答が得られたが、具体的な回答期日は代表部側からは提示されなかったという。

posted by Jean T. at 17:01| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連合、同盟に対する迅速な措置を要求する首相及び陸軍司令官宛の書状を提出

 29日10:00過ぎ、民主主義市民連合幹部のヂャムローン・シームゥアン少将及びピポップ・トンチャイ氏等が率いる300人前後のデモ隊が、平和維持本部が置かれている第11歩兵部隊近衛師団本部前に集まり、ラーチャプラソン交差点を占拠し集会活動を展開している反独裁民主主義同盟に対して法及び持てる権限に基づいた迅速且つ厳格な措置を講じるよう要求するアピシット首相及びアヌポン陸軍司令官宛の書状を提出した。

 パニターン政府報道官代行及びヂラデート陸軍秘書官が代表して書状を受け取った。尚、初期報道段階ではASTVを含め各報道がサンスゥン陸軍報道官が陸軍側の代表として書状を受け取ったと報じていた。

 また、地方の傘下団体も各県内の軍基地で同様な書状を提出した。

 書状提出後に連合のスリヤサイ調整役は、現時点では政府や軍に対して期限を設けて同盟に対する厳格な措置を要求する方針は無いが、引き続き情勢を監視し情勢に応じて幹部会で今後の活動方針を決めていく考えである事を明らかにした。

posted by Jean T. at 16:15| バンコク ☁| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クーデターがタイ混乱の元凶とするスー・チー女史発言はAFPの捏造、NLD報道官が確認

 ミャンマーのアウン・サン・スー・チー女史が率いる国民民主連合のヤーン報道官は28日、タイの軍が選挙により選ばれた指導者であるタクシン元首相の実権をクーデターにより掌握し、軍が憲法を制定した事がタイ政界混乱の元凶であるとスー・チー女史が指摘したとするAFPの報道は事実に基づかない捏造である事を明らかにした。

 ヤーン報道官は、スー・チー女史はインタビューの際に報道されているような発言をしていないだけでなく、タクシン元首相の名前すら一言も出していなかった事を明らかにした上で、問題の記事はAFP側のメリットの為に書かれたものであると指摘した。

 ヤーン報道官はスー・チー女史の顧問弁護士で、AFPの記事中でスー・チー女史の発言を記者に伝えたとされていた人物だという。

posted by Jean T. at 01:24| バンコク ☔| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

反集会派、情勢正常化まで活動を無期限に中止

 連日戦勝記念塔前等に集結し、反独裁民主主義同盟によるデモ活動や議会解散に反対を訴える活動を展開している様々な色グループのトゥン調整役は28日、内戦に向かいつつある情勢に鑑みグループとしての活動を情勢が正常化するまで無期限に中止する事を明らかにした。

 トゥン氏は、既にテロリスト集団化している同盟の集会に反対し、国家を平和に導くのがグループの使命であることを確認したが、内戦に向かいつつある情勢下では自分たちの生命を守ることが先決であるとして当面活動を中止する方針である事を明らかにした。

 この発表に先立って赤服を脱いで無色化した同盟が、正しい情報を国民に伝える為に、様々な色グループが活動する地点につきまといCDやパンフレットを配布する活動を展開する方針を明らかにしていた。

 トゥン氏によると、活動を再開する場合には、別途TwitterやFacebook等を通してアナウンスする予定だという。

posted by Jean T. at 01:01| バンコク ☔| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

武器類不法所持容疑で赤服3人を逮捕、アンリドゥナン交差点で

 デイリーニュース紙によると、軍当局は28日、反独裁民主主義同盟のラーチャプラソン交差点集会場に近いアンリドゥナン交差点上に設置した軍の検問所で、バイクで移動中だった同盟構成員3人を武器類の不法所持容疑で逮捕し、4発のバンファイ(大型ロケット花火)、2本のハンドナイフ、1本の鉄パイプを押収した。

 3人は何れも同盟の身分証明書を所持しており、今後非常事態宣言に基づき事情聴取の為に平和維持本部に移送される事になる。

posted by Jean T. at 00:43| バンコク ☔| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

平和維持本部、ウィパワディーの検問所前でバイクを乗り捨て逃走した男が捨てた袋から62発のM79

 平和維持本部(非常事態宣言指揮本部)は28日21:00過ぎに放送された緊急特別放送の中で、同日発生した反独裁民主主義同盟のデモ隊と軍との衝突が終了した直後に、ドーンムゥアンの空軍基地前付近のウィパワディー・ランシット通り上り車線上に設置されていた検問所前で、検問所を見て逃走した男が乗り捨てたバイクや男が逃走中に捨てた黒い袋から62発のM79と1個のM203発射装置を押収した事を明らかにした。

 法務省特別捜査局のターリット局長によると、テロとして捜査を行う方針だという。

 一方、ウォラポン国家警察本部長補は、デモ隊対策にあたる当局側が平穏な手段から過激な手段へ段階的に対策を講じる方針を確認していたが、デモ隊側が兵器を使用して攻撃してきた為、相応な対応を当局側が取らざるを得なかったとした上で、赤服を脱いだデモ隊と対峙するという困難な状況の中で銃弾やパチンコで物を撃ち込んできたデモ隊に対応せざるを得なかった為に軍人1人が死亡し、軍人2人、デモ隊17人が負傷する事態になったと説明した。

 また、サンスゥン報道官は、武装したデモ隊が如何に武装した危険な存在であるか強調した上で、ドライバーに対してデモ隊に近づかないよう心がけると共に、デモ隊と当局が対峙している現場に居合わせた場合は、ドアロックをかけ車内に留まっているよう呼びかけた。

 この発表に先立ち各報道が、衝突が終了した16:00過ぎに、ウィパワディー・ランシット通り上に設置されていた検問所にいる警察官を見て逃走した男が乗り捨てたバイクから63発のM79とパトゥムターニー県内の警察署に所属する巡査部長補の男性の証明書が発見されたが、男が証明書に記載されていた巡査部長補と同一人物なのかについては確認出来ていないと報じていた。

posted by Jean T. at 00:20| バンコク ☔| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする