過去にサマック首相は、自ら定例政見放送の中で政府転覆を狙ったクーデター計画があると発言したにも関わらず、その後、自らその様な発言を一切した覚えが無いとした上で、クーデター計画発言を報じたマスコミに向かって、クーデターの"噂"を喧伝していると非難していた。
これは、中国訪問中にサマック首相が、自分を首相の座から引きづり降ろす為に空港で自分を逮捕するという計画があるとの情報を得ている事を明らかにした事を受けたもので、アピシット党首は、何故国家や政府への信頼獲得に繋がり得ない様な"情報"を暴露したのか理解できないとした上で、この様な政府への信頼や安定性に不安を投げかけるような、結果として己の首を絞めるような発言を行う暇があったら、まず、経済問題や物価高問題を始めとする国内問題の解決に注力し国民からの信頼醸成に努めるべきであると指摘した。
一方、同日16:00過ぎ"無事"に帰国したサマック首相は、内閣改造について聞かれた際に、資産報告漏れで内閣としての適格性が問われている2人の閣僚の審理の成り行きを見守り、内閣に欠員が出るようだったら考えるが、何れにしても改造に関してマスコミからアドバイスを受けるつもりは無いと語り、更に、民主主義市民連合に関して聞かれた際には、連合と自分とどういう関係があるんだと語るなど、終始不機嫌な様子だったという。
尚、帰国時に首相が逮捕されるとの情報に関しては、ある人物から電話で伝えられたもので、自分で勝手に作った話ではない。もしデマの喧伝だったら、もっと要領を得た情報を伝えていた筈だと語っている。