これは、先に民主主義市民連合側がクーデター計画の存在を指摘した事を受けたもので、連合のスリヤサイ調整役によると、不正・汚職案件で法的責任を追及されているタクシン元首相を救うために、検事総長に数百万バーツを提示し不起訴にするよう働きかけが行われている他、同元首相の同期を中心にしたクーデターが計画されているのだという。
同調整役によると、第10期卒業組を中心にしたクーデター計画の実行を意識した軍幹部人事が10月に行われる恐れがあるという。
この件に関して、ブンサーン国軍最高司令官は、過去に同様な話を聞いた事がある事は認めたが、具体的な根拠に欠け、また、その様な前兆も確認されていないとして、指摘されているようなクーデターが発生する可能性は無いとの考えを示した。
更に、同司令官は、兼ねてから軍に対してクーデターが問題の本質的な解決には繋がり得ない事を訴え続け、また、軍側もそれを理解しクーデターを支持していないとした上で、むしろクーデター計画の存在を言いふらしている者こそが、クーデターのみでしか問題を解決できないと考えている者であると指摘した。