爆発物の起爆には、南部国境三県域では初めてのケースとなる当局側も使用している通信機が使用されたものと見られている。
爆破のターゲットにされた軍関係者は、同郡パテー地区内で調理用小型ガスボンベを使用した爆発物が発見されたとの通報を受け現場に向かっている途上だったことから、実行グループは当初から危害を加える目的で軍関係者を現場におびき寄せたものと見られている。
また、同県ラーマン郡内では16日18:00前、自宅の裏庭にいた27歳のイスラム教徒の男性が、押し入った2人組に銃撃され死亡した。
警察側は、男性の遺体のそばに覚醒剤の原料になるクラトムの濃縮液があったことから、麻薬密売組織内の抗争ないしは南部情勢絡みの犯行との見方を示した。
一方、ナラーティワート県ルゥーソ郡内では16日23:30頃、44歳のイスラム教徒の男性が自宅前で何者かに銃撃され死亡した。
男性がバイクを自宅前に留め自宅のドアを開けようとしたところで付近で待ち伏せしていた人数不明の一味に銃撃されたと見られ、また、現場からはM16から発砲されたと見られる10発以上の銃弾が発見されている。
また、同県スンガイパーディー郡内では15日13:00過ぎ、市場に向かうためにバイクで路上を走行中だった33歳の村長が、軍の臨時駐留地前の路上を通りかかったところでバイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。