在カンボジアの全権委任大使が召還されるのは、2003年に発生したタイ大使館焼き討ち事件以来となる。
この措置を受け、在カンボジアの全権委任大使は国内在住の実業関係者を招集し、外交レベル引き下げ措置に関する事情説明を行った。
また、前後してアピシット首相はマスコミの取材に対して、カンボジア側のタイの内政への干渉に対するタイ国民の意志を表示する為に外交的報復措置を講じた事を認め、またガシット外務大臣は、フンセン首相がタクシン元首相を顧問に据えた事に対する一時的な国交断絶措置である事を認めた。
ガシット外務大臣によると、カンボジアの在タイの全権委任大使が6日朝に帰国する事を確認しているが、これがカンボジア政府側による本国召還措置なのかに関しては別途確認の上で明らかにする考えだという。
尚、アピシット首相とフンセン首相は6日に東京で開催される日メコン首脳会議の場で顔合わせをする予定になっている。
一方、タクシン元首相は、Twitter上で子供じみた対応であると指摘し、今回の政府側のカンボジアに対する措置を非難した。