また、アピシット首相は、引き続き国益とタイ人の名誉擁護を基本に置いて対カンボジアとの外交に臨んでいく方針を確認した上で、現在発生している両国問題は全てカンボジア側が両国関係を尊重し真摯な姿勢を見せれば丸く収まる話であると指摘した。
一方、タクシン元首相の元法律顧問で第二次チュワン政権時代には当時外務大臣だったスリン・ピッスワン氏(現ASEAN事務局長)のワークチームのメンバーとして政権の中枢に深く関わっていたことでも知られるノパドン・パッタマ氏は、問題の覚え書きが既に第二次チュワン政権時代から交渉されていたものである事を明らかにすると共にこの覚え書きからタクシン元首相が何ら個人的な利益を享受していない事を確認した。