2009年11月21日

カンボジア防相、盗聴テープの存在を完全には否定せず

 カンボジアのテーバン副首相兼防衛大臣は20日、自分の管掌内でのみ盗聴テープが存在していない事を確認できるると語り、盗聴テープの存在を完全否定したとの報道を否定した。

 この発言は、同日朝外電等で同防衛大臣が、ガシット外務大臣が在プノンペンのタイ大使館一等書記官に対してタクシン元首相の飛行スケジュールを盗むよう指示した盗聴テープの存在を完全否定したと伝えられた事を受け同日夕方に行われたch3のキャスターとの電話取材に対して語られたもので、取材に対して同防衛大臣は「自分の責任範囲内では盗聴テープは存在していないが、その他の部門での存在・非存在に関しては関知していない」と語った。

 一方、これに先立ち反独裁民主主義同盟幹部のヂャトゥポン・プロームパン氏は、テーバン防衛大臣の発言は外交辞令に則った両国関係を考えた上での発言であるとした上で、カンボジア政府側が直前になってタクシン元首相のプライベートジェット機の着陸場所を変更したり宿泊先を変更した事からも盗聴テープが存在している事は否定できない事実であると語った。

posted by Jean T. at 11:24| バンコク | 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする