2009年11月25日

トラートの漁業組合が操業締め出しを確認、タイ党が政府に代わり対策に乗り出す意向

 先にプゥア・タイ党のチャワリット元首相がカンボジア側が同国の領海内でのタイ漁船の操業を締め出したと指摘した事に絡んで、トラート県沖合のグート島とカンボジアのコン島との間の国境係争水域周辺からタイ漁船の操業がカンボジアにより締め出されている事が24日迄に確認された。

 現在カンボジア側の警備艇が当該水域での警戒活動を強化しているのが確認されているという。

 トラート県の漁業組合によると、カンボジアのココン県の県知事がコン島周辺の領海及び国境係争水域からのタイ漁船の一時締め出しを指示した事が確認できているが、この措置は操業許可交渉期間中にココン県の自治体幹部の異動があった事を受けた一時的な措置で決して異常なものではなく、操業許可交渉が再開し次第措置が解除される見通しだという。

 一方、プゥア・タイ党のプロートプラソップ副党首は24日、操業許可書の期限が切れた約100隻の漁船がコン島周辺の海域から操業を締め出されている事を確認した上で、事前通告無しでカンボジア側が締め出しに動いた背景に政府側が海上国境線係争エリアに関する覚え書きの破棄を決定した事に対するカンボジア政府側の不満があると指摘した。

 プロートプラソップ副党首によると、仮にこの締め出し問題に対して政府側が対策を講じる事が出来なかった場合は党側が代わって対策に乗り出す用意があるという。

posted by Jean T. at 00:26| バンコク ☀| 政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする