衝突は、ドーンムァン空港先、Zeerランシット前、アヌソーンサターン付近の三箇所で発生し、軍側は、投石やロケット花火等で対抗してくるデモ隊に対してゴム弾や催涙弾で応じ、15:30現在折からの大雨も手伝い小康状態を保っている。
また、デモ隊を指揮していた、逮捕状が発行されているクワンチャイ・プライパナー氏が、逮捕やスナイパーによる狙撃をおそれ、ドーンムァン空港手前付近で姿を眩ましデモ隊の指揮を放棄した事が情勢の混乱に拍車をかけたと指摘されている。
クワンチャイ氏はネーションチャンネルの電話取材に対して、逮捕から逃れる為に車内に潜んでおり、街宣車に上りデモ隊を指揮する事ができない事を認めていたという。
タイラット紙の速報は、クワンチャイ氏がラーチャプラソン交差点に向け引き上げる途上で当局により身柄を確保されたと報じているが、15:30現在事実関係は確認出来ていない。
今回の衝突を受け幹部のヂャトゥポン・プロームパン氏はデモ隊のラーチャプラソン交差点への引き上げを指示したが、一部のデモ隊には指示が伝わっておらず、トールウェー上から投石するなどの攻撃を仕掛ける場面も見られており、また、当局側に引き上げを阻止されたドーンムァン付近に集結していたデモ隊が、近くのNGVガス充填所に避難し態勢を整えているとの報道もある。
また、タラート・タイ付近に集結していたパトゥムターニー県のデモ隊も15:30迄に解散を決定した模様。
幹部のヂャトゥポン氏によると、デモ隊の引き上げが当局により妨害された場合には、ラーチャプラソン交差点から戦力を派遣する事もあり得るという。