これまでの事情聴取により、同巡査部長補が武器の密売に関与しており、押収されたM79等を顧客に引き渡す為にバーンケーンの郵便局に向かう途上にあったこと、またアユッタヤー県ワンノーイ郡内で摘発されたM79用の発射装置用部品密造工場への発注に関与していた可能性が浮かび上がっているが、同盟のデモ隊との関係やM79等を使用した一連の不穏な動きとの関係に関しては明らかになっていないという。
また、逮捕後に、2箇所の銀行に開設されていた同巡査部長補の口座から総額700,140バーツの現金が押収されている。
同巡査部長補によると、押収されたM79は1発あたり1,200バーツで売却される予定だったという。
この身柄確保に先立って警察側は、バンコクのサーイマイ区内にある同巡査部長補の自宅で家宅捜索を行い、70万バーツの現金を押収すると共に走行不能な乗用車の中から拳銃1丁や銃弾、偽造の車両登録証等を発見していた他、29日朝にはパトゥムターに県警察本部長が同巡査部長補に対して解職処分を下していた。
また、この身柄確保に先立ち法務省特別捜査局のターリット局長は、押収されたバイクから発見された2人の男性の身分証明証に基づき出頭令状を発行した事を明らかにし、また、国家警察本部オペレーションセンターのプラウット報道官は、同巡査部長補が武器密売組織に所属し、たまたま武器の密送中に衝突現場となった通りを通過した可能性もあると見て捜査している事を明らかにしていた。
* 報道画像
http://www.dailynews.co.th/content/images/1004/29/police.gif