民主党のサーティット副報道官は29日、暗殺疑惑が当局側のやらせではない事を証明する為に警察側が公開したタワッチャイ容疑者の証言の模様を撮影したビデオは、事件の核心に触れた部分の音声が意図的にカットされていただけでなく、単にタワッチャイ容疑者が爆発物が車に積載されていたことを承知していなかったことを証明しただけでしかなかったと指摘した上で、あらためて警察側に対して先入観を排除し結論を急ぐことなく捜査を行うべきであると指摘しました。
一方、タワッチャイ容疑者の親族側は、証言ビデオに登場する親族側がアザインしたとされる3人の"弁護士"は、知らない人物であると指摘した上で、警察に対して事実関係の確認を求める要請書を提出しています。
また、同容疑者に面会した実兄は、同容疑者側が爆発物を積載した車が発見される前日と前々日にもタクシン暫定首相の私邸付近を車で通行した事は認めているものの、タクシン暫定首相がミャンマーに飛び立つ日にも同じ車を運転したと証言していたとされている事に対しては、それを否定した事を明らかにした上で、警察の捜査及びマスコミ発表姿勢に疑問を呈していました。